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「大切なものを大切にして生きていく」ワークショップの手引き

今日8日1日は、私が東京から福島にIターン移住した日であり、株式会社エフライフの創立記念日です。今日から福島生活は8年目。エフライフは3年目がスタートします。毎日、楽しいです。引き続きよろしくおねがいします。

創立記念日っぽく、会社の理念的なものについて説明したいと思います。

エフライフのスローガンは、「大切なものを大切にして生きていく」です。
そしてミッションは、「大切なものを大切にするライフスタイルを福島から拡げていくこと」です。

なぜ、それを掲げているのかはまたどこかの機会に書ければと思いますが、まずはエフライフの仲間からスローガンを体現できるように、互いの「大切なもの」を知るためのワークショップを少し前に行ったので、どんなことをしたのか書いてみます。

題して、『私の辞書』というワークと、『私が大切にしていること』というワークです。(ネーミングがそのまま過ぎるからもっとかっこいい名前つけたい……)

どんなことをしたのか手順など公開してみたいと思います。

■『私の辞書』ワーク

<手順>
1.「・・・とは」という数種類の問いかけを用意し、時間をとって、参加者それぞれが紙に書く。
(今回の場合は「仕事とは」「お金とは」「時間とは」「仲間とは」「優しさとは」「幸せとは」「家族とは」という問いを用意しました)
2.相互発表をし、丁寧に聞き合う。気になることがあったら質問をし合う。

<ねらい>
・同じ組織の仲間の価値観やものの見方に対する理解を深め、尊重することができるようになる。
・他者と自分のものの見方を相対化して見ることで、自己理解を深めることができる。
・ふだん、同じ言葉を使っていても、意思疎通がうまくいかないようなときに「相手はどんな意図・背景・文脈でその言葉を使っているのか」に対しての想像力が鍛えられる。

<ポイント>
・やることがシンプルなので、誰でも参加しやすく、盛り上がりやすい。
・組織に合わせてアレンジがしやすい。(「仕事とは」などのオーソドックスな問いだけでなく、「マラソンとは」や「カスタマーサクセスとは」や「美味しいとは」や「子どもの健やかな成長とは」など、問いをアレンジすると面白い)
・「みんなで1つの正解を導く」のではなく、「正解がないことを前提に、それぞれの違いを楽しむ」というところがうまくいくコツ。

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ちなみに、私がその場で書いた「・・・とは」の中身は以下の通りです。

「仕事」とは・・・自分の持つ資源を生かして誰かを幸せにし、結果的にお金ややりがい、感謝の言葉等の対価をもらう行為。
「時間」とは・・・皆に等しく与えられているが、その価値は使い方次第でいくらでも変わるもの。
「仲間」とは・・・共通のミッションに取り組みながら、互いを活かし合い、応援し合う存在。
「優しさ」とは・・・相手が望むものを望むタイミングで差し出すこと。
「幸せ」とは・・・感謝の気持ちで満ちている状態。
「家族」とは・・・様々な面で人生の豊かさを倍増させるパートナー。
「お金」とは・・・強力な価値の交換手段の一つであり、感謝の1つのバロメーター。しかし、正しく機能しないこともある。

うちの会社のメンバー紹介ページでも、一部の「・・・とは」を公開することにしています。どういう風にバラバラなのかも分かりやすいと思うので、ご興味ある方はf lifeのメンバー紹介ページをご覧ください。

ちなみに、このワークは、新卒入社したアクトインディ株式会社の、新卒採用説明会の中で体験したワークをほぼそのまま再現し、少しだけアレンジしました。

発表しながらホワイトボードで見えるように記録するとなおよしです。

■『私が大切にしていること』ワーク

「私の辞書」の次に行ったのが、「私が大切にしていること」というワークです。手順は以下の通りです。

<手順>
1.それぞれが7つ程度の「大切にしたいものorこと(価値を置いているものorこと)」を書く。できれば、より大切なものを上位に書く。
2.自分にとって大切なものをその時点で大切にできているか、それぞれの項目について5点満点で自己診断をする。
2-(A)自己診断の点数が高い場合
 →どのような行動や出来事がその要因となったか振り返る。要因が明確になった場合は、その状況を再現するような役割や時間の使い方を設計し直す。
2-(B)自己診断の点数が低い場合
 →「いったんそのままでいい」か「満たされるようにしたい」かを考える。「いったんそのままでいい」と思ったら、保留して次の項目について考える。もしくは項目を一覧から削除する。「満たされるようにしたい」場合、時間の使い方や役割等をどう変えると良いかを考える。
3.「大切なものを大切にできるために、仲間に対してリクエストしたいこと」を書く。「こういう言葉かけが欲しい」「こういうサポートが欲しい」など。

