海外旅行2023その10 インドのホテルは一難去ってまた一難<前編>
2023年5月、インドに行ってきた。
本来はインド経由でパキスタンに行く予定だったのだが
パキスタンのビザがいつまでたってももらえず、
ビザ承認待ちのため不本意ながらインド国内に
ずるずると滞在してしまったというのが実態だ。
さらに残念なことに、インドでの宿泊では
ささやかなトラブルが続いたので
読者の皆様が同じ轍を踏まないように記しておく。
1.外国人宿泊お断りだから困った
そうだった。我ながら忘れてた。
インドは外国人が宿泊できないホテルが存在するのだった。
私は急きょインドの延泊が決まったので
焦って外国人宿泊不可の可能性があることを忘れていた。
そのホテルを選んだのは、チャンディーガルのバスターミナル
(インドではバススタンドと言うらしい)の近くにあり、
翌日は朝早くからバスで移動する予定があったために
立地がいいからだ。スマホでアゴダ経由で予約。
夜の10時前にホテルに到着しチェックインを済ませようとすると
レセプションのインド兄がスマホでどこかに電話をかけた。
そしてそのスマホを私に渡し、話を聞けと。
電話先の人(たぶんホテルのマネジャーか何か責任者)曰く
「このホテルはFORM Cが登録できないから宿泊できないYO。
返金するからインドの銀行口座の番号を教えてYO」
いやいや、インドに口座持ってないし。
そもそもFORM Cって何だよ?って質問すると、どうも
インド宿泊施設における外国人登録制度みたいなものらしい。
電話先のマネジャー?といろいろ交渉をし、
結局近場の系列ホテルで外国人宿泊OKのところに
宿泊予約を振り替えてもらうことになり、
そこまでの交通費もホテルが負担してくれることになった。
ただ、翌朝のバスターミナルまでの移動費は負担しないと。
もう夜は遅いし、明日は早朝から移動したいし、
これ以上の交渉は時間の無駄。ここでディール。
Uberか何かで10分ほど移動した系列ホテルは
明らかにグレードダウン。シンプルを通り越して
殺風景で無機質な内装で老朽化が目立つ。
当然こちらの方が宿泊費が安いのだが
はじめに予約したホテルの宿泊費との差額の返金はなし。
どうもグレードの低いホテルが外国人お断り、
ということではないらしい。
また、同じ系列(チェーン)ホテルでも
外国人OKの所と外国人お断りの所があるらしい。
インドは謎だらけ。
☆インドのホテルにおける外国人お断りを回避する対策☆
・ホテルに直接電話して確認する
インド人相手はメールよりも直電が確実。
インド英語の聞き取りに慣れていないと大変だが。。
・グーグルマップや旅行代理店の口コミを見る
外国人が口コミを書いていたら
そのホテルは外国人が泊まれるということだ。
・ホテル公式サイトをよく見る
インドでよく見かけるチェーンのホテル
(例えばFabとかTreebo)なんかだと
公式サイトにLocal IDが必要かどうかが
記載されているので、それを参考にすればよい。
Local IDが必要とあれば、外国人はお断りということだ。
2.サイトの写真と部屋が異っていたから困った
そうだった。我ながら忘れていた。
インドのホテル選びにおいて、画像を100%信じてはいけないのだ。
だいたいピカピカに磨かれているような部屋の写真であっても
実際チェックインすると案外薄汚れていることはインドあるある。
以前南インドに行ったとき、ビーチ沿いのリゾートに宿泊予約をした。
角部屋で2方向にテラスがあり、そこにはゆったりとしたイスがあり
海が眺められるカテゴリーの部屋を予約した。アゴダで。
実際にチェックインすると、そこは角部屋ではないために
テラスは1方向しかなく、しかもプラの椅子が置いてあるだけ。
レセプションに部屋の交換を要求しに行くと
「アゴダに載っている画像の部屋はもう満室。
あなたがチェックインした部屋はその部屋と
同じカテゴリーで同じ料金だから問題ないYO」
と、耳を疑うような答えが返ってきた経験がある。
どこが同じカテゴリーの部屋なんだよ!という怒りが
また2023年、デリーで噴出することになってしまった。
そのホテルの一番安いカテゴリーの部屋は、
小さな窓が通路側に面しているだけなので
当然通路を歩く人目が気になってしまい、
常時ロールカーテンを降ろすことになる。
私はそんな穴倉の部屋には泊まりたくない。
だから代理店の写真をきちんと見比べ、窓が外側に面している
1ランクカテゴリーが上の部屋を予約した。
しかし、チェックインして部屋に入ると、
一番安いカテゴリーと同じ窓タイプだった。
いやいや、コレジャナイ。穴倉はいやだ。
レセプションに部屋の交換を要求しに行くと
前回の南インドと同様の答えが返ってきた。
どこが同じカテゴリーだよ!
