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ドラクエで考える、もっと今年をつくるチェックリスト【 #フリーランスの冒険の書 】

2020年スタートしましたが、いかがですか?元気に楽しく過ごせていますか?先日、今年初めてのnoteとして書いた「今年の計画を作る10の質問」がご好評いただきまして、半年ぶりくらいにnote公式おすすめに載りました!

ブラック企業アラートでnote運営会社を調査したnoteなんて書いたから、もう公式おすすめには載れないことを覚悟していました。ひさびさに載れたので嬉しいです!

さて、公式おすすめ掲載された10の質問は実はオモテverでして、あれは汎用性と継続性を重視して、いかにボンヤリあやふやな新年の抱負じゃなく実現可能な行動にうつせるか、を意識して質問設計をしたんですね。

で、当然ですけどオモテverがあるならウラverもあるわけです。

もともとはフリーランス夫婦として5年前くらいから毎年正月に書いている目標シートがありまして、それの半分を解像度を高めたのがオモテver。

今日ご紹介するウラverではもっとドラスティックにビジネス面を掘り下げる内容になっています。

いわば、フリーランスの事業計画書って感じ。


チェック項目の数字をひたすら入力し、目標値を設定し、四半期ごとの数字に分解。達成するにはどうするか?

SNSやポートフォリオサイトなどのインバウンドマーケティングだけでなく、営業活動としてアプローチしたり人に会ったりするアウトバウンドマーケティングを両輪で動かすにはどうすればいいのか?

数字で入れるので、ごまかしは効かないです。

で、肝心のシートですが、ウラverなので定額マガジン読者さん向けの有料コンテンツとしてお年玉に...と思ったのですが、作っているうちに「これは公益性が高いし、駆け出しフリーランスの冒険の書(営業ver)になるから無料で広めるべきだ!」と方針転換しました。


そんなわけで、ドラクエにたとえて計画を落とし込む方法を、チェックリストや記入シート付きでお送りいたします。ビジネス的な用語が苦手でも大丈夫!

PDCAのまずはPです。2020年、しっかりと目標を見定めて進んでいきましょう!

色々と資料出てきますけど、
全部最後にpdfで印刷用ファイル配布
するのでまぁ読んでください。


もっと今年をつくるチェックリスト

では本題です。全部で3枚の資料が出てきます。コレ埋めるのそこそこ時間かかりますし、去年の売上とか実数も書き込む必要がありますので、読み終わったら数字資料を準備してください。数字だいじ!おざなりにしないように!

#フリーランスの冒険の書

1.まずは自分の設定を確認しよう!
2.数字を把握して目標を立てよう!
3.目標を実行する為の戦略を練ろう!
4.戦略に沿って戦術を組もう!
5.毎ターン状況を確認しよう!
6.パーティメンバーを集めよう!
7.さぁ、冒険へ出よう!


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1.まずは自分の設定を確認しよう!

MVVはドラクエでいう冒険の目的とゴール、そしてあなたは何なのか?

あなたが勇者なら魔王を倒して世界平和を目指すだろうし、あなたが魔王なら魔王軍で世界征服を目指そう。

Mission=使命、冒険の目的
あなたは勇者か?魔王か?それとも勇者の仲間の魔法使いか?使命は何だろう?世界平和なのか、世界征服なのか、それとも商人として勇者を応援することなのか?ちなみに、洞窟の宝物を取ってくるのはタスクであってミッションじゃない。

Vision=めざす姿、どうありたいか
あなたが魔王打倒を目指す勇者なら、魔王はどんな魔王で、勇者はどんな勇者であるべきだろうか?他人の家に無断で上がり込んでタンスの中から貯金をネコババするのは勇者としてはいかがなものか?

Values=大切にすべきこと
勇者が大切にすべきこととは何だろう?困っている人がいれば助け、町長からのお使いに快く応じ、邪悪な魔物あれば成敗し、姫がいれば求婚する。行動を決めるとき、どんなことを大切に考えればいいのだろうか?

Statements=行動指針
勇者たる者こうあるべし!という◯か条を作ろう。3つとか、5つとかが覚えやすい。行動をするときの基準になるものを言語化しておこう。「勇者たるもの、常にパーティーの先頭を歩かねばならない」

Strategy=作戦
戦う時、たった1人であろうと作戦は重要。「ガンガンいこうぜ」なのか「いのちだいじに」なのか。メインに使う作戦を考えつつ、「じゅもんつかうな」などのサブ的な作戦も考えておこう。



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2.数字を把握して目標を立てよう!

