どこを向いて仕事をするのか？最初に作るべきは「地図」という話。

社会に出て仕事をしていると、多かれ少なかれ人との関わりは避けられない。

そして、不思議なことに人と人が関わる始めると、本来の目的と手段が混同し始めて混乱したりする。

一対一のビジネス、つまり商取引であれば話は単純で、払う対価に見合った成果をお互いが納得できればそれで取引完了だ。

これが、複数対複数のビジネスになった途端、色々な問題が発生する。

上司の顔色、上役のご機嫌、部下を成長させる...これらのために、本来は対価を支払い成果を受け取るべき依頼主をないがしろにしては本末転倒。でも、多かれ少なかれ多くの組織では日常的に行われていることだろうと思う。

実際に仕事をしていると優先すべきが何なのか？は、実は結構ブレやすいんじゃないだろうか？

人間関係なのか、組織内での自分のポジションなのか、それとも納期なのか、予算なのか、成果なのか？

何が起きているのか？

こうしたモロモロの調整で、本当に見るべきゴールが曇ってしまい、目指すべき方向性がバラバラになってしまう。

これは、実際にプロジェクトを進めていてもたびたび起きる。

たとえば、同じゴールを目指すプロジェクトチームを、目的地に向かう車だとしよう。車＝移動手段であり、ガソリン＝お金であり、運転手や乗員＝チームメンバーということになる。

この時、一緒に乗っているのにハンドルを握る運転手＝チームリーダーの目指している方向や考えていることと、チームメンバーの考えていることは実はバラバラだったりする。

スケジュールのことを考える人、燃料やペース配分を考える人、車の調子やメンテナンスを考える人...チームメンバーはそれぞれ役割があるので、まずはそこを考える。

しかし、チームリーダーはゴールを見ていて、しかもそのゴールが状況によって変わったりする。Aという地点を目指していたけれど、実はBという地点に行った方がいいのでは？と途中でゴールが変わるわけだ。

こうなると、チームメンバーは混乱する。スケジュールは変わっちゃうし、燃料は足らなくなり、そもそも雪道仕様じゃないのに雪道を通るルートになったりするからだ。

中には道中で立ち寄るはずの食事のメニューを妄想していて、立ち寄れなくなって怒りだしたりする人も出てくる。公私混同と言えばそれまでだが、多くの人間は更新混同をするものである。

日常的に起きているもろもろの問題は、たぶんこういう事なんだろう。

改善するにはどうするか？

では、これらをどうすれば改善＆解決できるのだろうか？

いくつか方法があると思うが、ポイントになるのは以下の5つの情報共有だと思う。

＋プロジェクトで共有すべき5つの情報＋
1.目的地
2.現在地
3.経路
4.燃料
5.燃費

1.目的地

プロジェクトのゴールとチェックポイント。数値目標とか色々なチェックポイント＝通過点があるけれど、最終的なそこに辿り着くべき目指すゴール＝旗印と合わせてみんなが言えるくらいが大事。

2.現在地

で、ゴールはあそこで、次のチェックポイントはこれで、今はここら辺ね。という話ができれば迷わない。ゴールとチェックポイントがわかっていても、現在地がどこかわからない状態...それを「遭難」と言います。迷子になったらスタート地点に戻ればいい。現在地を知っておくのは大事。

3.経路

スタートから現在地まで、どう進んできたのか？そして、これからどう進むのか？迷ったら戻れ、の言葉があるように経路＝「どんな事をしてきて、どんな結果が出てきたのか、のログをとっておくこと」は大事。

4.燃料

燃料＝お金、つまりキャッシュフロー。目的地までたどり着ける燃料があるのか？無理そうなら、どこでどのタイミングで燃料を補給できるのか？スタートアップのVCやエンジェル投資はヘリで燃料を運んでもらうボーナスに近いので、本来は補給ポイントを明確にしつつ進むのが大事。

5.燃費

燃料があっても、燃費を把握しておかないとあっという間に燃料が枯渇することも...。燃費は、つまり人件費と固定費と変動費。前に進むには燃料も大事だけれど、燃費が実は重要。燃費のいいエコ仕様でいくのか、燃費が悪いけどパワー＆スピード重視で突き進むのか、進路と同じくどう進むかを意識するのも大事。

バラバラに向いてはいけない

これら5つのポイント、それぞれが大事。そして、組織の人数が増えると担当者は自分の領域ばかりを見てしまいがちになるのだけれど、5つのポイントにも目を配ったり共有する機会をちゃんと作れば見失わないようにできるハズ。

さて、残りのおまけ部分では定額マガジン向けに、こうしたらみんなで5つのポイントを共有しながら進めるのでは？を書きます。これ効果ありそうなので、実際に自分の仕事でも試してみようかな。

今回はここから定額マガジン向けです！
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