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2022年3月22日の「消費者理会」は「片山 義丈さん」

株式会社秤の小川と申します。10年以上の総合広告代理店でのコミュニケーション支援の経験とデジタルマーケティング会社とPR会社でのコンサルティング経験を経て、2018年にマーケターに有用な効果検証法をメインテーマとして統計や因果推論の知識をまとめた「Excelでできるデータドリブン・マーケティング」を出版、2019年12月に法人を設立し、今は業務委託でアドバイザーやアンバサダーなど複数の役割で活動しています。

JX通信社の松本健太郎さんのお声がけから、同社の新たなチャレンジをサポートする役割も担っています。同社は、「テクノロジーで『今起きていること』を明らかにする報道機関」を目指す報道ベンチャーです。

私は、KAIZODEという消費者リスニングツールのアンバサダーとしても活動しています。これは、マーケター向けにユーザーの興味がある1テーマに分析対象を絞り込み、そのテーマでのツイートの抽出と分類までを機械学習によって行い、人間が行うと膨大なリソースがかかるデータの前処理を効率化し、ブランドの消費者動向や仮説のタネをいち早くキャッチすることを可能とした先進的なツールです。同社のテクノロジーによってマーケターが市場や顧客を洞察する解像度を上げることができるツールです。以下がサービスサイトです。


弊社のプロジェクトでも、テストケースとして、KAIZODEを使って定性調査であぶりだすような、仮説の種を発見する取り組みをしています。消費者リスニングは、必要な情報を定義してそれを抽出する時点からテクニックが必要です。KAIZODEのテクノロジーの力を使うことで、スピーディにSNS上にある消費者を収集し、最短距離でマーケティングの仮説をみつけることができます。

過去の分析例

※ツール名称は過去名称のFASTALEART for Marketing記載となります。


12回目の「消費者理会」

2022年3月22日火曜日で、12回目となるイベントが「消費者理会」です。われわれがお話を聞きたい、学びたいと思う方をゲストに招いてお話をお聞きする消費者理解をテーマにしたマーケター向けの夜会的なウェビナーをめざしてはじめたものです。

これまでの開催でお越しいただいたゲストは下記の皆様です。

・2021年4月 ニューバランスジャパン 鈴木 健 氏
・2021年5月 リサーチャー 菅原 大介氏
・2021年6月 プリファードネットワークス 富永 朋信 氏
・2021年7月 ソフトバンク 井上 大輔 氏
・2021年8月 才流 栗原 康太氏/ブランディングテクノロジー 黒澤 友貴氏
・2021年9月 ファミリーマートCMO他 足立 光氏
・2021年10月 TORiX 高橋 浩一氏
・2021年11月 カーマインワークス 深田 昌則氏
・2021年12月 ゲスト無し。松本さんと小川
・2022年1月 インサイトフォース 山口 義宏氏
・2022年2月 みる兄さん

松本さんと相談しながらオファーする方を考えてご提案し、ご出演いただくことができました。振り返ってみるとすごい方ばかりです。

マーケターにとって外せないスキルの消費者理解について、ゲストの皆さんそれぞれのお考えをお聞きしながら我々も学んできました。JX通信社のビジネスの目的としては、KAIZODEの普及がありますが、このウェビナー中はツールの宣伝なしです!

参加者の皆さんとともに、ゲストの方からお話を聞いてリアルな学びを共有するコンセプトで行っています。

ゲストの皆様にはイベントの前打ち合わせでは、当日、いくつかのテーマをご用意してお聞きするので、ぶっつけ本番でのトークをお願いしています。普段のマーケティング談義のような会話をお話しをいただくようお願いしています。たとえば「なぜ、消費者理解が必要なのか?」など、モデレーターの松本さんが投げかけテーマは、小手先のテクニック論ではなく、本質論が多いので、みなさんそれぞれ、お話頂くお考えもさまざまです。すご腕マーケターの皆さんの思考をお聞きしながら、自分自身がきづかなった視点を確認しています。

いよいよ12回目です!!!!!!!

2022年3月22日火曜日20時から21時の消費者理会Vol.12のゲストは、「片山 義丈さん」です。

ダイキン工業の総務部広告宣伝グループ長の片山 義丈さんです!

片山 義丈 氏 (YOSHITAKE KATAYAMA)
ダイキン工業株式会社 総務部広告宣伝グループ長 部長 1988年ダイキン工業入社、総務部宣伝課、1996年広報部、2000年広告宣伝・WEB担当課長を経て 2007年より現職。業界5位のダイキンのルームエアコンを一躍トップに押し上げた新ブランド「うるるとさらら」の導入、ゆるキャラ「ぴちょんくん」ブームに携わる。 統合型マーケティングコミュニケーションによる企業ブランドと商品ブランド構築、広告メディア購入、グローバルグループWEBサイト統括を担当 日本広告学会員

マーケティングの大先輩の氏です。著書、実務家ブランド論は痛快であり、またブランド論について、過度にアレルギーがあった私には襟を正す気持ちになり、ブランドとは何か?の基本と再度向き合うきっかけになりました。

この書籍では、実務家ブランド論の対義語として、教科書ブランド論という言葉が使われています。

上記のAmazonの書籍紹介コメントにある様、「33年かかってたどりついた」実務家のためのブランド論であり、その対義語として使われている言葉が教科書ブランド論なのです。

33年かかってたどりついた、本当に使えるブランドづくりの教科書】
アーカーやケラーの著名なブランド論、グローバル事例をお手本とする有名コンサル企業のブランドの教科書をそのまま鵜呑みにして、ブランディングに取り組んでも、日本ではブランドはできないのです。

もちろん、これらはたしかに正しいのですが、実際にブランディングに使うためには、日本向けに翻訳する必要がありました。実務家が、今までのブランドの教科書を実務現場で実践し、数多くの失敗をかさねて、33年かかってまとめた「日本企業のブランドや商品が本当の意味でのブランドづくりに実践できる方法」が本書。日本企業の実務者の視点からブランド論を翻訳した、初めての書籍です。

Amazon 書籍内容紹介より

私は、ブランド論が嫌いでした。何やら、観念的なことを説くものが多い気がしていたからです。また、異端となるブランディングの科学はシンパです。この 書籍はコトラーやアーカーをばさばさと切り捨てて、エビデンスと数値でブランド論やマーケティング論を展開します。私のバイブルです。

 
片山氏の書籍では、「33年かかってたどりついた」とある様、日本のマーケターがブランドを育てる本質を考えたときにやるべきことを平易な言葉で実務家向けに語り、日本を代表する企業のマーケティングを担ってきた氏が、私の何倍、いや何十倍も学んできたであろうブランド論のうち、実務家ブランド論教科書ブランド論の線を引いた上で、平易な言葉で教えてくれます。

私のような半端な耳年間は、氏の書籍を読んで改めて、勝手に食傷気味としてたいして学んでいなかったブランド論と向き合おう、逆にそう思えた一冊です。

論文が書けるレベルで固有のブランド論を語れる方は、アレルギーがでる方もいるかもしれません。この書籍はマーケティングに関わる、またはそれを志す多くの実務家に向けて、氏の実務経験と、学びをもとに、翻訳してくれたものだからです。(あくまで私の感想です)

まわりくどい書き方をしてしまいましたが、長期で育てたいブランドがある方に必読の一冊としておススメいたします!



2024年5月26日更新

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