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【無料】役人こそ勉強しなさい!〜あなた達はそもそも優秀だったんです〜

先日のnoteでは、日本の公共セクターにおいては、職員に対する教育・研修が不足しているという問題が存在し、それを解決しなければダメよ!という話を書いています。

社会人になっても勉強しなければ、職員が現代の複雑かつ多様化する社会のニーズに応えるためのスキルや知識を身につける機会が限られていることを意味します。さらに、住民からのクレーム対応などのストレスが原因で心身ともに疲弊している職員が多いという事実も、この問題を深刻化させています。

まず、職員教育の不足は、行政サービスの質の低下につながる可能性があります。教育や研修を通じて最新の知識や技能を身につけることができない職員は、変化する社会環境や住民の多様なニーズに対応するのが難しくなります。これは、行政サービスが時代遅れになるリスクを高め、住民の不満を引き起こす原因となり得ます。

一方で、職員が心身共に疲弊している状況は、職場の効率性や士気に影響を与えることがあります。ストレスが高い環境では、職員のモチベーションの低下や職場離れが起こりやすく、これがサービスの質にも影響を及ぼします。

こうした問題を解決するための一つの有効な手段として、私は、民間企業への出向をおすすめします。民間企業での勤務経験は、公務員に新たな視点やスキルをもたらすことができます。民間企業では、効率性、顧客志向、イノベーションなどの重要性が強調されるため、これらの要素を行政組織に持ち込むことが可能です。また、異なる職場環境での経験は、職員のストレス軽減にも寄与し、新たなモチベーションを与えることが期待できます。

民間企業への出向は、職員の教育という視点からも重要です。このような経験を通じて、職員は新しい知識やスキルを学び、異なる組織文化や業務プロセスを理解することができます。これにより、行政組織内での業務改善やサービス向上に貢献することが期待されます。

総じて、日本の行政組織においては、職員の教育・研修の強化が必要です。特に、民間企業への出向など新たな学習機会の提供により、職員のスキル向上と心身の健康維持を図ることが、行政サービスの質の向上に繋がるでしょう。このようなアプローチは、職員の個人的な成長はもちろんのこと、行政全体の効率性と効果性を高めるためにも不可欠です。

民間企業への出向という経験が公務員の教育と成長にどのように寄与するかについて、特に中小企業が大企業に比べて有効であるという点を「意思決定に関われる」ことを中心に論じます。

大企業よりも中小企業へ

中小企業では、従業員一人ひとりが組織の意思決定プロセスに深く関わる機会が多いことが特徴です。これは大企業に比べて階層が少なく、組織構造がフラットであるため、個々の職員が直接的に意思決定に関与する場面が多くなります。このような環境は、公務員が新たなスキルを習得し、実際のビジネス環境での意思決定のプロセスを経験する上で非常に有益です。

中小企業での経験を通じて、公務員は以下のような重要な教訓を学ぶことができます。

  1. 迅速な意思決定: 中小企業では、意思決定プロセスが比較的迅速です。これにより、公務員は状況を素早く分析し、効率的な判断を下す方法を学ぶことができます。

  2. 包括的な責任感: 小規模な組織では、一人ひとりの決定が組織全体に大きな影響を与えます。このため、公務員は自らの決定に対する責任感を深めることができるでしょう。

  3. 多角的な視点の獲得: 中小企業では、従業員が多岐にわたる業務を担当することが一般的です。この経験は、公務員に様々な業務に関する理解を深めさせ、より多角的な視点を持つことを可能にします。

  4. 直接的なフィードバック: 中小企業では、上司や同僚から直接的なフィードバックを受ける機会が多くなります。これにより、公務員は自身の行動や決定がもたらす結果について即座に学習することができます。

  5. リーダーシップとチームワーク: 中小企業での経験は、リーダーシップのスキルを磨くと同時に、チーム内での協働の重要性を理解する良い機会となります。

これらの経験は、公務員が行政組織に戻った際にも大いに役立ちます。特に、行政サービスの提供においては、迅速かつ効果的な意思決定、多様な視点からの問題分析、強い責任感、そしてチームとしての協働が求められるため、中小企業での経験がこれらの能力を高めるのに寄与すると考えられます。

したがって、中小企業への出向は、公務員にとって多くの学びを提供し、彼らのキャリア開発において重要な役割を果たす可能性が高いと言えます。このような機会を通じて、公務員は新たなスキルと知識を身につけ、行政組織内での業務改善に貢献することができるでしょう。

私の会社でも、2016年から「オガール暖簾分け」というコミカルな名前の研修プログラムを行政に提供しています。これまで、述べ6名の方が参加され、私のパワーエンタメの元、たくましく育っていきました笑
2024年度も、一人参加が決まっています!

こちらが古いパンフレットになりますが、概要は理解できると思います。
参加費が50万円ほどアップしていますが、公民連携事業の現場でリアルを学べます。もしよかったらご参加くださいませ!



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