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第27回 3/16〜3/20「部屋の仕切り役を任される…自分の事は自分でやれよ!!汗」

3月16日土曜日。
免業日。

早速の休日。

昨晩は少し寝られたが早くも刑務所の夢を見てしまった…。(汗)
刑務所の夢出てくるの早いよ。

相変わらず私のメンタルは不安定である。

夕方、みんなでご飯を食べていたらおばあちゃんが尿を漏らしてしまった。

生理現象だしおばあちゃんだから仕方ないのだが、みんなが嫌な顔をするので私が間に入ってフォローしなければならない。

私が室内のサポート役なのを職員も知っているので
「ジーラビさん一緒に教えてやって」
と早速言われてしまう。

私も自分の事したいのに。とにかく疲れる。

この痛みを、苦しみを忘れるな。
これが刑務所だ。

二年。

必ず二年で出る。

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3月17日日曜日。
免業日。

あっという間に土日が終わってしまった。

相変わらずおばあちゃん2人の面倒を見るのはしんどい。怒るのもこっちが疲れてしまう。

しかし同じ部屋の詐欺で来た子が「アメとムチ」のムチ役をしてくれている為、この子がいるだけでストレスがかなり軽減される。

「ジーラビは優しすぎる」
と言われてしまった…。(汗)

少しずつではあるが夜も寝れるようになった。

早く子供達に会いたい。

明日からまた一週間が始まる。

考査にいるのは二週間だからもうしばらく窮屈な生活が続くが、これも一つの試練だ。

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3月18日月曜日。

おばあちゃんの面倒見るのもいい加減疲れた…。(汗)

素直に言う事を聞いてくれればいいのだが、聞いてくれず、甘ったれた事ばかり言うのでイラっとくるのである。

それでも職員からは
「ジーラビさん宜しく」
と言われるのでやるしかない。

そして今日は分類の職員に呼ばれ登録した親族の一人が証明書等の資料がないと親族登録が出来ないと言われた。

証明書など一々用意出来る訳がないので知人の面会希望で登録したいと申し出ると

「登録したからといって確実に面会が出来る訳じゃない」

…だったら何の為にその用紙は存在するんだよってハナシ。

早速見つけてしまった豊橋の矛盾したバビロンシステム。

この分類の先生には「刑の異動」について以前から相談していたが、未だに答えが返ってこない。いつも忘れられるのである。

この件に関しては長野刑務所の分類の方がまだ何倍も親切であった。

言ってる内に私も腹が立ってきて

「もういいんでこれで登録して下さい。(怒)」

と言った。
これ以上のイライラを増やさないでほしい。

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3月19日火曜日。

もうおばあちゃんの面倒見れない…。

年寄りの受刑者はすぐに体のどこが痛いと言って「逃げ癖」「病気自慢」が始まる。

そうすると工場出業が休みになり部屋も変わる為、雑居にいるメンバーは番手が変わるので本当にいい迷惑なのである。

数日前に比べると私のメンタルも少しずつ安定はしているが、これから考査が終わり大きい工場に降りるとなるとまた胃が痛くなる。

そして分類の先生からは「刑の異動」について説明を受けたが、結論から言うと

「刑の異動」は自分の判断で出来ないという。

「検察庁が決める事だからまずはここでの生活をしっかり送る事」と言われた。

どうして同じ刑務所でこうも話が変わってくるのか?

長野の分類と比べて豊橋の分類は「知らない、分からない」で終わってしまう。

大事な仮釈放に関わる事なのだからもっと職員として、しっかりしてほしい。

「分類の職員」という立場でありながら全然受刑者に寄り添ったアドバイスをしてくれず、余計なストレスだ。

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3月20日水曜日。
免業日。

今日は春分の日で休み。

祝日祭のお菓子は「生クリームパイ6コ」だった。

パイとはいえ、小さく薄い源氏パイみたいなのが6枚入ってるだけである。
食べ応えは全くないしショボい。

家族とDear Familyに手紙を書いた。
弱音しか書けなかった。

私らしくないと思ったが精神的に参っているのは確かだ。

正直自分の事しか今は考えられない。

手紙を書いてたら心が切なくなってきてホームシックになった。

テレビ見れなくても二年間一人で長野刑務所で過ごしても悪くないよなって心の底から思った。

今はチャンネル権限も全て私にあるし、部屋を完全に仕切ってる状態だが、それでもストレスは溜まる一方だ。

おばあちゃんが相変わらずボケた行動をする為、自分の事があまり出来ずにいる。

もう面倒なのでムチ役の子に全て任せる事にした。



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