見出し画像

「次のキャリアをつくる6つの能力」を考えてみました

団体ツアーからひとり旅へ

  98号のキャリアツアー案内人・和田明久さんからバトンを受け取った、ネクストキャリア・ナビゲーターの平井厚子です。

 私も団体ツアーからひとり旅に切り替えて4年目になります。正確にはツアコン付きの団体ツアーからセミオーダーのプラン旅行に切り替えて、いまはひとり旅って感じです。
 でもこのひとり旅、旅の道連れで誰かと一緒になることも多くて、決してぼっち旅ではありません。

 団体ツアーからひとり旅に切り替えるって、どんな気持ちがしますか。
 「行き先はどうやって決めるんだろう」
 「目的地までのルートだってたくさんあるのに、どれを選べばいいんだ」
 「お金はどれくらい持っていこうか」
 「知らないところへいくのはわくわくするな」
 「家族は心配しないだろうか」
こんな感じでしょうか。総じて不安や心配のほうが、先にたつのでは。


ひとり旅の準備をしよう

 ひとり旅の不安や心配が先にたつのだとすれは、それは未経験のことにのりだそうとしているからです。
 学校をでて就職し、特に一つの会社に長く勤務された方は、ひとり旅が近づくと不安や心配を持たれることが多いです。無理もありません。旅行といえば家族や職場で行くものだったのだから。でも大丈夫、いまから気持ちを切り替えて、ひとり旅に備えればいいのです。

 そろそろ比喩表現をやめて、お話ししましょう。
 定年をはさんで、会社主導のキャリアづくりから自分主導のキャリアづくりに変わるのだとしたら、どんな準備をしたらよいのでしょうか。

次のキャリアをつくる6つの能力

 これまでの相談や支援から、私は「次のキャリアをつくる6つの能力」を定義してみました。6つの能力とは、「自分力」「予測力」「適応力」「構想力」「発信力」「実現力」です。「構想力」はさらに「コンセプト力」と「デザイン力」に分かれます。

自分力

 自分が何をしたいのか、どうしたいかをわかっていて、自分を動機づけられる力。

予測力

 これからの社会の変化や人々の考え方、技術などがどうなるかを予測する力。考えたとおりにならないとしても、変化を自分なりに予測しているかが大事です。

適応力

 変わっていく環境に適応する力。

構想力

 構想力は「コンセプト力」と「デザイン力」の2つからなります。
 コンセプト力:「自分が」「何に対して」「どんな付加価値を提供するのか」を明確にする力。
 デザイン力:コンセプトをもとに、これから先どうなりたいのか、どうやってそれを実現して行くのかを描く力。

発信力

 固めたコンセプトに基づいて情報発信して、社内外に自分の存在を知らせ影響を与える力。

実現力

 自分のスキルを磨きながら、やりたいことを実現していく力。

転職・起業はあくまで結果 必要なのはキャリア戦略

 「次のキャリアをつくる6つの能力」を実践して準備すると、自分が何をしたいのかの方向性を固めて、その実現プランまでをつくることができます。キャリア戦略です。
 6つの能力の考え方では転職や起業は結果にすぎません。キャリア戦略を立てて、会社での期待役割を自分のやりたいことと近づけ、できる場所を見つけて行動する。

 いまの職場の資源をつかいたおしていますか? 
 会社に存在するさまざまな機会を、見逃してはいませんか? 

 キャリア戦略をたてて行動してどうしても社内で実現できなければ、副業・起業・転職なども視野にはいってきます。
 
 私はいろいろな要因で今の仕事に納得できていない方の相談を受けてきました。これからも6つの能力を使ったコンサルティングを提供し、納得できる働き方の実現を支援しています。
 もっと多くの方にこのご支援を拡げるのが、私のミッションだと思っています。
 
 次回はなんと! キャリア界のレジェンド・浅川正健さんの登場です! めっちゃ楽しみ~!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?