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コンプレックスの正体?!ベストボディ静岡大会に出てわかったこと
本気で頑張ったことがない
「本気で頑張ったことがない」これは私の自己認識だ。いや、「本気で頑張ったことがなかった」これが正しい。
前回、外見コンプレックスを抱えた私が、ボディコンテストに出ると決めるまでの経緯を綴ったのだけど、その後私は、本丸であるベストボディ首都圏大会(10/22開催予定)の前に、静岡大会に出ることにした。
緊張する緊張するって言ってるけど、そもそも決めた大会まで勿体ぶる理由ってあるんだっけ?
出られる大会には片っ端から出たらいいのでは?
場慣れも大事だし、経験を重ねるのも大事だ。
日頃の練習なくして、いきなり成功させようなんて甘い!(これは昨年、恋活から学んだやつ笑)
そんな風に考えたからだ。
静岡大会に照準を合わせている方もいるので大きな声では言えないが、ぶっちゃけ「本番前の練習」といった位置づけに近い。
とはいえ、緊張することに変わりはなく。
初めは練習と思っていようが何しようが「大会に出る」と決まればソレに向かってモノゴトは動き出すもので。
人生初のボディコンテストだし、観客もいるし、単純に初めての経験でもあるし。
やれることをやるしかない!
友だちと和気あいあい習ったダンスでさえ、「発表の機会はいらない」と思って発表の場に立つことを辞退した私が…
まともにステージに立つってヤバい!(本人の体感値)
しかも!
アラフォーの身体に鞭打ってるためか、永らくファスティングやカロリー制限など「食べない」調整を続けたせいか、単純に気を抜いて食べすぎたのか
6月に1度18%まで落ちた体脂肪率は21%まで戻り、48kgになった体重は51kgまで戻っており、減量も必要になっていた。
また、ボディコンテストとは別に6月に「100日連続ラン」という目標を立てていたため、9月の静岡大会前はその大詰めであり
さらに、公式のウォーキングやポージングのレッスンに参加するには山梨から東京まで出なければならず、それもかなりハードだった。
ランニングも、食事制限も、レッスン参加も片道2時間オーバーの移動も、通常のスケジュールの合間にこなす。
それでもやった。
やりきった。
そもそも今回の一連のチャレンジは、外見コンプレックスを乗り越えるためにはじめたのだ。
だからこそ、これまでにない選択をする、という意味で数日前にはFacebookに全体公開で「大会に出場します!」という宣言もした。
(本当はひっそりやりたい。見られるのは恥ずかしい)
100件以上のコメントがついて、個別のグループやメッセージで連絡をくれる人もいて、新旧多くの知人が応援してくれた。
トレーナーや、何人かの友人は「ライブ配信見るよ!」と言ってくれていた。
そして臨んだ静岡大会。
結果は…
箸にも棒にも引っかからず、見事惨敗だった。
緊張?床の感じか、空気感か、照明か…
とにかく自分でも、身体がうまく使えていないのがわかった。
それでも、控室に張り出される予選通過のゼッケン番号の列に、自分の番号(15番)が"ない"のを確認するまでは、
ファイナルに残れるのでは?(なんせ10/15なんだから!)
という淡い期待もあった。
張り出された紙を素早く、そして今度は1つ1つ確認するようにゆっくりと、3往復は見直した。
ないものは、ない笑
それまで緊張と高揚でザワザワしてた心がスッと無になった。
あー、ファイナリストにすらなれなかった。
この後どうしよう。
あー、めちゃくちゃたくさんの人に応援してもらったのに。
そういえば隣にいた人とインスタ交換しようって言ってたんだった。
あー、ライブ配信見てたと人はどう思ったんだろう。
着替えどうしよう。
あー、トレーナーになんて報告しよう。
ビキニに着替えてる人はファイナリスト、着替えてない人は落ちた人。
あー、たくさんの人に応援してもらったのにどうすんだ。
私は落ちた人か。周りの人は私のことどう思ってるんだろう…
現場で起きてることに対応する自分と、未来の対応を必死で考える私。
弱い心が自己否定と自己正当化を生む
ほとんど。
ほとんど、(良くも悪くも)私は、人の目ばかり気にしていた。
同じ大会出場者もそうだけど、めちゃくちゃ応援してくれた人たちに顔向けできないと思ったし、いい報告がしたいと思っていた。
でもできなかった。
悔しい。
静岡から山梨への帰り道、運転中に何度も涙が込み上げた。
そして恐らく「外見コンプレックス」を抱えてるのと"同じ部分"の自分が、本音をぶちまけ喚いていた。
あーあ、サッと挑戦して、サクッとやり遂げちゃう自分でいたかったよ。「やります!」って宣言して「できました!」「皆さんのおかげです!」「ありがとうございました!」って爽やかに成果報告できる自分がよかった。あの人や、あの人みたいに挑戦!そして即、成果!ってスマートにこなしたかったぁぁぁ泣 こんな自分は嫌だ!こんな自分はダサい!!怒
