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「“コンテイジョン”“感染列島”“FUL 運命の36時間”話題のウィルスパニック映画を見比べる」

ごきげんよう!
韓国エンタメ大好きフリーアナウンサーエッセイストのおがっちです。
ゴールデンウィークもStayHomeな毎日、韓ドラみてると、時々、本が読みたくなり、今度は映画がみたくなり、そして、K-POPライブ動画も、また、日本のテレビも・・・そして、ZOOM会議、ZOOM勉強会、ZOOMお茶会も入ったりして、ああ、動いてないのに毎日、あれこれあります(笑)
フリーランスは仕事がないとなんだか焦ったような気持になるのですが、最近は、あせっても今はどうしようもない~コロナは長く続くわ、落ち着いていこう・・・とどっしり構えております。

そんな今、私がメインパーソナリティをつとめるエフエム山陰の番組「おがっちのレトロ本舗」(金18時~19時)5月8日放送分では「好きな映画を語る」というのがテーマだったので、今の時期、何を観たらいいのかなと考えました。韓国映画もあれこれみてるんですが、、、そうだ、今こそウィルスパニック映画をみてみようと。
あちこちで話題になってるこの3本「コンテイジョン」(アメリカ)、「感染列島」(日本)、「FUL 運命の36時間」(韓国)・・・それぞれのお国事情も違ってて、ほほぅなるほど!でした。何より、映画の世界で、この、先が見えない状況をどう終わっているのか。。。を改めて確認してみたかったのです。
・「コンテイジョン」(2011)アメリカ 106分
キャッチフレーズ「恐怖は、ウイルスより早く感染する」
スティーブン・ソダーバーグ監督(セックスと嘘とビデオテープ、オーシャンズ11、エリン・ブロコビッチ等)
グウィネス・パルトロウ、マット・デイモン、ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレット他。

コンテイジョンとは、接触感染という意味です。
DAY2(二日目)からはじまって、コホコホと咳をする感染一人目と思われる女性の飛行機搭乗シーンから始まるわけで。なぜ、DAY2なのか・・・DAY1に何があったのか・・・
どんどん日がたつにつれて、感染が広がっていくわけですね。世界へ・・・日本の東京も出てきます。原因をつきとめようとする米国疾病対策センター(CDC)と世界保健機構WHOも出てきて、治療&ウィルス究明に乗り出すわけですが。主人公は、マット・デイモン、最初に亡くなった感染者の女(グウィネス・パルトロー)の夫なんですが、彼の視点で話が進んでいくんですわ。淡々とウィルスと闘っていく姿、夫の姿、感染源は?そして、シカゴから世界へ・・・どうなるのーといった感じで、派手ではないけど、どんどん引き付けられました。3作品の中では地味だけど、豪華俳優陣がその演技力で「DAY1」の謎まで・・・
2011年公開当時の日本の興行成績は5億円にも満たなかったそう。好きな俳優さん出てるのにこの映画の存在を知らなかったわ。それくらい、ウィルスパニックというテーマは当時、興味をもってなかったんだわ。このたびのコロナ対策のために、ケイト・ウィンスレットとマット・デイモンが、ギャガ公式チャンネルのYouTube上で「コンテイジョンは映画だったが、コロナウイルスは現実だ」「ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)」と訴えていたり、「自分の命が懸かっていると思って、水と石鹸を使って手を洗って」と呼びかけています。このビデオメッセージに協力したコロンビア大学のチームは、映画で医療監修を務めたそうで、医療現場の助言に基づいて作られているだそうです。すごいアメリカ!ギャガ公式チャンネルに載っている二人の動画はこちら。

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・「感染列島」(2009)日本  138分 
キャッチコピー「神に裁かれるのは、人間か?ウィルスか?」
瀬々 敬久監督、妻夫木聡、壇れい、佐藤浩市、国仲涼子他。

