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わたしの特性(日記55)


就労移行支援に通うようになって、よく言われることばがある。
それは、


「自分の障害の自己理解を深めましょう」


ということ。


自分の障害の自己理解とは、就職をするときに、自分が働きたいと思う企業に対して、「わたしはこんな特性があって、こんなことが苦手なので、配慮していただけたら、職務を全うできます」というような、自分の説明書のようなもの。


たとえば、どんな困難があって、それに対してどんな対策をしているか、とか、どんな適性があって、そのためにはどんな配慮があるとありがたいのか、とか、そういうこと。


まずは、自分の体調を把握することから始めましょうね、と言われて、日々、個人的な5年日記とは別に、「体調管理表」というものをつけていて、もう1ヶ月がたつ。


体調管理表のおかげで、自分の体調の波がすこしわかるようになってきて、それに対する対策も、すこしわかるようになってきたのだけれど、「わたしの特性」というものが、どうにも自分だと、わからない。


就職するのはまだまだ先だけれども、「自己理解」に対して高い壁を感じているので、今日、同居人氏1に、相談してみた。


まず、現時点で、自分でわかっている、自分の体調の波の原因と、対策は、こんな感じ。


・からだの疲れがこころの疲れを呼び起こして、うつになってしまうことがあるので、からだの疲れを感じたら、よく休むなど、早めのケアをする。


・睡眠リズムの乱れがこころの疲れとなってあらわれて、うつや躁になってしまうので、睡眠リズムを崩さないために、規則正しい生活をする。



ここまでは、良い。ここから先が、わからない。


自分の特性、というのはつまり、「こういう困難があるので、こういうことに配慮していただけたら、ありがたい」ということなのだけれど、この、「困難」の部分が、むずかしい。


わたしは、こころの波にふりまわされて、日常生活が送れなくなってしまう、社会生活に影響があるので、手帳を取得したわけなのだけれど、体調の波は、ある程度自分でコントロールしていくものだ。


働きたいと思う企業の方々に対して、「配慮していただけるとありがたいこと」というものが、どうしても、思いつかなかった。


そこで、同居人氏1に問うてみると、同居人氏1は、


◯◯(わたしのこと)は、周囲とのコミュニケーションに、人より疲れを感じてしまう性質があると思う。ふつうにコミュニケーションはできるけれども、疲れを感じやすいので、なるべくであれば、ひとりでこつこつやれる業務のほうが、向いてるんじゃないかな。
それから、過集中の感じもあるから、集中し過ぎて疲れ切ってしまわないように、適度に休憩を挟めるような環境がいいと思うよ。


と言ってくれた。


わたしは、自分の中にあったもやもやが、さあっと晴れていくのを感じて、すると今度は、自分でもわかっていなかった自分の特性をもうひとつ考えることができた。


自分の仕事と他人の仕事の線引きをすることが苦手で、先回りしてつい仕事を抱え込んでしまう傾向があるので、仕事の割り振りについて、適宜相談させていただけると助かるなあと、気づいた。


そういうわけで、わたしの特性は、


・周囲とのコミュニケーションはきちんとするが、コミュニケーションによって人より疲れを感じやすい性質のため、可能であれば、個人でこつこつと進められるような業務に従事させていただきたい


・過集中の傾向があり、それによって疲れを溜め込んでしまいがちなので、業務の合間に、適宜小休憩を取らせていただきたい


・先回りして仕事を抱え込んでしまう傾向があるため、自分の業務の範囲について、適宜相談させていただきたい



昨日までぼんやりしていた「わたしの特性」が、同居人氏1との会話によって、輪郭を持った。
自分のことをここまで考えられるようになったのは、これまでの日々の積み重ねと、同居人氏たちや、病院の先生、就労移行支援の支援員さんたちのおかげだ。


忘れないように、ここにしっかりメモしておく。
いつかの自分がこれを読み返して、自分を振り返って、勇気を持てますように。

投げ銭?みたいなことなのかな? お金をこの池になげると、わたしがちょっとおいしい牛乳を飲めます。ありがたーい