(ホテル側の回答によると、2つのカテゴリーの違いは
部屋の広さが2㎡違うとのことで
窓の形状や有無は関係ないとのことだった)
インド人からすると、どうしてそこまで窓にこだわるのか
日本人は意味不明、と思われた私の抗議活動。
私は閉塞感があって窓ナシの部屋が嫌いなのだ。
風通しが悪くカビそうだしダニが発生しそうだし
火事の際にもはしご車で助けてもらえなさそうだし。
ちなみにホテル側では同じカテゴリーの他の部屋は満室で
移動不可と言う回答だったので
予約をした旅行代理店に「写真と部屋が違って困る」と連絡。
アサインされた部屋の写真を撮って送ったりして現状を伝えた結果
代理店側から差額の返金をしてもらうことになった顛末。
ちなみに代理店はtrip.com
カスタマーサービスの対応は早く、進捗もまめに報告してくれた。
うるさい客で申し訳ないのだが、やっぱり私は窓重視。
3.部屋が不快で落ち着けないから困った
1フロアに7つの部屋があるホテルだった。
表通りに面してる部屋が3つ。
裏通りに面している部屋が3つ。
そして中央にある1部屋が私にアサインされた。
エレベーターを降り、私の部屋の位置を把握した瞬間
いやな予感がした。ドアを開けると案の定
窓がなかった。上記の通り私は窓ナシ部屋は大嫌いだ。
すぐにレセプションに引き返し、部屋の交換を要求。
別にアップグレードしろとゴネゴネしているわけではない。
同じカテゴリーの別の部屋に交換を要求するのは
宿泊者の権利として認められている。
窓がない部屋が嫌だという理由を述べ、
同じカテゴリーの裏通りに面した部屋のカギをもらい
事なきを得た。と思ったらそうは問屋が卸さなかった。
ホテルにはコネクティングルームという部屋があり
2つの隣り合う部屋が、廊下を行き来することなく
それぞれ部屋内にあるドアを使って行き来できる構造だ。
もちろんそのドアに常時カギをかけておけば
他人が隣室に泊まっていても、勝手に自室には入れない。
主に家族連れで2部屋に分かれて宿泊する場合など
コネクティングルームは利用される。
私が泊まったこのホテルは
コネクティングルームはなかったようだ。
そして私の隣室はインド人家族の一員が泊まっていたようだ。
家族は互いの部屋を行き来するのに
部屋のドアをノックしたりチャイムを鳴らしたりする。
どうやらそのチャイムの構造の問題なのだろうが
あまりにも音量が大きく、私は自室のチャイムが
鳴らされているように感じてしまうほどだった。
それが1回2回なら笑い話で済む。
何回部屋を行き来してチャイムを鳴らすんだよお前ら。
しかも夜12時にも朝7時にもチャイム連発。
こっちはそのたび反応して落ち着かない。
私は隣室のチャイムの音に耐えられず、
レセプションに苦情を申し入れた。
「またまたーw たかがチャイムでしょ?」
みたいな反応だったので、
いいからちょっと部屋まで来てくれと
レセプショニストを部屋まで連行した。
彼を私の部屋に入れ、
私は隣室のチャイムを廊下で連打し実験開始。
騒音に慣れているはずのインド人の耳にも
隣室のチャイム音は大きく聞こえたようだ。
「部屋を移動する?」と向こうから提案してきた。
「窓がある部屋に移動したい」と強くリクエストし
平穏な滞在ができる表通りの部屋に無事移動できた。
ホテル内で計2回の引っ越し。でも満足。
長くなったので後編に続く。
トップ画像のヤモリは、外国人お断りのために
急きょ変更した先のホテルの部屋にいたもの。
私はこれぐらいは全く平気だし騒がないのだが
窓がないとか公式サイトの写真と大きく異なるとかだと
部屋の交換を要求してしまう。
不快に感じるツボ?が大多数の人とは違うのかも。
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