序盤、第一感染者発見からの流れ~鳥インフルエンザ?新型インフルエンザ?未知のウィルス?こちらは、救急救命医の妻夫木聡の視点で、医療現場の危機的な状況も描かれています。
こちらは、国・政治家というより厚労省や市の対応、病院の対応、WHO(檀れいはWHOのメディカルオフィサー)とか、発生源はどこか?からの~防衛省や陸上自衛隊のトラックやヘリコプターとかも出てきてすごい協力!やや派手ってなります。そして、偏見差別も。やけに長いなと思ったら途中からブッキーと檀れいのラブストーリーに展開していきますが^^;そして、発生源を調べていくうちに、ブッキーがとある島に行くけど、ここもちょっとリアルからは離れていったような・・・いや、感染源突き止めるの大事だけど、救急救命医のブッキー、今、病院を離れられるの?とか。でも日本での発生で、どんどん広がっていく怖さとか、致死率とか恐ろしかったのです。こうはならないでーと叫びたくなる。。。
私、この映画を2008年公開時に観てるのに、すっかり忘れてて、観てる途中で、あら?このストーリー知ってる・・・あー観たことあった!この当時は、ウィルスパニックものって、ファンタジーくらいな気持ちでした。SARSもMARSもどこか他人事だったな。ウィルスで世界がこんなことになるとは・・・

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・「FUL 運命の36時間(2013)韓国 121分 キャッチコピー「人類の滅亡はただの風邪からはじまった」
キム・ソンス監督(アシュラ、武士MUSA他)、チャン・ヒョク、スエ、ユ・ヘジン、マ・ドンソク他
もうね、韓国映画では、はずれなしのキャスト陣。
36時間で感染者を死に至らせるウイルスの拡散によって生じる混乱を描いていくわけですが、完全閉鎖された都市の中で、人々を救おうとするチャン・ヒョク扮する救急隊員の姿が;;同僚の隊員がユ・ヘジンでもれなく安定のユ・ヘジンで、いい味出してくれてる。
盆唐という、ソウル郊外の副都心で発生します。大都市です。大変です。で、スエ扮する医者(スエ、安定のツンデレ女医~笑)と娘が・・・ああ!大変!こちらは、36時間で死に至るという致死率がすごいので、えーーーっと残酷なんですよ。こちらも、国や自治体の思惑でいろいろとあーなってこーなって(政治家ってやっぱり隠ぺいに走るのよね)、さらに、アメリカや軍も絡んでくるのが韓国ですね。あげく、軍が登場してきて、「にげてーーーー!」「やめてーーーーー!」という展開になるあたり、韓国っぽい!後半、ど派手です!ハラハラドキドキですごい演出です。リアルには想像もしたくない怖いシーンも!で、とあるシーンでは、光州事件を彷彿とさせられます;;(軍の発砲シーン;;)
そこで、国としての大きな決断を下すのは・・・ああここも韓国っぽい!とにかく、壮大なスペクタクル~となるのが韓国映画ですねー。
(そういえば、「感染列島」には、国のトップは出てこなかったなぁ。厚労省の人だけだった・・・)

3作品とも、Netflix やAmazonzPrimeなどサブスクのネット上で観ることができますよー。

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この3作品を観て思ったことは・・・とにかく、ウィルスに勝ちたい!勝つのだ!ということ。

「コンテイジョン」が今のコロナウィルスに一番近い描き方ですね。症状の現れ方とか拡散の仕方とか、飛沫が飛んだドアノブがアップになるところとか、恐怖~ってなるので。私たちには目に見えないんですもの。

映画だから、ウィルス飛散が目に見えて飛んでいきます。感染者が咳をしたら周りの人の顔や食べ物に飛んでいき、その手でドアノブやエレベーターや手すりなどを触りますよね。やばーーい!そこウィルスがーーー!ってなります。当時は私たちも無防備でした。というか、今年の2月くらいまで無防備でしたよ。

今みたら、それ危険!やめて!防護服着ないで感染者に触れるとか、と思いますが、今だからそう思うけど、ウィルス感染が他人事と思ってた当時は、そんなものだったのかなと思います。
そして、どの国も差別や偏見はウィルスより怖い・・・これもずしっときますし、国や自治体は隠ぺいしようとするし、私たち一般人にはどれだけ本当の情報が伝えられているのか、人々の自分さえ助かればという自分勝手な行動・・・これもパニックになるとこうなるのも考えさせられます。

いろんな課題の中で、人類は、ウィルスに打ち勝てるのか・・・

改めて思うことは・・・
「手洗い」「咳エチケット」「ソーシャルディスタンス」「感染者隔離」「調子悪いなと思ったら出歩かない」「StayHome」「差別偏見だめ」「人の振り見て我が振り直せ」とか、全世界的に必要じゃん!がんばってこれ続けていくしかないんだ!!!!!と思える映画です。
今だからこそ、いろんなパンデミック関連映画もみてみるといいですよね。
人類は、ウィルスに打ち勝ちましょう!!!
本当に、思います。

それでは、次回もよろしく哀愁!!!


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