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本当は話したくない、お店作りで失敗した話

今からもう7年ほど前の話なのですが、僕は今までの仕事の中でいちばんの失敗をしたことがあります。店舗デザイナーとして独立して1年ちょっと、まだまだ道に迷っていた時期でした。

美大並みの入試を受けて桑沢デザイン研究所へ入学して高成績集めて奨学金をとり、一部上場企業の1000人超えの就職試験の受験者から4名だけのデザイナーの席へ。

新丸ビルなどの国内トップクラスの商業施設にお店を手がける社内トップのディレクター(今はさらに出世されてデザイン部の部長=デザイン部門のトップ)の元で鍛えられ、それなりの実力をつけてからの独立。。。

それでも、やはり通用しない事はあるんだなぁ...と。

思えば、アレが初めてメンタルを砕かれた経験かもしれません。もう、デザイナーを辞めるべきなんじゃないか...そう思い悩んだ苦しみを、今でもたまに夢に見ます。


今日の話は、お店づくりの失敗談です。

結果だけ先にお話しておくと、そのお店はOPENして半年持たずに閉店してしまいました。きっと、そのお店の関係者の方々に僕は恨まれています。

自分の力量が足りずに招いたことだけに、言い訳をするつもりはありません。設計料をいただかないどころか、ミスをして出た施工費用はうちが負担しました。トータル100万以上の赤字です。

それでも、夢見てお店を出した人の、夢を壊してしまった事は、後悔しかないです。


この一件以降、僕は二度と同じ過ちを繰り返さないために、たとえ仕事が少ない時期で新しい仕事が欲しくても、ご相談の際のビジネスプランに不安を感じたら率直にお断りをするようにしています。

それは自分の力量はもちろんなのですが、出店される相手の力量も含めて、です。

特に脱サラや育児終わりで時間ができた主婦の方の趣味の延長での出店などなら、なおさらです。

小さく始めて大きく育てるのが容易な時代、商品開発に自信があるならまずはWEB通販やSNSで口コミで売れてファンを作ってからでも実店舗は遅くないんです。開店すれば時間とお金を常に注ぎ込むことになるからです。

とりあえずお店を出したい、というご相談はビジネス的には自殺に近い場合も多く、初期投資を回収して黒字化までたどり着ける人は実は少ないのが現実です。

だから、言い方は悪いですが、僕は勝てる人としか組みません。組むなら、絶対勝たせます。それが誠意だと、今は思っています。


続きの話は悔恨と懺悔を含んだ内容なので、定額マガジン向けで有料ウォールをかけさせてください。正直、参考になるかはわかりません。

ただ、こういうパターンだと大失敗を招くんだなというサンプルケースとして、読んでいただいた方々には同じ轍を踏まないように役立ててもらえればと思います。

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