休職日記56
今日は同居人氏2におでこを触られて起きた。
どうやら死んでいるようにみえたらしい。
朝6時に目が覚めて、そこからソファに移動して二度寝していたものだから、余計に不審に思ったのだろう。
生存確認のおでこタッチ。
わたしがもぞもぞ目を開けて動き出したからほっとしたらしい。
◯◯(わたしのこと)が起きてきたら、コンビニに行こうと思っていたんだよ。
と言われて、いいよいいよ、行こう行こう、と、起き抜け5分で外出する。
顔も洗ってないけれど、マスクするからまあいいか、と、手ぐしで髪を直しながら外に出た。
外に出ると、思ったよりもとっても春で、朝といえども日差しはしっかり、といった感じだった。
朝から外に出ると、働いていたときのことを思い出す。
コンビニまでの道すがら、足早に歩いてゆく通勤の人とたくさんすれちがった。
わたしたちはその流れとは反対方向に向かって歩く。
コンビニにつくと、同居人氏2、おにぎりやらパンやらを次々とカゴにいれてゆく。
家にごはん炊いてあるけどなあと思いながらも、聞けば、今日は在宅勤務なので、そのお供に、ということらしい。
たしかに、それなら作業しながらでも食べられるもんね。
しっかりと欲しいものを買い込み、同居人氏2がまたもや店内BGMをすぐにまねして歌い出すクセを発揮しながら、帰路に着く。
家に帰ると、同居人氏1もすでに仕事モード。
今日のわが家はオフィスなのだな、と思う。
朝ごはんも作る必要がなさそうだったので、わたしは食器洗いだけしてゆっくりしていたら、突然会社の方からの電話があった。
動揺して、出ようかどうか迷ったけれど、逃げちゃダメだと思い、電話に出る。
体調のことをすこし聞かれて、事務的なことをすこし言われて、たったの5分くらいで電話は終わった。
それなのに、気持ちがどよんと落ちてしまい、うじうじした。
うじうじしていても眠れるわけもなく、仕方がないので、図書館に行く。
図書館で働いて辛くなっているのに、どよんとしたときに行ける場所が図書館って、自分でも変だな、と思う。
予約した本を受け取って、ふらふら寄り道もして、帰るころには気持ちが切り替わっていて、よかった。
今日借りたのは、微熱さんのブックフリマで取り上げられていたこの本。
家に帰ってさっそく読んでみたら、とってもおもしろかった。
よくできた話だなあ、こういうお話もあるんだなあと、思った。
そのままのんびりと過ごして、夕ごはんの時間になったけれど、同居人氏たちの仕事が終わる気配が全くない。
というわけで、今晩は、おにぎりとお味噌汁にした。
作っておくので、好きなときに食べてね、のスタイルにした。
思ったよりも炊いてあったごはんの量が少なくて、おにぎり4個しか作れなかったけれど、仲良く半分こしてくれることを祈る。
6個作るつもりが4個になっちゃったので、自分の分は、インスタントラーメンにした。
あまりもののくず野菜と、溶き卵も入れた。
ラーメンをすすっていると、おにぎりを早速食べている同居人氏2が、ひとくちちょうだい、というので、あげた。
高いほうのインスタントラーメンじゃなくて、安いほうのインスタントラーメンを食べていたので、ひとくちたべたら、
うん。ありがとう。
と言って、それ以上求めてこなかった。
味にうるさい同居人氏2。なんでもおいしいという同居人氏1。ふたりは似てるところもあるけれど、この部分は対照的だな、と思う。
今日のわが家はオフィスなので、まだまだ2人の仕事は終わらない。
わたしはもう薬も飲んで、ソファに寝そべっている。
また死んでるんじゃないかと思われないように、真剣な面持ちで、パズルゲームなんかをしている。
投げ銭?みたいなことなのかな? お金をこの池になげると、わたしがちょっとおいしい牛乳を飲めます。ありがたーい