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すこしずつ進む(日記45)

今月から、就労移行支援が週3回になった。


今日は、今月はじめての通所日。


午後からの予定だったので、午前中は洗い物をしたり、洗濯物をしたりして、ゆっくりと過ごした。


なんとなく憂鬱で、行きたくないなあと思っていたら、同居人氏1にめざとく言われる。


闇のオーラが出ているよ、行きたくないんでしょう。


と、ずばり言い当てられる。


なんで行きたくないのかわからないほど、就労移行支援の支援員のみなさんは、やさしい。
それでもどこか、まだ慣れていないみたいで、弱虫のこころは、すぐに逃げ出そうとする。


行きたくないと思う。でも、すごく思い詰めているわけじゃないよ、


と、同居人氏1に答えた。


行きたくないけど、行ってみよう、とにかく行ってみようと思って、玄関から外に出た。


行く前に、同居人氏1が、


無理だったらはやく帰っておいで。


と、ハグをして送り出してくれた。


11月だというのに、昼間の太陽はじりじりと暑く、半袖のひともちらほら見かけた。


一歩家の外に出てしまえば、足は自動的に目的の場所に向かってくれて、無事に、就労移行支援にたどり着くことができた。


こんにちは、と挨拶をすると、笑顔で迎えてくれる支援員さんたち。


今日は体調どうですか、無理しないで少しずつやっていきましょうね、と、声をかけてくださった。


先日も、通所したとき、闇のオーラを発してしまっていたのだけれど、マスクをしているのに、


今日は顔色がよくないですね。無理のないプログラムに変更しませんか?


と、気づいてくださった。


これにはとってもびっくりした。
だって、挨拶をして、一言ふたこと話しただけなのに、こちらのことがわかってしまうなんて、なんてすごいんだろう、と、ありがたく思った。


今日は、たどり着いたら行きたくない気持ちは静まって、淡々と、黙々と、2時間半、プログラムに取り組むことができた。


やっていることは、Excelについての動画学習なのだけれど、初歩の初歩から、自分のペースで学習できるので、とても助かっている。


2時間半やり終えたあと、気持ちがすっきりとしていることに気がついた。


すこしまえなら、2時間半もパソコンの前に座っていることなんてできなかったし、動画をみることもできなかったし、家から出ることもできなかったと思う。


それが今日は、行きたくない気持ちを感じながら、でも通所することを選べて、2時間半も「学ぶ」時間を過ごせて、ほんとうにすこしずつだけれど、前進していると思う。


明日も通所だけれど、また行きたくない気持ちになるかもしれないけれど、そうだとしても、行ってみようと思う。
行ってみたら、今の自分にできることがあるから、それをやってみようと思う。


一歩ずつ、一歩ずつ、亀のように進もう。

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