見出し画像

空港に行ったら飛行機が欠航で乗れなかった話@ルフトハンザ航空

空港到着後に見たくないモノ個人的ベスト3

第3位 飲食の強気な価格設定

セビーリャの空港の保安検査でペットボトルの水を没収され、
その後の制限エリアで小さなペットボトルの水が
3ユーロ(当時400円)で販売されていたことを
私は今でも忘れない。

第2位 要所要所での長蛇の列

チェックインカウンター、保安検査、出国審査など
オペレーションが悪い空港は地獄を見る。
空港のキャパシティに対して発着便数が多すぎる
ドーハの旧空港や北京の空港はけっこうカオス。

第1位 搭乗予定便のcancelled(欠航)表示

今でこそネット環境があれば事前に確認できるのだが、
昔は空港に到着してからのびっくり展開。
空港付近の天候不順ならある程度予想はできるが、
到着地の天候や航空会社の都合となると
事前予想は不可能であり、ダメージが大きすぎる。


航空会社の運航計画上の欠航だと事前に連絡が来る。
以下はその個人的記憶

・バンコク→東京(タイ・エアアジア)
コロナ欠航による返金。
ただし返金されたのは欠航連絡の1年半後。

・東京⇔バンコク(JAL)
コロナ欠航による返金。即返金。

・東京→南紀白浜(JAL)
コロナ欠航による早い時間の便への振替。
JALの独占路線のために、他社への振替が不可。
振替した便の出発時刻が早朝のため、
前泊のホテル代をJALが負担(上限あり)。

・東京→昆明(JAL)
JASから引き継いだものの運航休止。
東京から香港まではJAL便、
香港から昆明までは香港ドラゴン航空便に振替。

・大阪→シドニー(アンセットオーストラリア)

そして本題。
ルフトハンザ航空(以後ルフト)は欠航を事前に決定していたらしい。
ただ、それは私が旅行に出発した後の話であるし、
私が連絡先とした自宅の電話は留守電状態。
携帯電話は存在したけど海外ではつなげない時代の話。

そのとき私はドバイにいた。
夜のルフト便で隣国オマーンの首都、マスカットに移動する予定だった。

ルフトは毎日フランクフルトからドバイまで飛ばしていたが、
そのうち週3便ぐらいはドバイ-マスカット間も
以遠権として運航していた。ドバイのついでにマスカットみたいな感覚。
ルフトが運航しない日は、チューリッヒから飛んできたスイス航空便が
同様の時間帯に同区間をついで感覚で飛んでいた記憶がある。

ANAマイレージを利用した提携会社の特典航空券を発券したため、
ANAの提携会社であるルフトでもスイス航空でも
どちらの運航便でも私はよかったのだが、
たまたま都合のいい日がルフト運航日だった。

ルフトが欠航を決めると、まず発券したANAに連絡をし、
連絡を受けたANAが私に連絡をするという流れだった。
ANAが私の自宅の留守電に鬼電したことは後日知った。

そして夜のドバイの空港。
私はルフトのチェックインカウンターを探すために
モニターを見るとドッキリ展開が待っていた。
Cancelled(飛ばないお)

動転しつつ、とりあえずルフトのスタッフを探す。
モニターにチェックインカウンターの表示がないので、
空港内を端から端まで歩いて探すのだが見つからない。

航空会社の空港内オフィスが集まっているエリアに行き
同じようにルフトのオフィスを探す。
あった。
けど無人。真っ暗。誰もいない。誰も出てこない。

まさかのだれもどこにもスタッフがいないという展開。
相談交渉どころか、話し相手すらいないという展開。
咳をしても一人。

そのとき私はマスカットで会う予定の友人がいた。
〇月〇日の深夜にマスカットに行くから、と事前連絡をしていた。
LINEやwhatsppなどで予定変更を気軽に連絡できる時代ではなかった。
約束を果たすために、何が何でも今夜中にマスカットに行きたい。

モニターを見ると、1.5時間後にエミレーツ航空便が
マスカットまで飛ぶことがわかった。
これしかない。

今でこそエミレーツはドバイ空港に
(ほぼ)自社専用の第3ターミナルを構えているが、
当時は多くの他社と同じターミナルを使っていた(現1タミ)。

エミレーツの発券カウンターに猛進し、
次のマスカット行き 片道 1人 一番安い料金プリーズ
その場で航空券を購入。新幹線の乗車券を買う感覚。
まあ距離も東京から大阪に行くよりは近いので。
確か料金は1.8万円ぐらいだったような記憶。

ルフト欠航により自腹で他社航空券を購入したわけだが、
納得がいかなかったこともあり、帰国後ANAに連絡。
その結果、エミレーツ便購入時のレシートや
エミレーツ搭乗券の半券をANAに送ることにより、
自腹で払った分をANAが補填してくれることになった。

結果オーライではあったが、
あのCancelledという表示を見たときの衝撃は
いまでも忘れられない思い出。


ま、予約した便が欠航になったら、航空会社と交渉すべきという話です。
欠航の理由が天候不順だったらあきらめること。それは航空会社の責任外。
航空会社が善意で何かしてくれるかもだけど、基本は塩対応覚悟。
LCC(格安航空会社)は120%塩なので嫌なら使うべからず。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?