ドラクエでもLvや所持金、HPやMPや攻撃力や防御力、使える魔法や道具の種類etc...なんかは重要。Lvが足りないのに高Lvエリアへ足を踏み入れれば爆死するし、お金が足りないのに高い装備は買えないし、最大MP足りないのに強い魔法は使えない。

そして、ここが大事なんだけど、お金はHPでもMPでもない。

確かにゼニ投げのように札束で魔法が使えたり、強力な傭兵や軍隊が雇えたり、敵を買収して味方にしたりできるのが現実世界。金は万能に見える。

でも、お金はあくまでもお金だ。お金以外の数字もちゃんと把握しよう。

①お金まわり
なんだかんだで大事。少なくとも下記の種類は把握しておきたい。
A.今年の年間売上目標 / 去年の年間総売上
B.今年の月間売上目標(Aを12で割ればいい)
ほんとはコレ以外に外注費や広告宣伝費などの経費周りの把握とかも必要だけど、ここ読むくらいなら数字はニガテなんだろう?まずはザックリといこう。

②営業コマンド(行動)
お金を生むのは仕事。仕事を生むのは行動、つまり営業。これを見える化する!
C.今年の継続案件数の目標 / 去年の数
D.今年の新規案件数の目標 / 去年の数
E.今年の新規問合せ数の目標 / 去年の数
F.今年の新規アポ数の目標 / 去年の数
G.今年のコンペ参加数の目標 / 去年の数
H.今年の新規営業数の目標 / 去年の数
+成約率とかも書き込めるといいかもしれない。

継続案件:リピーターのお客さんやお仕事の数
新規案件:新く受注したお仕事
問合せ数:お仕事の相談や見積依頼など
アポ数:問合せから実際に会って商談した数
コンペ数:指名と公開コンペに分けてもいい
営業数:持込みなどのアウトバウンド営業の件数

③HP
フィジカルもろもろ。
身長や体重やBMIはまず記録。

他にも睡眠時間、運動の習慣、食事の習慣、健康診断や人間ドッグや歯科健診などのメンテナンスなど。ここら辺は数字化が難しいので、回数を記入しよう。

④MP
メンタルもろもろ。でもどちらかというと魔法を使うための要素なので、直接・間接的に仕事を取れるための数字=マーケ的な要素を整理しよう。大きく2種類に分けられる。

【 MP_インバウンドマーケ 】
クライアントさん側から来てもらう為のマーケティング。撒き餌とかご来店待ちのお店作り。
・各種SNSのフォロワー数
・各種SNSの投稿数
・ポートフォリオサイトの登録数

ここら辺を意識すると良さげ。いちばん最初の頃は、量は質。露出してナンボ、繋がってナンボです。先に進んだら露出をセーブするのもアリ。

【 MP_アウトバウンドマーケ 】
こちらから売り込むマーケティング。業務実績やこんな仕事どうですか?を提案できる営業先リスト、自分の仕事を広めてもらったりするプレス関係者リスト、いわば使える魔法の一覧。
・営業先リスト
・プレスリスト

この2種類は作るといいと思う。プレスリストがゼロだとしたら、今年はせめて1〜3に伸ばせるようにまずは魔法を使えるようになるのを目指そう。

⑤道具
文字どおり、仕事道具。今あるものを書き込みつつ、もしもコレがあればもっと仕事の幅が増える!というものがあれば書き込んでおこう。つまり、次に買いたい装備品ってイメージだ。

⑥技
営業コマンドと似ているけれど、こちらはもっとシンプルに使える技術。語学や資格、実績、どういう仕事ができてどういう価値を提供できるのか?

具体的な方がいいけど、マーケティング支援とか経営コンサルティングとかぼんやりしていても書かないよりはいい。


3.目標を実行する為の戦略を練ろう!

戦略=ストラテジー、つまりはドラクエの作戦みたいなもの。1枚目にも出てきたけれど、現実世界ではここがすごく大事なのでもうちょっと具体的に突っ込んでいこう。

1枚目で右下に出てきたのですでに書いてあるけど、ここで鍵になるのはさっき出てきたMP=マーケティング。これらを作戦でどう増やしていくのか?質をあげていくのか?が大事。

つまり、自分自身のMPを使って、作戦に則ってどういう風に仕事をとるのか?という話。

一つはSNS運用でフォロワー数やコンテンツ数の積み上げをして認知を広めて、お客さん側からきてもらう方法。コレは一見すると自分から飛び込み営業するより始めるハードルが低いけど、効果を出すまで時間がかかる。インバウンドマーケは実は茨の道。

もう一つは売り込み先をリストアップして自分から売り込んだり、キーマンになる人に会ったり、自分の仕事を広めてくれる人に仕事を売り込む方法。

コレは取り組む心理的なハードルが最初は高いんだけど、即効性もあるし期待できる。アウトバウンドマーケは扉はゴツいが開ければ明るい街道って感じ。初心者ほどこっちを先にやった方がいい。


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4.戦略に沿って戦術を組もう!

