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2022年9月~2023年3月に観たアート&演劇

人生ちょっと後半戦、中年リカレント中の私。もう人生半分無いし、いつ介護とか自分の病気とか、予期せぬ自然災害、疫病、戦争などなどで来年美術館にいけるかどうかもわからない。なるべく興味あったものは今のうちに見ておこうと、生き急ぐ今日このごろです。
生きているうちに地球の美しいものを拾っていくんだ。

舞台版「ハリー・ポッターと呪いの子」(赤坂ACTシアター)

石丸幹二氏出演なので、ミュージカルかと思ってた。当日のハリポタ役は、向井理氏
3時間と長丁場ですが、一瞬も飽きさせない魔法だらけの演出!舞台演出の進化にびっくりしまくりでした。

「岡本太郎展」(上野・東京都美術館)

タローマン効果で、お子様も多かったです。
私の好きな犬の植木鉢。
レプリカを卓上に飾ってるけど、そいつと顔がちょっと違う。

「タローマン」展(NHK資料館)

もちろんのことながら、そのままNHKでやってた「タローマン展」へ。え?見たことのないキャラが増えている~~と、遊び心満点の展示。その後に続く本物のNHK資料館とつながり、現実と嘘で頭が混乱する~!
山口一郎氏寄贈のタローマン人形。おしりにはちゃんとお名前が書いてありました!

「エモーショナル・アジア」(福岡アジア美術館)

大きなクモ(?)が埋め尽くすフロア。これ空気で動くんです。

ミュージカル「キンキーブーツ」(渋谷シアターオーブ)

作品自体が好きで観に行きました。今回はいろんな事情があった分、主役の方を周りのキャスト精一杯応援し支えているオーラが客席にも充満している感じがしました。

「パリ・オペラ座展」(銀座・アーティゾン美術館)

放送大学で勉強していた「舞台芸術の魅力」の教科書の内容と展示がリンクしていて、ガルニエ宮の設計図や「オペラ座の怪人」ガストン・ルルーの原書、最初のトウシューズなど見れて感動。展示数多くて時間が足りなかった!

「大竹伸朗展」(東京国立近代美術館)

瀬戸内国祭芸術祭で初期から展示している大竹伸朗氏の大規模展。
コラージュのバランスが天才的にカッコイイのだけど、それにはこれだけのトライがあったのだなと思わせる熱量でした。
ガラクタを集めたり貼り付けたり再構成された空間なのに、調和とエネルギーを作り出している。
このかっこよさはどうして!?と引き込まれる展示でした。

「六本木クロッシング2022展:従来オーライ!」(森美術館)

今の現代アートを観るために森美術館をチェックすることが多いです。
若くて元気な作品が多かった!
街で見慣れた工事現場の標識もアートに。安全標識は映像作品とセットで、まるで街の血液のように動き出す。

「ダイヤログ・イン・ザ・ダーク」(対話の森)

暗闇の中を視覚障がい者のアテンドさんと一緒に白杖を片手に旅する体験です。世界が一変する驚き!皆んなに一度体験して欲しい。いろんなことを考えさせられました。

「アタミアートグラント2022」(熱海・ホテルニューアカオ)

豪華なロビーにこれ!インパクトありすぎ。
今は一度閉鎖中の「ホテルニューアカオ」にて開催されました。昭和バブル期に景勝地を買い取り海の上にホテルを建てたという絢爛豪華な夢のあと。最後に一目会いたくて、急遽日帰りで熱海へ行ったのでした。
豪華で派手な内装のレストラン。
リニューアルするらしいのですが、生まれ変わる前に過去の記憶をたどりながら、ホテルの内部に点在しているアートを鑑賞していきます。
浴場へ行くとこんな感じで…ちょっとホラー!友人に一緒に行ってもらって良かった↓
鏡にうつる自分の姿が↓
絵の中では不在の存在。冨安由真氏の作品はいつもどこか不思議に後ろから見えない世界を想像させるものがあります。
窓の外に全然安全じゃない「安全第一」気がついた人だけ観れる現代アート!遊ばれている感じが好き。

