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海外旅行2023その4 超極寒で3日前ホテルキャンセル通知で南京虫だった話

海外のこんな素晴らしい出来事・人々・景色・食事
といったキラキラ発信をすることは他の人に一任している。
私はそういうキラキラの裏側のドロドロ担当、通称ドロ担。
そのドロドロをも楽しめるような器の大きい人間になりたいのだが……

トラブル1 超極寒

2023年2月下旬に成田からシンガポールに向かった。
航空会社はシンガポール航空。
目的地のシンガポールはギリギリ北半球、ほぼ赤道上。
つまり365日常夏なわけで毎日気温は30度。夜でも暑い。

一方2月の成田は普通に朝晩は0度前後なわけで寒い。
成田空港に行くまではそれ相応の暖かな服が必要だ。
ただそれらの防寒着はシンガポールに到着すると邪魔になる。
私はシンガポール到着後に急ぎで済ませたい用事があったので
できるだけ到着後はスムーズに行動したかった。

なので。
成田空港に到着後、まずはトイレに行き着替えた。
今まで来ていた防寒着は旅行カバンの中に押し込み、
カバンの中からは現地で着る予定の夏服を取り出し
現地ですぐに行動できるように着替えを済ませた。

2月だと言うのにショートパンツにサンダル履きという格好で
シンガポール航空のチェックインカウンターに行き
防寒着が入った旅行カバンを預け搭乗券をもらった。
ちょっと季節を間違えている人と思われたであろうが、
季節を先取りするファッショニスタだと自己暗示。

シンガポール航空の女性CAも、サロンケバヤという
見た感じ薄着の民族衣装風制服で働いている。
同じ薄着じゃないか。妙な連帯感。

と思ったら大間違いだった。寒いんだよ、機内が。
CAの制服は民族衣装風の超極暖ヒートテックか何かなのだろうか。
常夏の国だから低い室温がおもてなしだと思っているのだろうか。
それとも経営難で節電かなんかで室温低め設定なのだろうか。
とにかく寒い。目を閉じても寒くてとても寝付けない。
あれだ。寝たら死ぬ冬山の遭難者だ。超極寒。

年をとると寒さに弱くなる。
一方で、恥と言う感覚が薄れ、図太く厚かましくなる(自社比)。

私はプリセットされていたひざかけを下半身にぐるぐる巻きにし、
さらに薄着CAからもう1枚もらい、上半身にぐるぐる巻きにした。
古代エジプトのミイラは布をぐるぐる巻きにして作成するそうなのだが、
私の見た目はそんな感じ。座っているミイラ状態。自称ミイラップ。
見た目の恥ずかしさより防寒機能が大事。

寒いと腰が痛くなったり体調が悪くなるから嫌なんだよ。
そこの女子高生、聞いてるか?


トラブル2 宿泊3日前にホテルから一方的キャンセル通知

インド滞在中、3日後に宿泊予定のマレーシアのAホテルが
館内メンテナンスのためにお前の予約をキャンセルしたYOと
旅行代理店(具体的に言うとagoda)からメールが来た。

バタバタしている時だったので最初はメール着信を無視していたのだが、
後になってその恐ろしさに気づき、よくよくメールを見直してみると
1.手数料なしで全額キャンセル+お詫びに200円程度のクーポン付与
2.代替Bホテルに宿泊
の2択をagodaはこちらに投げかけていた。

1のキャンセルを望んでも今更代わりのホテルを探すのが面倒だ。
2の代替Bホテルは、当初宿泊予定だったらAホテルから20km以上離れており
アクセスも悪い場所。よりによってなぜここを代替として選んだのだ、
という憤りを感じるほどひどい提案。話にならない。

返信は1案でも2案でもなく、
今回キャンセルされたAホテルの近くの代替Cホテルにしてくれ、と頼んだ。
料金はAホテルよりは2000円ほど高いのだが。Cホテルはまだ空室がある。
Aホテル都合のキャンセルだし、その差額ぐらいはカバーしてもらいたい。

翌日にagodaから返信が来た。ホテル宿泊まであと2日。
代替BホテルからCホテルへのの変更はできないとのこと。
ただ、キャンセルの際のお詫びクーポン額のアップはできるよと。

