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真夜中のお稽古 茶筅振り
頭の整理の為に久しぶりにnoteを書いている。
明後日に迫ってきた、利休忌にて、私は点茶盤の薄茶点前を仰せつかっている。
7.8年前に初デビューした立礼席の御園棚での薄茶点前はお稽古もそこそこに、どーにかなるだろーという軽い気持ちで挑み、本番は頭が真っ白に…。
自分が何をしていたのかほとんど覚えていない状態でいつの間にか終わっていた。
自分の実力不足を思い知らされ、悔やんだ舞台でもあった。
今回は、その無念を払拭すべく、お稽古してきた。点前手続きの順番は、教本と師匠のお稽古のおかげ様で、身についている。
ただ、最近スランプなのが、茶を点てる=茶筅振り である。
自宅で母とお抹茶を楽しむことしばしば…
それがお稽古代わりになると自負していたが、なんとまぁ、点前座になるとお点前になると違うのね。
と、いうか、普段どれだけテキトーな気持ちでお抹茶をいただいていたのかということを思い知らされている。
**とある3月の小春日和先生宅でのお稽古にて
先生:私が点てたお茶碗をみて、
「もう少しきれいに点てようか^_^」
と、ダメ出し。お茶碗、私へリバース。
私: …はい。※普段通りに点てたのに、何故?(心の声)
先生から戻されたお茶碗を見る。
…
Σ(-᷅_-᷄๑)
※何がダメなのじゃ。。。(心の声)
先生:〇〇さんのお茶は本当に美味しいとよね。
きれーいに点っとるとよ。
とな。
※ムムム…
と、いうことは、
私のお茶は美味しそうじゃない=きれいに点っていない。
と、いうこと…じゃな。
ムムムムム…
ならば!!
シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ!
ナデナデナデナデナデナデナデナデ…!
これでどーじゃ‼️(心の声)
ゆっくりお茶碗を回して喫架に再度、出す。
先生:おぉ〜。今度はよか。きれーい点っとる^ ^
美味しそう^ ^◎
私: ………ほっ。
*****
と、いう一コマのおかげで、茶筅振りが少しスランプ気味。
社中の先輩方にも見ていただいたが、
いいよ◎美味しい^ ^
と。
服の良き は、温度・抹茶の量・湯量によって決まり、茶筅振り、その後の穂先での仕上げにて、美味しそうに見えるし美味しいお茶 が完成する。
いや、美味しいお茶だと判断するのはお客様なので、私たちはただお出しして、控えておく。
一服召し上がった正客のお顔を見て、その一碗が服の良き茶になったかどうかが、わかる。
そこで心が通じたかがわかる。
心を通わせるというのは、亭主・客双方が歩み寄ることで実現する。
心通う茶になるよう、真夜中の稽古は明日も続く。
やる他…ない。
やって覚える他に道はないのである。
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