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BSマンガ夜話 「花咲ける青少年」 樹なつみ~を視聴しての感想

この回の動画を先日たまたまYouTubeで見つけて視聴。
そしたら、出演者の男性諸氏のほとんどが、
この作品の魅力をわかっていないのに唖然、呆然‥。

ですので、代わりといっては何ですけど、もう何十年と
樹先生のファンをやっている私めがこの作品の魅力を
多少なりと解説いたします。
(少しばかりネタバレ注意です!)

とにかく、ヒロイン・花鹿の夫探しゲームとして、
彼女の前に魅力的な男性キャラ達が、乙女ゲームのノリ
で次々と登場してくるのです。
(むろん美形づくしですvv)

まあ、この辺りは動画でも語られていて、まずは基本中
の基本情報なのですけど。

本来語られるべき部分は、それ以外の‥少女漫画では
もはやお約束の美形づくしでは終わってしまわない
ところなのですよ。

       ↓↓↓   ↓↓↓    

アジアの架空の国・ラギネイ国の王子マハティやルマティ、
その血縁の花鹿など、ある種のカリスマ性を持つキャラとその
カリスマ性故に魅了され、振り回される人達が紡ぎ出す愛憎劇。

このあたりが物語のメインであることは間違いないと思います。

また、ラギネイ王宮に脈々と息づく日本人の武士道精神に
近い感性やそこから生み出される時代劇風のやりとり。
とりわけ日本人なら誰もが知る≪水戸黄門テイスト≫の妙味とか。

私が特に印象に残っているのは、ヒロイン・花鹿の出生の秘密
を知るに至った堅物の軍人ノエイ少尉が
「殿下。‥知らなかったとはいえ、これまでの数々のご無礼を
 お許しください。」
とかなんとか言って、うやうやしくこうべを垂れ、ひざまづく場面。
(記憶不鮮明なので、正確じゃないかも‥)

これって、水戸黄門のラストシーンと何ら変わりない一幕で、
ここまでこの作品に付き合い、読んできた読者にとっては
実に痛快無比極まりないのです!

少年漫画においては、歌舞伎の外連味けれんみに近い演出は別に
珍しくともなんともないでしょうが、少女漫画で、いたって
シリアスに、絶妙に格好良く、さらりとやってのける
希少な作家さん、それが樹なつみ先生なのです。

それからもう一つ、忘れてならないのが一時期花鹿が
日本の学校に転入したことで知り合ったクラスメイト・
山手由依の存在。

一般読者の代表みたいな立ち位置で、大富豪の財閥令嬢や
その子息、王侯貴族など非日常的な物語との接点たる
彼女の視点で語られる部分がミーハー女子の願望そのまま
叶えちゃう
みたいなノリなんですね。

これって、要するに近年流行りの一般人向けのサプライズ
番組「モニタリング」の先駆けみたいなことをもうこの
時点で(何年前になるのか知らないけど)、漫画の中で
ふつーにやってのけていたのが凄いと思います。

とにかく、他にも語りたい部分は多々あるのですけど、
せめて動画の中でも、いくらかはちゃんと説明して
ほしかったですね。ε-(;ーωーA フゥ…

という訳で、まだ未読の方、興味を持った方は
ぜひ読んでみてください♪

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