峰の営業日誌 2023年

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すっかり忙しさにやられて、4月-9月の営業日誌をつけるを失念してしまっていた。3月末の私の様子からわかるように、相当参っていたらしい。
身内の問題もあり、ピンと張った糸が切れ、私はそのまま仕事マンになろうと決意した。数字、数字、数字、数字、数字。寝ても覚めても私たちは数字に追われている。では数字をやらなければ死んでしまうのだろうか?
そんなことはない。類稀なるゆるい会社なので最低限のお給金をもらうことはできるだろう。でも、それだけだ。それは緩やかな死と同等で、生きていない。死んでいないだけだ。
そんな私の姿を想像することができなくて、駆け抜けた。

2023年は年始からスタッフが2人増えた。どちらも素直な性格で、私の腐った思考を押し付けるのはなかなかに難しいところがあった。それでも2人とも契約を経験できたというのは、どちらもしっかりと案件と向き合った結果だろう。私のように隙間を縫ってなんとか契約するスタイルではないことが新鮮で、何より人と働くのが久しぶりで、私もまた学ぶ機会を得ることができたのは感謝するばかりだ。

私は臆病者なので常に目の前の案件から起こるであろうことを想定する。
そしてそれは大体杞憂に終わる。でも、思考することから逃れることができない。なので口酸っぱく同じことを何度も、何度も伝えるし、案件に綻びがあるのであればそれを指摘する。そうして育てていくことしかできないし、いまさらやり方を変える必要があるとも思わない。
ただ、こんな毎日に何か意味があるのだろうか。と、痛む喉に顔顰めなら思い悩む日もある。

決して毎日同じことを指摘することがめんどくさいとか、人を育てたくないというわけではない。経験に基づく案件の気持ち悪さを言語化することができないのだ。しかし、頭ごなしになんでわからない?という聞くのが違うことはわかっている。思考して、自ら思いついて欲しいから色々なことを投げかけるけれど、出てきた答えと自分が持っている答えの相違を言語で埋めることができない。この部分に関してはただただ反省するばかりである。
すぐ身近にカリスマが強すぎて人が育っていない店がいくつもあるのだから、そうならないようにすることが当面の課題だ。

でも、不動産取引に関してはいくら口で伝えようとも、1回の取引に勝る経験はない。1回の失敗に勝る勉強はない。
だからこそ、皆に平等に取引のチャンスが回ってくるように案件を作り続ける必要がある。全然物件買えないんだけどどうしたらいいんだろう。

さて、4月から注力していたことの一つに役員からのお金の取り立てがあった。この問題がなければ全然発狂しなかったと思う。
古い会社を掘り起こせばなんやかんやと出てくるものだ。
昨年の振り返りでも書いていたけれど、部長から「そこは深入りしないほうがいいよ」と釘を刺されていたのにもかかわらず、全力で役員を殴りに行った。結果としてコンクリートの塊になれ果てた現金を回収することはできたけれど、次のステップとしてこの塊から現金を掘り起こすという作業が残った。これは来年ゆっくりやりたい。とにかく私の胃を蝕むさまざまな障害を一つ破壊することができたのは嬉しい限りだ。

昨年は着手できなかった経理関係の引き継ぎも始めた。私はいつから何でも屋になったのかわからないけれど、後半はほとんど事務と思考ばかりの日々で営業をする時間を確保することが困難になるほどだった。これも私の心を蝕んでいる一つの要因だった。今月は数字作れたから来月楽だろ!という時に限って社長が黙って使ったリフォーム代が請求される。
お前の会社だから好きに使えばいいんだけど、現場にひとこと言えよ、という気持ちで心は真っ黒になっていた。
きっと今後もよくわからないお金が発生するんだろう。ふわっとした線引きをしたけれど、きっとそうだ。
でも、想定の範囲内であれば良い。そのために思考を続けているのだから。

来年は資産の組み換えを行なっていかなければならない。
過去に取得した区分も、そろそろ老朽化による修繕費の高騰、販売時の売れにくさが目立ってきている。これを砂になるまで持ち続けるという選択肢もあるし、仮に売って現金を作ったところで投資する先が再販のリフォーム代だけっていうのは面白くない。
まだまだ問題しか残っていない。私の未来は全然明るくない。
ただ、課題があるというのは良いことだ。それが目標になるからそこに向かって走り出すことができる。来年もきっと走っているんだろう。

最後に、今年Twitter経由でお取引させていただいた皆様、本当にありがとうございました。感謝するばかりです。良い案件が少なくなってきていますが、見ての通り、来年もたくさん経験値を集めないと偉くなれないので、たくさん取引経験させてください。

今年も一年お疲れ様でした。
アディオス

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