新宿ルミネよしもと・昼のお笑い(新宿)

お笑い好きの友人に誘われて、一番前の席を譲っていただきました。
前説の「しのぶ」さんがカメラ目線をくださいました!みんな本当に面白い。腹筋が鍛えられます。

「バレエ・リュス・ガラ」(新国立劇場)

私が「バレエ・リュスのことを教科書で学んだ」と話したら、バレエ好きの友人が誘ってくれました。古典的なものからアクティブで新しいものまで、ディアギレフが興行主として新しい挑戦をしていたことを実感。それにしてもプロは軸がしっかりしていてブレない!所作の美しさに日々の努力を感じます。プロはすごい!

泉太郎「Sit,Down.Sit,DownPlease,Sphinx.」(東京オペラシティ・アートギャラリー)

オペラシティのアートギヤラリーも現代アートで注目しています。
コインロッカーに荷物を預けると、マントを被るように指示され、音声案内にて「ルール」を説明(17分ある!)されます。自分を「再野生化する」体験型のアートです。
謎も多く「わからない」と首をかしげることも多いですが、素直にテントを立てたり、番号札を取ってあの世に行くための儀式に参加(!?)しました。この儀式が一人づつしか体験できないので、時間がないと慌ただしいかも…!?この不自由さも含めて彼のアートだと受け取りました。
同時に2階で開催されていた展示で船越圭氏の人物画が観れてうれしい。船越氏の彫刻は、色味と神秘的さ、異世界感が好き。

「ドリーム/ランド」(神奈川県民ホールギャラリー)

若手の現代アーティストさんの作品の展示会です!
私の好きな笹岡由梨子氏の作品を観に来ました!天国へ行ってしまった人との対話。後悔、思い出、懺悔。パンジーが明るくあの人の思い出を歌います。
ワーキンププアを題材にしている作品。
この1万円札は刺繍で手作りされたもの。この1万円を生み出すための時給はいくら?サラリーマンの生涯年収と思われし1億円が入るアタシュッケースが3つ床に置かれる。人の一生懸命はこの箱3つ分…ですか?資本主義に「アナタ」を預けないで。

「エゴン・シーレ展」(東京都美術館)

エゴンシーレといえば、挑戦的で失望したような自画像が有名です。自信を打ち砕かれても情熱的に立ち上がろうとする人間の生命力。写真可の絵がこれでしたので、こちらを上げておきますが、やはり実物はオーラありました。でも上野の美術館って混んでいるから苦手…。

「第26回 岡本太郎現代芸術賞展」

毎年楽しみにしている「岡本太郎芸術大賞」!
ここからまた新しい現代アートのうねりを見つけます。こちらで賞を取られた方が、その後どこかの芸術祭で新作を発表されることが多いのです。今年は大賞と準大賞はなかったそうです。
「熱量が足りない。賞を取ろうと考えて作った作品が多い」とのことでした。
外観や題名からは想像できないような作り込まれた世界に引き込まれた作品。立体で遠近法も計算されていて「細部の作り込みするの楽しいだろうな~」と創作意欲をかきたてられる作品でした。
鏡張りの効果を使い漫画のような世界が立体に!「どこがどうなっている!?」と眺めて、その世界に入り込んでしまいます。

*今回はとりあえず、以上です!ミュージカルも観に行きたいのですが、いつも出遅れて良い席が取れないので、断念することが多くなりました。ミュージカルもS席15,000円とチケット代も値上げしているしね…。後ろの端席と、一番前の真ん中が同じ15,000円と考えると断念してしまう。(本当は「マチルダ」観たかったなあ)
*美術館は放送大学の学割もあり、大変助かっております。それで美術館へ行く回数が増えました。
*自分の中で良かったのは「アタミアートグラント」と「大竹伸朗展」です。
*今年は「埼玉国際芸術祭」「横浜トリエンナーレ(12月くらい?)」「東京ビエンナーレ2023」などですね。また今年もアートを楽しみ微力ながら応援したいと思います。