〆切直前!一夜漬けで学ぶリクルートの企業研究
総論
リクルートの最大の特徴は事業会社であることです。
主力ビジネスはが人材系の仕事であるが、必ずそれに携われるとは限りません。
それはリクルートグループが、大学生向け求人広告事業に始まり、人材派遣事業を母体にしているが、それよりは今は様々なライフイベント領域への進出と拡充をしている為です。
実はリクルートに行くべき人というのは、人材業界志望の人よりむしろ、ITを用いてイノベーションを起こしたい人に向いています。
歴史
リクルートは1960年代、一般的にはまだ導入が珍しかった時代からコンピュータを導入し、情報のデジタル化と最先端のテクノロジーの活用を通じた情報提供の迅速化と効率化を実践してきました。
1990年代~2000年代には紙メディア(情報誌)をインターネット、そしてモバイルへと転換。
現在は日本有数のIT企業となり、デジタル化した情報を個人ユーザーにスピーディに届けるだけでなく、企業クライアントに対しても業務効率の改善につながるオンライン予約管理サイトを開発するなど、テクノロジーの急速な進化とともに変化し続ける個人と企業双方のニーズに適切に対応し、サービスの磨き込みを続けています。
現在は、人材マッチング市場におけるあらゆる採用プロセスをテクノロジーの活用で圧倒的に効率化することに加えて、「Airビジネスツールズ」などのSaaS型業務支援サービスを通じて様々な業界の事業主の業務負荷低減に取り組んでいます。
その外にも、車情報プラットフォーム・精子検査サービスなど、「人々の人生における選択に必要な情報を届ける」という観点で様々な新規サービスを展開しています。
リクルートでイノベーションが生まれる理由
上述した通り、リクルートという企業はマネタイズが難しい「情報」を扱う企業です。
人間は「商品」に金を払う行為には慣れているものの、「サービス」という無形のコトに対価を払う行為にはまだ完全に慣れてはおらず、それに加えて「情報」ともなれば、お金を支払うのに拒否感を持つ人さえいます。
ではそんな市場の中、リクルートはどのようにして新規サービスを生み出し、ヒットさせているのでしょうか。
その秘訣は「RING」と呼ばれる社内コンペの存在です。
RINGとは、リクルートの新規事業創生社内稟議会のことを指していて、ゼクシィ・スタディアプリなどもこの稟議会を通じて作られてます。
ここでポイントですが、RINGを通じて培ったビジネス立ち上げ経験から、様々な取り組み・フレームワークなどが生成・確保され、リクルートは経営モニタリング手法や、新規ビジネスの立ち上げノウハウが確立されており、現在は新規ビジネス立ち上げサポートや経営モニタリングツールなども展開し、成功しています。
参考URL;https://media.gob-ip.net/2020/06/19/slide-jigyoteian/
参考URL;https://ring.recruit.co.jp/
参考URL;https://toyokeizai.net/articles/-/513947
リクルートの黒歴史
リクルート事件(リクルートじけん)とは、1988年に未上場の不動産会社、リクルートコスモスの未公開株が賄賂として譲渡された事件です。
第二次世界大戦後の日本においての最大の企業犯罪でした。
また、つい最近だと「内定辞退率予測ツール」でも大きく炎上しています。内定辞退予測とは、リクルートがリクナビのデータを利用して就活生の同意なしで就活生の内定辞退率を計算し、企業に販売したビジネスです。
多くの有名企業がこのツールを利用した点から多くの就活生にショックを与えていて、具体的に三菱商事・NTT・トヨタなどが使用していました。
内定辞退率という数値を利用すれば、計画通り採用活動を行うことができるため企業側のニーズが高かったのです。
まとめ
リクルートは数々のイノベーションを起こしてきた会社であり、「次のイノベーションが常に求められている」企業でもあります。
一般的にはリクナビなどの就活支援が有名ですが、それ以上に新しいビジネスを発案、育て続けていることこそが、リクルートの価値です。
志望動機を語る際に、人材会社だけのイメージで選考に臨むと、地雷を踏む可能性があります。リクルートがどんなサービスを展開しているのが、しっかり予習をした上で、選考に臨むようにしてください!
みなさんがリクルートの選考でよい結果が残せることを祈っています。