国立博物館の基礎的な費用をクラファンで、というのは全く不健全かつ近代国家としては全くあり得ない愚行蛮行です。

国立博物館の基礎的な費用をクラファンで、というのは全く不健全かつ近代国家としては全くあり得ない愚行蛮行です。文化的価値は市場的価値とは別個の価値軸が存在するし、しなければならないので。つまり来場者がほとんどいない(市場的魅力がない)企画が、逆の企画より文化的価値が低いとは全く言えないので。だからこそ「公」でやる必要があるのです。「闇雲に補助金ザブザブ」なんていう時代は少なくとも戦後日本の文化行政に限っていえば「一度もありません」。ヨーロッパ諸国に比して「著しく低い文化予算」が日本の特徴なので。

これは美談でも何でもなく、行政の敗北であり日本民主主義の敗北でしかない。何とかしなければ大変なことになりますよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?