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休職日記57

今日は同居人氏2はお外で仕事、同居人氏1はお休みの日。


朝起きたときから、そわそわしている同居人氏2、理由はもちろん、WBC。
8時の試合開始数分前からモニターに釘付けになっており、なんなら両手を握っている。



緊張する〜!


と言うので、あなたが緊張しても仕方ないでしょうよ、というものの、同居人氏2はそのあともずっと緊張し続けていた。


出勤のギリギリまでモニターに釘付けになっており、



今日こそ野球を観なきゃ何観るのって話でしょ!


という捨て台詞をのこして、出勤していった。


一方、野球に全く興味関心のないわたしと同居人氏1。
なんなら同居人氏1はまだぐーすかぴーと寝ていた。


昨日の「わが家がオフィス」の状況で、だいぶ遅くまで仕事をしていたようだから、起こさないようにそっと朝のルーティンをこなす。


朝のルーティンがひととおり終わって、わたしものんべんだらりとしていたところに、同居人氏1が起きてきた。


やはり昨日夜遅くまで起きていたらしい。
起きてもなんだかぼんやりとしていた同居人氏1。
野球のやの字も言わずに、普段通りに過ごしている。


結局、わたしたちはWBCをまったく観ることなく、それぞれダラダラしたり、お話したりした。


でも、外の公園から聞こえてくる子どもたちの声が、ストラーイク、とか、アウトー!とか言っていたので、ほんとうに今日世間は野球日和なのだなあと思った。


もう一度同居人氏1が眠りにつく音を聞きながら、ぼんやりしていたのだけれど、わたしのよくないクセが出た。


なんとなく、求人検索をし始めてしまったのだった。


いま休職中で、復職するならすればいいのに、それができそうもないから休んでいるのに、なんとなく求人検索してしまった。
一度検索を始めてしまうと、だめなのだ。


これならできるかもしれない、これなら次こそ大丈夫かもしれない、と、どんどんどんどん妄想が膨らむ。


以前だったらこのまま延々と検索し続けるところだった。

でも今日は、検索し始めて10分くらいで、ハッと気がついて、検索をやめることができた。


わたしの今置かれている状況を考えなきゃ。
そもそも仕事できる自分に戻れてる?
戻れてるなら、いまの図書館に戻ったらいいんじゃない?
というか、それは今、考えなきゃだめなこと?
まだ休んでいようと決めたんじゃなかったっけ?


と、ここまで考えて、ばっと検索するのをやめた。えらかった。



そうこうしているうちに夕方になったので、洗濯物を取り込んで、畳んだ。
お布団も干していたので、それもきれいに元に戻した。


この流れから、夕ごはんづくりに入るのが、わたしの夕方のルーティン。
今日は鍋にしよう(わが家は一年中鍋を食べる)と思いたち、台所に立っていると、同居人氏1がお昼寝から起きてきた。


起きてきてすぐ、こちらにむかって、


あれ?◯◯(わたしのこと)、すこしやせたんじゃない?


と言うので、そんなことないよ!と言うと、同居人氏1の顔には?マークが浮かんでいた。


え、今なんて言った?


と聞いたら、


あれ?◯◯(とかげちゃんの名前)、すこし野菜食べたんじゃない?


だった。1ミリもかすっていなかった。
やせたい気持ちが作り出した幻聴。
そのあと2人でニヤニヤし合った。


その後、帰宅した同居人氏2を交えて、夕ごはんをつつがなく終えた今。
今日もなんだかんだ1日を終えられたな、と、胸を撫で下ろしている。


投げ銭?みたいなことなのかな? お金をこの池になげると、わたしがちょっとおいしい牛乳を飲めます。ありがたーい