つまり
1.手数料なしで全額キャンセル+お詫びに2000円程度のクーポン付与
2.代替Bホテル(当初の提案通り20km遠い場所)に宿泊
となった。

こっちは体調が悪化しつつある中で、これ以上の交渉は無理。
体調が悪すぎてまともに思考できないのだ。交渉なんてもってのほか。
なので1案で決定。

すぐに処理をしてもらい、数時間後にクーポンをもらう。
その後、すぐにそのクーポンを全額使用して新たにCホテルを予約。

これにて一件落着。しかしその後体調は更なる悪化の一途をたどり
最終的には予定通りインドを出国できなかったことから
このCホテルの予約日にマレーシアにたどり着くことができず
かといってキャンセル期限も過ぎていたので払い戻しもされず。。。


トラブル3 疑惑の南京虫(トコジラミ)

マレーシアからマニラ経由で帰国した。
マレーシア最後の1泊は、KLセントラル駅近くの安ホテル。
私は相部屋や共同トイレなどは苦手でなるべく避けるのだが
個室で空調があって専用のバストイレ付なら文句はない。

いや、もうひとつ条件に加えていることがある。
窓だ。
この世の中には、窓ナシの部屋を有しているホテルがいくつもある。
特に暑い国によく見られるような気がする。
冷やした空気を逃さないためか?建物の構造上の関係?

マレーシアの安宿も、窓ナシの部屋が数多く存在する。
私は通気性に難がある気がして窓ナシ部屋が嫌だ。
通気性に難があると、ベッドに虫が湧くという偏見がある。
ゴキブリを割と平気とする(実害がないから)割には
蚊とかダニとか南京虫を嫌悪する。刺されて痒くなるから。

KLセントラル駅付近には数多くの安宿が存在し、
個室なら1泊2000円程度から宿泊可能だ。
私はグーグルストリートビューを見まくった結果
割と窓が多そうな構造をしている1つの安ホテルを見つけ
そこに1泊することにした。

チェックイン時にも窓が部屋にあるかどうかを確認し、
案内された部屋にも路地に面した窓はあった。合格。
近くには盲人マッサージの店が数多くあるので、
その夜はマッサージを受けた後ホテルに戻って就寝。

就寝前恒例の悪習慣、スマホいじりをしていたときに
ふとシーツの上に虫がいることを発見した。
熱帯雨林気候のマレーシアである、虫などどこにもいる。
私はデコピンをしてその虫を弾き飛ばした。

そしてその後になって我に返った。
今のはもしかして南京虫ではなかったか??

あまりに安宿に泊まると、南京虫に刺される。
清潔大国日本に住んでいると信じられないが、
世界にはまだまだ南京虫は健在だ。
南京虫発生で悪名高いのはエチオピアの安宿。

私は今まで南京虫の被害に遭ったことはないのだが、
その恐ろしさは聞いていたので、実際に会いたくなくて震えた。
しかし、さっきの南京虫はどこに飛ばされたか見つけられない。
確認したくても、本当に南京虫かどうかがわからない。

南京虫は暗くなって活動する、ということを知っていた。
なので、マレーシアは常夏の国にもかかわらず
その日は長袖長ズボンで体を防備し、照明をつけたまま就寝。

次の日、私は無事だった。特にかゆみもない。勝利。
さっとホテルをチェックアウトし、空港に向かった。
そしてマニラ行きの飛行機内で気が付いた。
体が痒いかも。

マニラで時間があったので、自分の体を再確認。
足や腕、腰などに赤いプツプツを20か所程度確認。
負けた……

ただ、噂に聞く南京虫の恐ろしいほどのかゆみではない。
運よく日本帰国に備え花粉症用の抗ヒスタミン薬を飲んでいたので
それがアレルギー反応を抑えているのかもしれないが。

もしかしてこれは南京虫ではなくただのダニ??
ダニならマットレスに潜んでいてもおかしくはない。
ホテルとしてそこはきちんと駆除してもらいたいのだが。

いやいや、もしかしてホテルじゃないかも。
夜に行った盲人マッサージ店。
窓ナシの暗い個室でマッサージ施術を受けたのだが、
もしかしてそこか??

私は依然としてどこで何に刺されたのかが不明。
事件の真相はクアラルンプールの夜の闇の中。



ま、マレーシアは劣化版シンガポールみたいな国だよ、という話です。
それでも私はマレーシアが好き。
シンガポールほどきっちりしてなくて適当でゆるいし
他民族国家ゆえに食事の選択肢が豊富で飽きにくいし
物価に対しての総合的な満足度は高いし。
って残念ながら2023年の物価はやっぱり上昇気味なマレーシア。
(参考トップ画像:イオンのエビ卵入りOKOは約240円。高くて激オコ)


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