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早朝に到着しすぎて困った話とその対策例@西双版納

海外旅行をしていて、案外困るのが
「目的地に早朝に着いて時間を持て余す」問題。

私が20年前に西双版納を訪れたときも早朝着で困った。
西双版納は簡単に言うと中国の真ん中の下あたり。雲南省。
ミャンマーやラオス国境に近くプーアル茶なんかが有名。
中国だが漢民族が少ないため、東南アジア色が濃いエリア。

雲南省の省都である昆明から夜行バスに乗って行った。
昆明からは1日数本の夜行バスが運行されていた。
昆明から西双版納までの所要時間を筆談で尋ねると
(当時google翻訳とかiPhoneとかない時代。
漢字か絵を描けばどうにか中国人と意思疎通が図れた)
12時間かかるとのことだった。

夜行バスは夕方から数時間おきに運行されていた。
私は到着時刻を考えて夜7時発の便を選んだ。
そうすると現地に朝7時の到着となる。

しかも私は深読みもしていた。
外国なんてどうせ時間通りには運行できない。
遅延上等。きっと朝8時ごろに到着だろう。
活動を始めるのにちょうどいい時間ではないか。

夜行バスはフルフラットになる寝台バスだった。
日本では安全面の規制から認められていないそうなのだが、
中国は思いっきり座席をフラットにして乗ることができる。
ただ身長の高い人にはちょっときつい推定全長170cm。

バスは意外にも定刻通りに出発し、
意外にも整備されている高速道路を南下した。
途中にはドライブインのような薄暗い場所で
トイレ休憩を兼ねた食事タイムもあった。

出発地の昆明は「春城」とも呼ばれる都市である。
緯度は低いが標高が高い→春のような快適な気温
ということだ。ちなみに標高は1900メートルほど。

目的地の西双版納に向けてバスはすいすい走る。
間違いない。これ、下ってる。
道がずっとなだらかな下り坂。
バスは調子に乗ってスピードを上げて走る。

西双版納に着いたのは早朝4時だった。
おかしい。所要時間が大幅に短縮されている。
いくらなんでも短縮されすぎじゃないか。

ご存じだろうか。中国国内に時差はない。
あんな広大な領土の中国国内に時差はない。
全てが北京標準、つまり北京が朝6時ごろ明るくなって
夕方6時ごろに暗くなる時間に設定されている。

つまり北京から遠く離れた南西にある雲南省は
朝6-7時など当然闇の中だし、
夕6-7時など太陽がまだまだ沈まないのだ。

西双版内バスターミナルの朝4時は当然真っ暗。
バスの乗客はあっという間にどこかへ散った。
ターミナル内はかろうじて電灯はついているものの
10億も人口がいるくせに誰一人ここにはいなかった。

これは下手に動くとよくないかも。
ということで、無人のターミナルで夜が明けるまで
ひたすら座って待つ作戦。

こんなに早着するのだったら、
もっと昆明発を遅い便にすればよかった。
筆談でもミスコミュニケーションは起こるのだ
(所要時間を長めに教えてくれたのかも)。

早朝(深夜)到着後の過ごし方例


1.明るくなるまで空港(バスターミナル)待機

上記の西双版納パターン。
土地勘もなく人が少ない深夜早朝の時間帯は、
いっそ動くことをあきらめて明るい場所で待機。
まあ安全策といえば安全策。

ただ、人のいない場所で眠ってしまうと安全とは言えないので
睡魔に耐えながら起きている必要はある。

ちなみに私は夜でも明るく空調完備の
ATMのブース内に勝手に居座って
夜明けを待ったこともある↓


2.荷物を置いてすぐに郊外に出かける

まずは予約しているホテルに向かい荷物を預かってもらう。
ホテルではなく駅や空港の荷物預かり所などでも構わない。
その後、その都市から離れている郊外に出かけてしまう。

