Google独占禁止法の裁判パート④:Microsoftの懸念、Appleの証言が公開された
Googleの独占禁止法の裁判が続く中、Off Topicでは出来るだけ頻繁に裁判の状況についてアップデートします。今回の記事は裁判の14日目〜17日目までの話となります。
今週はMicrosoft CEOのSatya Nadellaの証言がありましたが、裁判長がメディアのプレッシャーを感じてほとんどの証言がほぼ全て公開されました。さらに過去のDuckDuckGo CEOとAppleのAI責任者の証言も一部公開されたので、それについてもこの記事で記載しています。
Microsoft CEO Satya Nadellaの証言
今週のスタートはMicrosoft CEOのSatya Nadellaが3.5時間ほど証言を行った。最初に何故Googleと競合サービスを作りたかったのかと聞かれた時に、Nadellaは「お金」と答えた。検索市場を見るまでWindowsやOfficeはめちゃくちゃエコノミクス的に良い事業だと思ってたと回答。検索カテゴリーはソフトウェア領域で最も大きいのではないかと語った。
NadellaはGoogleがデフォルト検索エンジンのステータスを持てたからBingをビジネス的にだけではなく、プロダクトとして潰せたと主張。スケールとユーザーデータがないと検索エンジンのクオリティが上がらないので、よりGoogleと対等に戦うためにMicrosoftはAppleにGoogleをBingにリプレイスするオファーを出した。そのオファーはなんと年間$15Bで、NadellaはAppleに全てのエコノミクスのアップサイドを提供すると言ったらしい。そして2018年にはBingのブランド名を出さない提案までしたとのこと。Satya NadellaはMicrosoftのCEOになった2014年以降、毎年Appleにデフォルト検索エンジンになれないか交渉していたと発言した。
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