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発達障がい講座トピック開催しました


トピック講座について


おがるには主催研修がいくつかあります。

トピックはスタンダード講座を修了された支援者の方をメインターゲットに、より実践的な内容の研修を実施しようと、2023年度から新設しました。年に2回の開催を予定しています。

テーマはその時によってさまざまで、研修アンケートの中でご希望が多かったものやおがるのスタッフが機関支援先でよく受ける質問、頻繁に話題に上がっているものなどから選んでいます。

第1回「スタンダード研修の内容を実際の支援現場で活用する方法とチームで進めていくポイント」

第1回は9月に3日間に渡って開催し、スタンダード研修の内容を実際の支援現場で活用する方法とチームで進めていくポイントがテーマでした。

各回は講義と個人ワークで構成されており、35名ほどの皆さんにご参加いただきました。ありがとうございました。

1日目:アセスメントを上手に活用するポイント

アセスメントは難しい、アセスメントがうまくできない、アセスメントしたけどよくわからない……。
こんなことを機関支援先や研修の受講者さんからよく伺います。

アセスメントには種類があって、それぞれ役割が違います。
目的に応じたアセスメント選び、必要な方法で実施することが大切であることをお話ししました。

2日目:計画や目標の見直しのポイント

目標はアセスメントに基づいて設定します。
最初は高すぎたり、簡単すぎたりするかもしれません。
ちょうど良い目標設定ができるまでには時間がかかることが多いです。
アセスメントが適切であれば、妥当性は高くなりますし、一人で考えず、チームで共有することも重要です。


3日目:支援を共有して、チームで連携するポイント

決まった支援内容はチームで共有し、スタッフ間での対応の差をできるだけ少なくしていくことが必要です。
知識や経験、得意なこともさまざまなスタッフが一緒に支援をするので、多少の違いは出てきて当たり前ですし、スタッフ個々の個性を活かすことも大切です。

しかし、支援のベースとなる部分を揃えないと、支援される方の混乱に繋がり、QOLの向上という支援の目的が達成されません。

環境の整理の仕方や関わり方のポイントをおさらいし、チームでの連携について考えました。


第2回「チームの共通理解を高める〜事例をもとに」

第2回は2月に2日間開催しています。
チームの共通認識を高めるをテーマに講義や他事業所の取り組み紹介、グループワークを行っています。

1日目:チームの共通理解

チームの共通理解について、少しお話ししたあとは、おがるが機関支援で伺っている事業所の取り組みについてご紹介しました。

チームが協働していくためには、課題を見つけ、目標を設定し、実行したらフィードバックをするというサイクルは、支援と同じです。
これをチームで決めていくには、誰か一人の意見のみが採用されるのではなく、チームのメンバーが対話をする中で、お互いを尊重しながら構築していくことが大切です。

グループワークは、普段のチームでの悩みや自分たちの取り組みを共有する時間となりました。

2日目:チーム支援と問題行動のアプローチ

チームで共通理解をしていく方法はいろいろありますが、今回は決まった書式を活用することを体験していただきました。

問題行動に対して、どうアプローチをするのかを、架空事例を使って取り組みました。
個人で考えた後に、グループで共有し、足りない情報を得るために質問項目を決めます。
限られた質問で効率よく情報を得るには、皆さんで意見を出し合ってチームの総意とする必要があります。多数決でもなく、誰か一人の意見を採用するのでもなく、対話の中で決める。

この研修で初めて会ったメンバーと率直な対話をする難しさはあったかと思いますが、皆さん、自分の意見を根拠を持って伝え、まとめることができていました。

まとめ

2023年度は、2回の研修をトピック講座で行いました。
終了後にはアンケートにご協力いただいておりますが、2回とも概ね好評でした。
ありがとうございました。

アンケートの結果を少しだけご紹介します。

・目標あっての支援であること。また活動の整理が目標へと繋がっていくことです。
・支援に正解は無い。大事なことはチームで考え決めたこと。
・社内研修によって機関の土台となる部分の共通理解をつくっていくことの重要性について改めて感じました。
・問題行動をなくすじゃなく、減らすという考えが印象に残った。

2024年度もトピック講座は実施予定です。
どんなテーマが良いか、リクエストがありましたら、おがるのスタッフにお伝えください。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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