例えばクアラルンプールに早朝に着いたら、
マラッカに観光に出てしまう。
例えばドバイに早朝に着いたら、
アブダビに観光に出てしまう。

空港のある都市から離れた目的地に
到着するころにはほどよい時間になっているし、
そこでの観光を終えてホテルに戻るころには
チェックインできる時間になっているはず。

機内で爆睡できる人や体力が有り余っている人ができる技。
私は勧めるだけ勧めておいて個人的にはハードル高すぎ。

3.プールやビーチで寝る

ハワイやグアム、ケアンズなどで早朝に到着し、
ホテルのチェックイン時刻まで
時間を持て余してしまうことがある。

ホテルに荷物を預けた後、
そのホテルのプールやビーチに設置されている
デッキチェアで爆睡パターン。
思わぬ日焼けに要注意。私はやらかしたことがる。

4.24時間サウナ・スパ

以前JALの夜行便でホーチミンに行ったとき、
迷惑なくらい早朝に到着した。
ベトナムは韓国人が多く住んでいて
彼らをメインターゲットにした24時間サウナがある。

なので、ホテルに荷物を預けてから
韓国式サウナに行ったら案外よかった。
のんびり風呂に入ったり岩盤浴したりして、
そこで仮眠もできるし食事もとれる。

5.エアポートホテルで寝る

だいたい国際空港のすぐそばにはホテルがある。
ホテルから無料のシャトルで空港まで送迎してくれる場合が多い。
また、空港内や空港直結でホテルがある場所もある。

エアポートホテルはチェックイン/アウトの時刻の
融通が利きやすい。と思う。

例えば朝6時にチェックインして、
本来のチェックアウト時刻は同日午前11時と言われても
そこを何とか頼むよとお願いしまくって
チェックアウト時刻を多少延長してもらえる場合もある。
(空室状況によるので確実ではない)

シンガポールの空港内にあるエアポートホテルは
24時間いつでもチェックイン可能で、
チェックインした時刻から6時間は定額、
あとは延長料金を払う仕組みで合理的だった。

空港内にホテルがある場合は、それが入国審査の前の
制限エリアにあるのか、入国検査の後にあるのか、
ロケーションを事前に確認しておく必要がある。
到着地の空港で預け入れ荷物を引き取る必要がある場合には
制限エリア内にあるホテルは使わないほうがいい。

6.ラウンジでまったり

限られた都市や空港のみ可能なのだが
例えばJCBはJCBプラザラウンジというものを
ホノルルやソウルといった日本人に人気の渡航先に
展開していて、簡易なドリンクサービスを含め
ちょっとした休憩ができるようになっている。
朝9時とかから利用可能なはず。

ANAはホノルルの街中にもラウンジを展開し
ANA搭乗客でマイレージクラブ会員なら無料で利用可能。
2024年現在、鬼物価のハワイにおいて
無料カフェとして利用できるのは財布に優しい。

航空会社によってはアライバルラウンジを
空港内に設置していて、一定の条件下で利用可能。
航空会社ラウンジは普通は搭乗前に使用するものなのだが
到着後、入国後に使えるのがアライバルラウンジだ。
ただ設置している空港があまり多くない模様。

私が使ったのは成田のANAとヒースローのBAだけだと思う。
羽田のANAのアライバルラウンジも使用したことはあるが、
どうやら2024年1月現在は閉鎖中らしい。



ま、早朝の到着は時間を持て余すから避けろという話です。
とは言っても日本発中東行きなどは
基本的に現地着が明け方となってしまう鬼スケジュール。
日本発ハワイやオセアニア行きもだいたい夜発朝着で
飛行機の中で眠れない私にとってはただの地獄。

ホテルを1泊余計に予約して、公共交通機関がなくとも
タクシー移動をすれば全く問題なしなので
金の力で解決するのもありと言えばあり。

その場合は「チェックインが午前5時ごろになる」と
事前にチェックイン時刻をホテルに連絡しておかないと、
ドタキャンと見なされて部屋が用意されていない場合も
あり得るので要事前連絡。

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