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通い徳利のランプを20年ぶりくらいに復活

客間にランプを置いた。

元々、埼玉の実家で使っていたランプ。

実家はもう売りに出してしまったので、当時、使っていた家具で、今でも残っているものはほとんどない。これは数少ない生き残り。

17年前に亡くなった母親は、インテリアが好きで、骨董品も好きだった。

このランプの土台になっているのはおそらく、「通い徳利」と言われるもの。昔、酒瓶がなかった時代は、各家庭にこの通い徳利があり、お酒が無くなると、これを酒屋さんに持っていって、量り売りでお酒を買って帰ったそうだ。環境負荷のかからない取り組みでもある。

こちらのnoteの説明が分かりやすかった。


たしかこのランプは、約30年前、私が10歳くらいの頃に母親が青山の骨董品屋に、徳利を持ち込んでランプにリメイクし、シェードもそれ用にオーダーして作ったものだと記憶している。青山でオーダーメイドというとなんだかすごそうだが、たぶん、お金はあまりかかっていないはず。通い徳利も、江戸時代に大量に流通していたもので、今でも数千円でメルカリで買える。

特別高価ではないもの、家の中にあるちょっとしたものを、センスよく飾るのが母親は得意で、この徳利リメイクランプは、母親の「らしさ」が詰まっている気がする。

その後、年月も経ち、シェードもボロボロになり、棚の奥に眠っていたが、先日、家掃除をしている中で「やっぱり、これは使いたいな」と思い、似合いそうなシェードも探して付け直した。

偶然にも、今や自分は日本酒を売る仕事をしており、酒道具をこうして家に飾れるというのも嬉しい。


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