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ブラトップの干し方がわからない問題

マジメな記事ばかり書いていると、時おりハナクソをほじりたくなる。とはいえ、こんなタイトルの記事がまんがいちでもnote公式おすすめ記事とかにピックアップされてしまったら、 #観察スケッチ の人改め、あのブラトップの人!に上書きされてしまう。それは、嫌だ!

そんな懸念はありつつ、でもきっとこの記事を読んで頷いてくれる同士がどこかにいると信じて筆をとろう。

まず最初に断っておくが、この干し方のわからないブラトップは僕のじゃない。妻のだ。

別にLGBTとか女装趣味否定派ではないのだが、偽装結婚を疑われたり、秘めた趣味への理解を求めていると誤解されたくはない。理解があるのと自分がしたいは別物だ。


共働きの夫の直面する、妻の洗濯物の干し方

これ、きっと共働きで家事も分担している人は大きく頷いてくれると思うのだけれど、料理と掃除はなんとかなっても洗濯の干し方って難しくないですか?

なんて、思わず敬語になってしまうくらい、この問題はつまづいた。

そうはいっても姉と妹に母親という女三人と20年近く共同生活をしてきた身なので、結婚して女性と暮らすと言ってもある程度の免疫がある自負はあった。

まぁ、下着はいいとしよう。散々見てきたし余裕だ。

結婚している時点で下着姿も、なんなら裸も見せ合ってる仲だ。一番肌に密着する衣類であり、そこを清潔に保ちたい気持ちは理解できる。

干し方もある程度は想像がつく。繊細な衣類なら洗濯ネットに入れて洗わないと痛むとかも、まぁわかる。

(実は最初はわからずにまとめて洗って絡まって怒られてた)

問題はアイツだ。

下着なのか肌着なのかわからない1枚でOKなアイツ、ブラトップだ。


ブラトップの干し方がわからない!!

読者諸兄はいかがだろうか?はじめて妻のブラトップを干した時、一発OKで合格できたのか?(夫チームとして聞いている。)

まず、裏返しにしていいのかが不明だ。

そして、裏返すと胸の部分のパットらしきものがぺろっと飛び出てきたりする。これが飛び出てくるとしまい方が全然わからなくて途方にくれる。アイツは一体なんなんだよっ!?

おまけにキャミソール状のやつだと普通のハンガーに引っ掛けておくといつのまにかズレ落ちている。

そのまんま床でゾンビのように生乾きだったりした日には、洗濯物一つ満足に干せない哀れな人・・・っていう冷たい目で妻から見られるんだ。

ブラトップとは、洗濯において最上級の難易度を持つ危険なシロモノである。


靴下を干すときはつま先を挟むべきなのか?

ブラトップの強敵っぷりはヤバイのだが、他にも落とし穴になる奴がいる。

それは、靴下だ。

ザコだと思ってなめていたが足元をすくわれた。靴下だけに。

僕はなかなか結婚相手に巡り会えなかったので一人暮らし歴も10年近く、洗濯も掃除も料理も一通りできる自負があった。もちろん、靴下なんて何回洗って干したかも覚えていないくらい洗濯してきた。

でも、結婚して靴下を干した時に妻に注意され、今までの僕の干し方はダメだったのかと愕然とした。

妻いわく、靴下を干す時はつま先側を洗濯バサミで挟めとの事。洗濯バサミの跡がついても、つま先は靴を履くから目立たない。裾の方で跡が付いているとダサいらしい。

な、なんだそのこだわりは!?

そういう細かい生活の知恵、一体誰が教えてくれるんだ?

小学校の家庭科とかで実は教科書に載っていたりしたのか?僕が見落としてきただけなのか?20代のメンズに聞いてみたい、みんな知ってるのか?

あと、靴下のそばに娘のビブ=よだれかけを干したら叱られた。

一緒の洗濯機で洗っているからいいじゃん!と思うのだが、どうにも赤ちゃんの食事の為の前掛けと、汚れた靴下が隣り合うのが生理的に嫌だとのこと。ロジックはわからなくはないが。。。


ベビー用品の干し方はもはやナゾナゾである

ちなみに、結婚してその先で子供が生まれると、この洗濯物の干す難易度は跳ね上がる。

まず、頻度がヤバイ。場合によっては1日に3回とか4回とか洗濯機を回すことになる。それくらい、幼い子供は吐くし漏らすしこぼすし汚す。

そして、ベビー用品の愛らしいミニマルサイズの洗濯物たち。

かわいい我が子の汚れなのでウンコだろうがゲロだろうが愛らしいのだが、小ささゆえに裏返したりが難しい。

あと、ここが1番のトラップなのでメモをとって欲しいのだが、ベビー服は赤ちゃんの繊細な肌に配慮して縫い目が外側に出るようになっているヤツがある。

これがヤバイ。

裏返すと縫い目が内側になるわけで、どっちが表でどっちが裏かがまったくわからない。裏返して干して!という妻からのオーダーに、どう応えればいいんだ?

縫い目の出ている表面は裏面という扱いなのか、それとも直接肌に触れるところこそ裏面という扱いなのか、もはやナゾナゾだ。洗濯の山と一緒に途方にくれる。


洗濯の嗜好こそ結婚前に聞いておこう

夫婦関係の大問題になるのはだいたい飲む・打つ・買うだと言われている。

でも、些細な夫婦喧嘩の元になるのは、日常生活の掃除・洗濯・炊事の細かい嗜好の差だ。

いいか、よく聞いてくれ。これから結婚して、妻の洗濯物も干すことになるそこの君だ!

妻には、洗濯物の干し方のこだわりをしっかりヒアリングしておくんだ。

悪いことは言わない。それだけで、一歩世界平和に近づける。

ん?そんなに面倒なら洗濯は全部妻に任せるだって?

それこそ悪手だ。家事分担もできずに共働きで稼ぎだけ分担させれば、いつか愛想も分担されてしまうだろう。君の惚れた妻の笑顔を守れるのは君だけだ。

しかし、もしも率先して洗濯物を干してくれる、そんな女神のような伴侶を手に入れる事ができたのならば、最大限の敬意と愛情を持って大切にした方がいい。

こんな花粉症で鼻がきかず生渇きの洗濯物に気づかない僕にも、うちの妻は丁寧に洗濯の技術指導をしてくれる。まさに女神ネメシスである。

(ネメシスがどんな女神かは調べちゃダメだ)

さぁ、今日も洗濯の時間だ。


一部の方に好評なので続編も書きました。ご笑読ください。

はげましの投げ銭は大歓迎です。
貯めて全自動洗濯乾燥機を買って、
ブラトップを干すことから解放されたい。。。

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