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働く意識は変化するのか~脱(飲み)ノミニケーションへ

1.テレ―ワークの普及がもたらす意識変化

 今朝の朝日新聞の記事によると、コロナ禍で生活意識や行動がどう変わったかを、内閣府が約1万を対象に調査をしたそうです。その中で、テレワーク経験者の64.2%が、今後は仕事よりも生活を重視したいと考えていることがわかりました。また、同じくテレワーク経験者の約25%が、地方移住への関心を高めているということです。また、テレワーク経験の有無を問わない調査でも、若者中心に地方移住への関心は高く、特に東京23区の20代では、35.4%と高い結果が出ました。コロナ禍での、働き方に対する意識変化が顕著にみられますね。またこの現象は、東京一極集中が一気に解消される可能性も秘めていて、今後の地域活性化のヒントもありそうです。

(引用:朝日新聞 2020年6月22日 朝刊)https://www.asahi.com/articles/DA3S14520961.html


2.(飲み)ノミニケーションがなくなる日

  立命館アジア太平洋大学学長の出口治明氏は、FNNプライムオンラインの取材に対し、ポストコロナによる変化の一つとして、職場から、(飲み)ノミニケーションがなくなると言及しています。(https://www.fnn.jp/articles/-/43557

 実は私も拙著課長のためのやらない教科書三笠書房(2016)の中で、課長にとっての無駄なマネジメントの一つとして、「ノミニケーション」を挙げていました。https://diamond.jp/articles/-/118564

 ノミニケーションだけでなく、職場で長々と繰り広げられる無駄な会議、儀礼的な朝礼などなど、テレワークに象徴されるように働き方の変化や働くことに対する意識の変化が、今までの「職場の常識」を一気に覆していくのは間違いないでしょう。


3.ニューノーマルの時代へ

 出口氏はまた、「短期的にはびっくりするほど元に戻る」が「中長期的には、大きく変わる」と述べています。私もこの意見に同感で、日常が大きく変わる狭間で、さまざまな生活様式、行動形態が大きく変わることと思います。先週末は、大きな人出が各地に流れました。長い自粛生活から、待ちに待った日常が戻りつつあります。一方、テレワークの普及にみられるように、新しい生活様式、行動形態は「不可逆的」であり、今後も継続していくことと予想されます。今までの日常ではない、新しい日常、ニューノーマルとどう向き合っていくか?我々の模索は今始まったばかりなのかも知れません。


  


 

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