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「魔法の世紀」〜落合陽一氏に触れてみた〜

最初に内容とは関係ないが、この本の購入を考える際はぜひ電子書籍ではなく、ハードカバーの重量のある紙本をおすすめしたい。

表紙カバーのデザイン、質量を感じる重み、ページひとつひとつの手触り、本当にいい感じです。

個人的にどんな人に読んでほしいかというと、資本主義ど真ん中で頑張りまくっている人ほど一旦足止めて読んでほしい。俯瞰的で宇宙的な視点です。(おおげさでなく)

本書について。
かなり読むに難しかったです。論文の手前のような本に思えました。
過去の偉人の実績や論文引用が、特に前段は多く登場します。用語もかなり調べつつ読まないと理解に不足が出てきます。

▶本書をとおして伝えたかったこと

この本で落合氏が述べたかったことはこんな感じと勝手に解釈。

過去から培われた我々(人類)の視点を一旦リセットして、今までの技術的発展、メディアの系譜を整理しながら、これからの時代を予想している。この”予想”というのは正確には落合氏のWILLもあって、そういう未来像が来るだろうし、そのために落合氏も活動しているんだよっていうことが書かれています。

▶要点まとめ(右脳的)

要点を私的にまとめてみました。
(かなり右脳的だから著者の思惑とはズレている可能性もあり。)

・テクノロジーを対極的に捉える時代じゃなくなってくる。
・人間を主語から離すことで、テクノロジーを融合的に使うことができる。
・その結果、人間が理を操れる「魔法の世紀」がくる、

論点はひとつで上記に「目線変えてこうよ、みんな」って言ってる感じ。

▶深読み解釈(妄想)

人が、「人」が主語で居ようとすることにこだわりすぎている、それに対してのアンチテーゼのようにも思えるし、彼が本来メディア・アーティストとして世に訴えたいところは「融合」であり、その上で人は適切な進化(技術の開発、活用)をできると考えているのではないか、と勝手に深く読んでみる。

「魔法の世紀」を要約するにしてはかなり少ない言葉だと思うが、自分としては的を得ている感じもしている。

実際に読んでみてほしい。
読みごたえあれど、心がワクワクしてくる。

次は「デジタルネイチャー」を読んでみたいと思います。


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