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「中学校運動部活動をなくす」サッカー部の顧問になりたくて教員免許を取得したはずの者の卒論。

(何もなくこうして今日も投稿できました。迅速な対応運営の方々ありがとうございます)

運動部活動(サッカー)の顧問になりたくて、教員免許の修得を目指した私が書いた卒業論文の内容とは。

ずばり、

「中学生の部活動の廃止」です。(特に運動部活動の)

どうして。

大学4年間で何かあったのか、部活動の顧問に対してなにか悪い印象でも持ったのか。そんなことはないです。ただ、部活動という制度の限界や弊害が多すぎるということに目がいってしまいました。現在の部活動の目的や仕組みが、生徒にとってベストではないということを説明していきます。では、

現在の部活動(指導者について)

部活動の顧問や指導者は、学校の教員です。外部指導者や地域の人などを積極的に招き入れていますが、メインは教員です。では、その顧問がその部活動を指導できるかどうか、その競技の経験者かどうか。約50%がその競技の未経験者ながら顧問の役割を担っています。

競技をするわけではないので、少し調べたりすればできるはずだ。そんな声が聞こえてきそうですが、国語、数学、英語など全科目の教員が顧問を担当します。保健体育教員ならまだ専門外の競技も何とかなりますが。スポーツのスの字も知らない人が技術を教えることは難しい。外部指導者もいないなんて条件が重なった暁には、みんなで頑張ろう、体力つけようね、そんな環境になるのでは。もし本気で競技の実力を伸ばしてプロになりたいという人がいたら環境は最悪です。何あいつ熱くなってるの?部活じゃん。内申の為じゃん。もう対立がみえますね。

現在の部活動(選択肢ほぼ皆無)

部活動を途中で変えたことがある人はいますか?おそらく、相当少ないはずです。ましてや進学のタイミングを除いた時期に、と限定すると皆無ではないでしょうか。

ほとんどの人が、中学進学時に種目の選択を迫られます。小学校で何かスポーツを始めていてそのまま継続することが多いと思います。どうして他の競技を選択する機会がないのでしょうか。途中で、違う種目やりたいなとか、もっと他の競技に適性があるかもしれないなとか、そういう発想が芽生えないような仕組みなんですよね。思っても後ろ指をさされることを考えると変えることが難しい。そんな感じではないかと。季節によって種目を変える国もあります。中学時代はスポーツを楽しみ、好きになることに主眼を置くべきじゃないですか。楽しみましょうよ。

結局、日本の部活動は

その道でプロを目指したい人にとっては不十分で、楽しみたい人にはハードルが高い。そんな環境です。すごく中途半端なんですよね、立ち位置が。保護者も生徒も部活動に求めている者が違う。それぞれが異なるビジョンを描いているんですね。これはもう、なんてひどい仕組みなのかと思います。ていうか、実は部活動って教育課程の中に含まれていないんですよ。

ただね、部活動で成長したとか、あの環境がなかったら今の自分はない。そんな意見もあると思います。そういう人は往々にして恵まれている環境だと思います。そんな人には、それ以上の成長があったかもしれない、今はもっと高い位置にいるかもしれないという視点で考えてほしいです。

何を得ることができたのか。人間性?忍耐力?協調性?精神力?チームワーク?これって部活動じゃないといけないのでしょうか。学校教育の中で培うことが出来るものばかりです。

大学にあるサークル制度が中学生にあってもいい

「部活動で忍耐力や体力培いました!」いやいや、学校教育で行うことに含まれています。放課後という貴重な自由な時間を奪ってまですることではないな、もっといろんなことを経験し、挑戦した方がいいと思っています。

1つに凝り固まった考え方しかできない、その場で長く居続けることが正しい時代は終わりました。学校は社会の準備機関であるとするならば、長く居続ける忍耐力、精神力、体力があるそんな力が評価された時代は終わっています。人と同じことを人より長く出来ることは、もはや必要ではないです。だから、現行の部活動はいらない。スポーツに親しむような場があっていいと思います。

理想のスポーツ環境

地域で集まり、レベルにあった人たち、うまい人は上の年代となど、実力や思考の同じ人たちで行う。また、専門的な指導者も豊富。そんな環境がまずはいいのかなと思います。でもこの機関あるんですよ。総合型地域スポーツクラブと言わる場所です。ただ、認知されていないことからわかるように浸透してない全く。オルタナティブな立場として一度は注目されたのですが。
学校はスポーツを楽しむ環境づくりや、いろいろなスポーツを教員の趣向にあわせて作るような感じでいいと思います。

2万字に書いてたものをまとめてみました。
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