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【NO.0166】 今日の1冊「アメリカと共に沈む日本」

 今日の1冊は、山中泉著「アメリカと共に沈む日本」です。

山中泉著 アメリカと共に沈む日本

 かつて、私たち昭和後半生まれの憧れの国アメリカ。全てに凄い国アメリカ。圧倒的に強い国アメリカ。
 しかし、今は、そのアメリカが崩壊の危機にある、いや、すでに崩壊への道をひた走っているという。
 
 アメリカ、強大な権限を持つ大統領を頂点に、最強の軍事力を誇った力の国、しかし、今、その軍事力は見る影もない。世界の警察とうたってきたが、近年は、アフガンや中東、最近のウクライナのような、地域紛争ですら、勝てなくなってきているほど、その力は低下しているという。特に、トランプ大統領からその後のバイデン大統領になってからの米軍は、一層、その力を低下させた。
 今もし、日本の尖閣で争いが勃発しても、アメリカは決して助けには来ない。せいぜい、武器や弾薬を売りつけるだけで、後は日本が前面にたって、強大な敵と戦わなければならない。
 ウクライナ対ロシア紛争で、実質はアメリカ(NATO)がロシアを崩壊させたい(表向きは)から、アメリカがウクライナを利用する形で、起こした争いの現実を目の当たりにしているのですが、日本は、ほとんどの人がメディアの偏向報道を鵜呑みにして、悪のロシア、プーチンとしか捉えていない。そんな日本人、有事の時はアメリカが助けてくれると未だに信じてしまっている。

 今アメリカで現実に起こっていることは、日本には伝わっていません。グローバリズムがアメリカを覆い尽くし、その影響のもとでの現実は、完全にグローバリストに操られてしまったアメリカとなってしまった。そして、グローバリズムが推し進める、大量(不法)移民やLGBTQ+による分断などによって、アメリカの社会がひっくり返ってしまいかねない状態にあるともいう。こんなことは、日本では決して報道されない。アメリカメディアは、ごく一部を除いて、グローバリストたちの手中に墜ちてしまっているから。そして、日本はそんなアメリカメディアの報道を、オーム返しのごとく、そのまま報道するから。
 そして、今もなお、1950年代の、我々がテレビを通じて見せられた、強くてカッコイイアメリカのイメージが日本人特に、中枢層を支配している。

 こんな状態のアメリカの言うとおりに行動をする日本。完全な保護国、下手をすれば植民地状態を80年以上続けている日本。「このままアメリカの現実を見なければ、アメリカが崩壊してしまえば、日本はアメリカ、いやアメリカ以上のダメージを伴い、消滅してしまうかも知れません」と米国在住の著者は、日本を愛する日本人の立場から警告する。
 そして、2024年アメリカ大統領選挙が日本にとっても、大きな正念場となると、そして、本当に自立した国家を早期に確立する必要性を訴えている。

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