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天空と天〜世界が二つに分かれていく日

「平成小野篁」を名乗ったのは、救いたい御霊があったからだ。
その人は、わたしの大切な相棒だった。
彼女がいたからできたことがあった、いつもニコニコしていて人見知りで、自由。
たまに近寄り難かったけど、甘え下手な彼女が大好きだった。
そんな彼女が癌になった。
卵巣癌のステージ3だという、でも今思えば多分最初からステージ3じゃなかったんじゃないかとさえ思えてくる。
未熟な霊媒師のわたしにできることは、彼女が悔いを残さず向こうに還ることの確約をとることだけ。
親友を脳腫瘍に奪われてから20年目の屈辱。
でも、おめおめ負けるようなヤワな霊媒師なわけじゃない。
移住で京都に出てきたばかりのわたしは、まず六道珍皇寺に乗り込んで「黄泉がえりの井戸」に向かい、繰り返し呟いた。

【わたしが、平成小野篁として仕事をする。
 現世に冥界の仕事があるなら、あたしを使ってくれ。
 代わりに約束して。
 あの子が納得するまで、そっちには連れて行かないで。
 死時くらい、自分で選ばせてやってくれ。
 一番幸せなときに、連れて行ってあげて】

結局彼女は一年生きて。
平成から令和になったその月の月末、向こうに還って行った。
黄泉帰りの井戸を介し小野篁と契約したわたしは、その年から8/16に仕事をしてきた。
五山の送り火の夜は、容赦なく京都の街に派遣され、平成小野篁としての「公務」を果たす。
死者が黄泉に還る船着場の役目を。
1年目は平成最後の船が出た。
2年目は平成と令和にまたがる船、そして、三年目の今年は令和最初の船が出た。
正確には、出して終わるはずだった。
コロナ下にも負けず、やることはしたはずだった。
8月の末、金床雲が関東の空を覆うまでは、ね。
「2018〜2020年は特別な年」、その意味を否が応でも理解させられていく。

9/5の午後、とあるお役を担った。
見えない世界のことは、いつも後からわかるもので、9/5のお役は次の「公務」のためだったと、あとで知らされる。
8/31 金床雲→9/5お役→9/18 吊るし雲&笠雲。
これらから、あるメッセージを受け取るのが西の女修造を自称する平成小野篁、そしていま、この記事を書いている。
明日9/22は、秋分点。
ここを境に世界は二つに分かれていくようだ。
いわゆる「二極化」、でも本当に二極化なんだろうか。
今月開講している講座では、この先ずっとこのテーマを扱うのだけれど、秋分点を通過した9/23から始まる新たな流れに乗るために、連休最終日にして欲しいことを有料公開します。

●地球という星は、すでに二極化した?●

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日本に数えるほどしかいない故人の通訳。イタコでも口寄せでもなく三者面談風にお筆書きという自動書記を使い故人と遺された人をつなぎ明日を照らす活動をしています。サポートくださると嬉しいです。よろしくお願いいたします。