戦術=タクティクス、これはドラクエで言う毎ターンどんな行動をするか。あなたがどんなスキルを持っていて、どんな行動を取れるのか、選択可能なコマンドからどれが最適かを選んで挑戦する計画を練ろう。

インバウンドマーケ × 作戦
= とるべき行動A.B.C...

アウトバウンドマーケ × 作戦
= とるべき行動D.E.F...

なるべく具体的に行動に落とし込んで行こう。隣町の町長の家から村の宝物を借りてくるのか?それとも、洞窟の奥にいる盗賊のボスをやっつけるのか?クリア条件と、そこまでのルート、攻略のリミット、必要なものを整理しよう。

これは1年間の大きなスケジュールと一緒に組むといい。1年間の目標値を逆算すると、いつにどれくらいの数字を達成する必要があるのか?も把握できる。大きなチャレンジは3個くらいを設定し、もしもあわよくば狙いたいさらに高いエクストラチャレンジを1個設定しておくといい。

さぁ、ここまでで計画はOK!

あとは...わかるよな?実行あるのみ。


5.毎ターン状況を確認しよう!

実行あるのみ!と言ったけれど、戦況は常に目まぐるしく変わっていく。自分がHPもMPも満タンの時に立てた作戦は、毒になったり弱ったりした時は変えなきゃいけない。死にそうなのにガンガンいってる場合じゃない。

ドラクエなら毎ターンきちんとコマンドを入れ直すから、状況を確認して作戦を変えたり、装備を変えたり、馬車があるなら補充要員と入れ替えたりができる。

現実社会はそんな風に親切に毎ターン確認してくれないから、週に1回とか2週間に1回...せめて月に1回は状況を確認しよう。

戦況が大きく変わっているなら作戦を変更したり、本当にやばいときは逃げるのも手だ。


6.パーティメンバーを集めよう!

フリーランスのつらいところは、代替要員がいないこと。そして、1人で戦士の技も魔法使いの呪文も商人の知識も使えるオールラウンダーになったところで、1ターンに動けるのは1回だけだ。

1日が24時間で、体も頭も1つしかない。この条件がある以上、1人で全ての技や魔法を習得して戦うよりも、役割に特化して数人で手を組んで戦う方が強い。

Lv.99でHP999の勇者がいても、Lv.1の村人が1億人とかでかかってきたら1ターンで何もできずにHPを1ずつ削られていずれ倒れるだろう。そういうことだ。

だからこそ、自分は何が得意で、逆に何が足りないかを把握して、旅の仲間を作ろう。任務ごとに組むような形でもいいし、いつものメンバーになるのもいいし、お城に雇われて騎士団に入るのもいいだろう。僕も最近は週2くらいで騎士団のお世話になりたい。


7.さぁ、冒険へ出よう!

さて、もう計画は十分だ!ここまで詰められたら、あとは実行するのみ。何か迷ったら冒険の書の1枚目に戻ってみよう。

Mission=使命、冒険の目的

Vision=めざす姿、どうありたいか

Values=大切にすべきこと

最初に書いたこの1枚が、実はいちばん大切だ。

でも、人生は常に変化ばかり。冒険が進む中で何度だって書き直していい。

大事なのは、たとえ全滅してスタート地点の教会へ戻されても、何度だってチャレンジすること。Lv.をあげて、装備を整えて、作戦を練り、仲間を集めて何度でも挑戦しよう!

もちろん現実はRPGと違ってお腹も空くし生きていくにはお金がかかるから、お金というガソリンは稼がなきゃいけない。でも、お金を稼ぐのは手段であって目的じゃない。

さて、約束通り冒険の書のフォーマットをPDFで置いておくので、A4縦位置でプリントアウトして記入してみてほしい。

これを記入するだけでも一仕事だと思う。でも、最初の計画が肝心だ。

あなただけの冒険の書で、新しい1年を充実したものにできることを祈ってるよ。

このフォーマットを使うときはぜひ #フリーランスの冒険の書 のハッシュタグを頼むね。影ながらあなたの活躍を応援しています。

定額マガジン読者さんにはこのフォーマットの更新ver.がDLできるように、この先に更新ファイル置き場を作っておきます。たぶん実際に使いながら途中で直したりするかもです。そちらも見たい方は単品で購入しておいてもらえれば、更新時に通知がいってこの先の更新ファイル置き場からダウンロードできます

(ファイル更新がいつになるかは未定です。)

定額マガジンは月額¥500-で色々なことを図解つけたりして毎月4本〜6本くらい書いております。通常更新より気合い入っていて、前半は無料で読めるのでチラ見してみてください。

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