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「何のための支援?」2021.12.2


札幌も雪が積もり、本格的な冬に突入ですね。
皆さんお元気ですか?クラリスです。
私は寒くなってから、さらに寝起きが悪くなり、毎朝目覚ましと格闘しています。

先日おがるに学生さんが実習にいらっしゃっていました。
今回はその時の印象的なエピソードをご紹介したいと思います。
少し長文になりますが、興味のある方は読んでみてください。

実習生さんには、おがるが機関支援でモデルとしているお子さんのアセスメントを元に、お題に沿った教材を作って、実際にやってみるということをしていただきました。今回は「キャラクターのカードを表情で分類する」という教材を作ってもらいました。

ご本人の興味関心を活かして、とても丁寧に教材を作ってくださり、シミュレーションを事前に行って、いざ本番です。

初めはうまくいっていたのですが、次第にご本人が疲れてきたのか、「先生やって」とキャラクターのカードを実習生さんが分類するように言ってきたのです!
想定外の行動でしたが、実習生さんはとっさの判断で、「じゃあ、これはどこ?」と質問し、ご本人が指定した場所に貼ることにし、最後まで、ご本人が分類することができました。
私は「よく判断できたなぁ。すごいなぁ」と感心していました。

実習生さんとふりかえりをした際に、この教材のことが話題にあがりました。
とても焦ってしまったこと、どうしたらいいのかわからなかったけど、とにかくご本人が表情を見て、どこに分けるのか判断するようにしなければと考えての行動だったそうです。

私からは、すぐに行動を切り替えられたことを称賛し、カードを分ける行動が目的ではなく、表情を理解して分類することが目的であること、これから気持ちの理解に取り組んでいくことが頭に入っていたからできたであろうことをお伝えしました。

その日の実習日誌には、目的を理解して支援をしていくことの大切さが書かれていました。

日々、支援をしている中で、油断すると手段が目的になってしまうことがあります。私もふと気がつくと、目的から外れたことに注目してしまっていることがよくあります。

「なんのための支援なのか?」
基本中の基本ですが、このことを頭に置いて、チームで共有していくことは、統一した支援のためにも、支援の積み重ねのためにもとても大切なことだと私たちは考えています。

みらくるのステップシートは日々の目標を確認しながら支援を進めることができるものになっているので、ぜひご活用ください。


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