自己否定と自己正当化を生む弱い心。
この後に起こるのは不貞る、腐る、だ。
どうせ自分なんか…
頑張ったって何も変わらない…
私は評価されない…
もう知らない…
どうでもいい…
長年コンプレックスの傘を着ていた私だ。これはとても馴染みのある流れだった。恥ずかしいけど、これがありのままの私だったのだ。
成果と努力
理想と比べ、人と比べ、思い通りにいかなければ不貞腐れ、諦め、どうでもいいふりをする。
しかし、今回はそんな弱い自分とは別に、ものすごく冷静な自分もいた。
頑張っても成果を上げられなかった。
いや違う。
努力はした。
でも、成果が上がらなかったのなら、私の努力は"成果につながる努力"じゃなかったってことだ。
きっと、忙しくして「やってるつもり」になってた部分もあった。
あの場にいて、ビキニに着替えてた皆さんは、私が成果につながらない努力をしている間に「成果につながる努力をしてた」人たちだ。
次の大会に向けて、私がやらなきゃいけないことは「成果につながる努力」だ。
そんな風に、未来に向けて"何ができるか"を腐らず、冷静に(思考の偏りなく)淡々と考えている自分がいた。
こう思えた理由は、
1つは、筋肉は裏切らないのと同じように(笑)ウォーキングやポージングを含めたステージの上で求められるもの全てが、一朝一夕で上達するような代物ではないとわかっていたからだ。
そしてもう1つ。
それは、自分が「本気で頑張った」と思えるくらい努力をしたからだ。
努力は強さを生む
"努力"というのは、
他者から見て、ではなく、"自分の基準"で「頑張った」と思えること。
何かをしようとすると、都度湧いてくる弱気な心や面倒くさがりな自分に「負けずに選択した」ということ。
何よりもトレーニングの予定を優先して休まずジムに通ったこと
場所や時間、天候に左右されず毎日走り続けたこと
弱気な心に負けない選択をした経験は、確実に積み上がっていたみたいだ。
だからこそ、思うような成果が上がらなかった時の心の反応が変わったのだと思う。
成果を上げたいなら、もっと努力しなきゃ(できてない自分が前提)
ではなく
成果を上げたいなら、やり方を変えなきゃ(できてる自分が前提)
と思えるようになっていた。
なんてことだ!
私は、自己認識を「本気で頑張ったことがない」人間から「本気で頑張ってる」人間にアップグレードしていたのだ!!
成果は上がらなかった。
これは、本当に悔しかった。
いい報告ができなかった。
これも、本当に不甲斐なかった。
だけど、自分は頑張れる人間だと認識できた。これは、とても誇らしかった。
誰かに認めて欲しかった
そうは言っても急に気分を切り替えたりできないのが不器用なところで。笑
私は、家についてもメソメソしながら(家族から涙を隠すように)お風呂に入った。
応援してくれた方々に結果を報告しなければな…
(めちゃくちゃ気まずいし、やりたくなかったけど!笑)お風呂にケータイを持ち込んで、個別にメッセージしたり、SNSに投稿したり。
そんな中で、
「残念だけど、このダサい経験も次への糧になると思って引き続き頑張りますーー🥺🤣」
結果が出なかった恥ずかしさや、不甲斐なさ、悔しさを絵文字で誤魔化したメッセージを、ジムの担当トレーナーにも送った。
すると、返ってきたのはこんなメッセージだった。
「全然ダサくないです😌
僕も団体は違いますが沢山予選敗退してきています😂」
「全然ダサくないです」
これを見た瞬間、涙が止まらなくなった。(お風呂でよかった)
泣けて泣けてしょうがない自分を受けて、自分は思った以上にダメージを受けてたんだなと思った。
そして、
「サクッとこなせる自分でいたい」「スマートな自分でいたい」というカッコつけな自分は、かつて誰かに認めて欲しかった過去の自分の残骸なんだと思った。
本番前の練習なんかじゃない。
これも本番だったんだ。
どうでもいい…なんて嘘だ。
どうでも良くない。
ダサくもない。
その証拠に、「全然ダサくないです」の一言にこんなにも涙が出てくるではないか!
感謝とお礼と…これから
これまでも、頑張った自分は、頑張った自分。成果は、成果でそのまま受け止めてあげればよかったんだな。
トレーナー、一番欲しかった言葉をくれてありがとう。
BACK AGINGのやすかさん、わだちゃん、これからの私に期待してくれてありがとう。
自分への不甲斐なさから「応援してくれたのにごめん」と言ってしまった自分に「応援したくて応援してるんだから、謝らないの!」と言ってくれた友人にもありがとう🙏
他にもたくさん、たくさん、応援してくださった皆さん、温かい言葉をありがとうございました。
何でもスマートにこなせる私じゃなかったけど、弱い自分に負けず、挑戦し続けられる私でいようと思います!
次は、10/9(日)!!職業別大会だ!
アーティストがその感性を磨くがごとく、自分の輪郭を顕に生きることに情熱かけてます。共に自分を生きようぞ