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【前編】令和初の戦隊ヒーローから学ぶ、今を生きる私たちに刺さるメッセージ

こんにちは!

いやあ、戦隊ヒーローって本当にいいもんですね~。

…と、いきなりどこかで聞いたことあるようなフレーズから始めちゃいますよ、今回の記事(笑)

以前にも僕のnoteで記事を書いたことのある戦隊ヒーロー、
魔進(ましん)戦隊キラメイジャー』についてのお話です。

この作品のひとつ前の戦隊ヒーローは、まだ元号が「平成」の頃に放送がスタートし、その放送期間中に元号が「令和」へと変わったので、
その後を継いで新しく放送が始まったこの『キラメイジャー』が、令和初の戦隊ヒーローといえるかと。

そんな『キラメイジャー』ですが先日、テレビ放送が最終回を迎えました!!


このご時世の中、撮影がストップしてしまったりとイレギュラーもあったようですが、それを乗り越え、無事に完結しました。

いやぁ、素晴らしい作品だったと思います…!

僕は特撮ヒーローが好きで、戦隊ヒーローも全部ではないですが色々な作品をこれまで視聴してきました。
そんな自称・戦隊ファンである僕が、この『キラメイジャー』を勝手に総括させて頂きたいと思い、今回の記事を書いてます。

ただ総括といっても、戦隊ヒーローの知識がないと置いてけぼりになるような内容ではなく、
戦隊ものがあまりわからない人でも楽しんで頂ける内容にしたいと思うので、少しでも興味ある方は、ぜひ最後までお付き合い頂けると嬉しいです。

ただし、総括という目的上、作品の内容には触れざるを得ないので、
これから視聴しようと考えていてネタバレを避けたい方はご注意ください


ということで、本題に入っていきたいと思います!
この『キラメイジャー』、どんな作品だったか一言でいうなら、

今の時代を生きる僕たちに、強く刺さる要素やメッセージが込められた戦隊

だったと思います。

一年間この作品を追いかける中で、僕が強く感じたのがこれでした。

それってつまり、どういうことなのか…?
もう少し詳しく書いていきたいと思います。


1.キラメイジャーは「好きなことで生きていく」戦隊

まずはこれです。

これは以前にnoteで書いた内容でもあるのですが、キラメイジャーたちのキャラクター設定が、

好きなこと・やりたいことに夢中になっていたり、
そのことで活躍している人たち

であるという特徴があります。
詳しくは以前書いたこちらの記事を読んでみて下さい。

キラメイジャーのメンバーは、「その人らしく好きなことや、やりたいことでキラキラしている」人たちで構成されており、そのことをパワーに変えて戦う戦隊なんです。

これって、今の時代にとりわけ言われるようになった、
「好きなことで生きていく(仕事にする)」っていう価値観を反映した設定なんじゃないかと思います。

このキャラクター設定は、結構刺さる方多いのではないでしょうか…?


2.人は、変わらなくたっていい

お次はこちら。
さっき触れた、「その人らしく好きなことや、やりたいことでキラキラする」こととも深く関わる内容です。

個人的にキラメイジャーの全45話の中からベストエピソードを挙げるとするなら、第40話の「痛む人」というエピソードを推したいのですが、
このエピソードに込められたメッセージが、

人は、変わらなくたっていい

というものだったのかなと思ってます。

このエピソードがどんな内容だったかといいますと、キラメイジャーのレッドが出会った、八太(はった)という中年男性を中心としたお話になります。

この八太という人物は、絵がとても上手でアニメに詳しくゲームも強い。ですが社会に馴染めず、何年も部屋に引きこもっている中年の男性です。

こう聞くと、この記事を読んでいる方の中にはマイナスなイメージを抱く方もいるかもしれません。

ですがその反面、社会によって変に汚されていない、自分の好きなものに正直な、純粋な心の持ち主として描かれています。

そしてそんな彼と出会うレッドは、絵を描くことが大好きな人物で、子供のような純粋さを持つキャラクターです。
レッドにとって八太は、絵の上手さはもちろん、アニメの知識、ゲームの上手さも相まって、ヒーローのように映るのです。
社会に馴染めてないとか、引きこもってるとか、子供心からしたらそんなの関係ない訳ですね。
なので、レッドと八太は親しくなっていきます。

八太は先ほど書いたようなキャラ設定なので、友達もほぼいません。
しかし、一人だけ友達と呼べる男の子がいました。

その男の子の勧めで、八太は自作の漫画で賞に応募することにします。頑張って描き上げたものの、結果は落選。その上、読んだ人たちがネットに寄せた誹謗中傷のコメントの数々に、深く心が傷ついてしまうのです。

悪の怪人はそんな八太の心の傷を利用し、「君を傷つけたこの世界と決別し、復讐しよう」と誘い、彼を巨大怪獣へと変身させてしまいます。
しかも、その怪人が化けていたのが、八太の唯一の友達であった男の子だったのです。
つまり、最初から八太の純粋な心を利用する目的で近づいたという。結構エグい話ですよね。

それを知ったレッドは怒り爆発。仲間たちとともにその怪人を倒し、八太を救出します。
しかし、八太にとっては現実世界に傷つけられた上、唯一の友も失うという、とても辛い結果となってしまったのです。
無事救出されたものの、ひたすら泣きじゃくり続ける八太を前に、キラメイジャーたちはどうすることもできず。。。

それから日が経ち、キラメイジャーは八太のことを思い返します。
その中であるメンバーが言います。

あの出来事をきっかけに八太も変われるといいな、と。

つまりは、辛かった出来事をバネにして、今までの引きこもっていた自分から、新しい自分に変わってくれることを願った訳ですよね。
皆さんの中にも、そういう展開を期待する方が多いのではないでしょうか?

しかし、そこでレッドがこう言うのです。

別に変わらなくていいと思う、と。

例え引きこもったままでも、絵を描くことや、アニメやゲームが大好きな、そんな純粋な八太のままで十分なんだからとレッドは思うのです。

すると、お店に貼られていたマンガ雑誌のポスターが目に入ります。
そこにはなんと、八太の描いた作品らしきものが…!

ここでお話は幕を閉じます。



いかがでしたでしょうか?
こういうエピソードの場合、結末としては八太が、

今までのダメな自分を変えて、新しい自分になれるよう頑張る

という方向性がメジャーだったのではないかと思うんです。

でもキラメイジャーで描いたのは、そっちじゃなかった。

ダメな自分を無理に変えなくたっていい、
自分の好きなことに正直に、ありのままを大切に生きて欲しい

というメッセージが込められているように思います。
八太が自分の好きなことで前へ進み始めたことを示唆する結末になっている訳です。

そしてそれは、キラメイジャーのテーマともいえる、
「その人らしく好きなことや、やりたいことでキラキラする」ことに繋がりますよね。

その意味で僕はこの第40話が、キラメイジャーという作品のテーマを一番体現しているエピソードなんじゃないかと思っています。

人は、変わらなくたっていいんです。
ありのままの自分を大切にすればいい。

そう言われると、何だか少し勇気が湧いてきませんか…?

観ている子供たちに(もちろん大人たちにも)勇気を与えてくれるのがヒーロー番組の役割であるならば、
このエピソードは今の時代の価値観に合わせた形で、勇気をくれる内容になっていると思うのです。



さて、ここまで長々と書いてきましたが、まだまだあります!書きたいこと(笑)
一度に全部書いてしまうと記事がめちゃくちゃ長くなりそうなので(汗)、一旦この辺りで区切ります。
続きは、また後日に更新予定です。


ここまでお読み頂き、ありがとうございました!!


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