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詩作03 雨に濡れる
雨音の中 ねむる
まるで雨に打たれているみたいだ
わざと傘をささずに
歩いたきのうを 思い出す
雫がもみの木に纏わって
クリスマスツリーのようだった
横断歩道をわたる
真っ白い排気ガスが烟る
いまどき珍しい車
わたしはマスクをしているから
大丈夫
観念して傘をさす
両手いっぱいの買い物袋
コンビニはいつでもまぶしい
欲しいものも欲しくないものも
整然として
選択を
いつでも選択を待っている
帰り道
まわり道をせずに
最短距離を選んだ
雨との逢瀬
左側だけ濡れるからだ
ビニール袋が指に食い込んで
傘が かしいだ
その道々をいま
ふとんのなかで
毛布にくるまって
ベランダを打つ雨音を聞きながら
再現している からだ
投げ銭?みたいなことなのかな? お金をこの池になげると、わたしがちょっとおいしい牛乳を飲めます。ありがたーい