<ねらい>
・同じ組織の仲間の価値観やものの見方に対する理解を深め、尊重することができるようになる。
・その時点の状態が良くない(大切なものを大切にできていない)としても、自らの姿勢を変えたり仲間の力を借りることで良い方向に変えるという習慣がつく。
・仲間へのリクエストをすることで、より互いを生かし合う関わり方ができるようになる。

<ポイント>
・自己診断では点数をつけるが、あくまでも、「自分のため」に行うのがポイント。人とは比べない。また、点数が低い項目があっても、自分も相手も決して責めない。
・いきなり「大切なものを書いてください」と問いかけたり、自己診断で点数をつけようとしても、緊張状態にあるとすぐにはかけないので、リラックスして考えたり発表しやすい空気づくりを先にすることが重要。社内でやったときは、より取り組みやすい「私の辞書」ワークを先にやったことで、こちらの問いにも回答しやすくなったのではと思う。

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ちなみに、私がそのときに書いた「大切にしていること」と「自己診断」は次の通りです。

1.世の中を面白く捉える。機会や長所を捉える。失敗や短所に見えることにも、面白さを見つける。(5点)
2.感謝を忘れない。してあげたことよりもしていただいたことを想う。(4点)
3.他と違う部分に着目し、活かす。(3.5点)
4.勇気を持つ。自分の中にある恐れと向き合う。その先に真の満足がある。(3点)
5.自分にも周りにも嘘をつかない。(3.5点)
6.小さなことにも感動する。(3点)
7.「べき」を減らし、「こうしたい」を増やす。(4点)

みんなの「大切にしたいもの」が可視化されました

■目的と前提

2つのワークの効果が高まるように、時間をかけて以下の<目的><前提>として共有しました。

<目的>
・f lifeメンバーの一人ひとりが「大切なものを大切にして生きていく」を実現する土台を築く。
・そのために、自分自身と仲間のことを知り、相互に応援できるようになる。

<前提>
・「大切なもの」とは「自身の価値観の中で価値を置いているもの」である。
・「大切なものを大切にして生きていく」とは、「自分の価値観に沿った生き方をすること」である。
・「自分を大切にする」とは、「自分の価値観を大切にする」ことである。
・「相手を大切にする」とは、「相手の価値観を大切にする」ことである。
 (自分の価値観を基準とした助言やサポートは、必ずしも相手のためにはならない。逆もまた然り)
・価値観は千差万別であり、良い・悪いは存在しない。すべてが正解である。
・自分の価値観が満たされた状態で仕事をした方が、仕事の成果は高まる。
・価値観は更新されることがある。
・表面上の好き嫌い=価値観ではない。感情や行動の奥にある意図や動機に着目する。
(例:「運動が好き」の奥にある価値観は、「努力の末に勝利することが好き」「競争して勝つことが好き」「がんばっている人を応援するのが好き」「肉体を鍛えるのが好き」など様々)

「なぜこれをするのか」と「これはどういう意味があるのか」ということの腹落ちをしていたほうが効果は高くなると思うので、目的と前提を揃えることは大事にしています。

■やってみたい人いませんか?

これらのワークに興味が湧いたら、みなさんの組織でもやってみませんか? 特に「私の辞書」のワークは、朝礼の時間など、短い時間でもかんたんにできると思うのでおすすめです。

そして、「大切なものを大切にするライフスタイルを福島から拡げていくこと」という当社ミッションに繋がるのと、フィードバックが欲しいのと、単純にいろんなところでやってみたいので、福島県内の組織でしたら、今なら無料でファシリテーション請け負います。お気軽にご相談ください。

<お願い>
・レポート記事をWEBで公開させてもらえると嬉しいです。
・アンケートに協力いただけると助かります。
・懇親会などでSHOKU SHOKU FUKUSHIMAをお使いいただけると狂喜します。
・楽しくやりたいので、参加者は、できれば強制参加ではなく、任意参加(希望者のみ)が良いと思います。組織内の参加希望者を増やすための呼びかけ方などは一緒に考えます。

はじめまして同士でもすぐにこうやって仲良くなれるかも

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