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私と息子の発達障害1-1

この文章は2018年前半にある団体の会報に3回にわたって寄稿したものです。ここには各回をさらに2回に分けて掲載します。

1.私と息子の発達障害

#発達障害 は、おおまかに #自閉症スペクトラム ・#ADHD ・ #LD の3種類に分けられます。
 私は自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)、息子はADHDとLDです。この2者はある意味対照的なものの考え方や行動をするため、これがわかるまでお互いに大変な思いをしてきました。

1)発達障害について
 発達障害は脳の作りと働きの一部に弱いところがあるため、ものの考え方や行動が普通と異なり、社会生活や学習に支障をきたす障害です。しかし発達障害に似た傾向を持っていても、問題なく社会生活を送っている人もいます。また問題を抱えながら、自分の傾向に気付いていない人もいます。

 発達障害のない人を「 #定型発達 」と呼びます。私見ですが、定型発達・自閉症スペクトラム・ADHDを三角形の頂点とし、自分がその三角形のどこかにいると考えると、理解しやすいのではないかと思います。(LDはまた別の軸のように思います)

 世の中の大多数の人は定型発達なので、社会は定型発達の人向きにできています。また定型発達者の多くは、違う感じ方や考え方があることに気付きにくいため、これも発達障害者が社会生活をしづらい原因となっています。

2)私の自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)
 自閉症スペクトラムは重い知的障害を抱えるものから全く知的障害のないものまで、幅広く対象としていますが、私は知的障害のないタイプで、いわゆる #アスペルガー 症候群に当たります。(高機能自閉症、広汎性発達障害も似たような区分です)

 私のアスペルガー症候群及びそれに関連しているかもしれない特徴として、次のようなものがあります。

・言語以外のコミュニケーションが上手くできない。口調や表情、身振りなどで「それとなく」示される相手のサインに気付くことができません。なので「気配り」ができず、なんでも言葉通り受け止めてしまいます

・ものを覚えるにはそれを理解する必要がある。理解すれば記憶し説明することができます(人の顔は上手く覚えられません)

・相手の「気持ち」を理解することが難しい。「気持ち」は詳しく言葉で説明されることが少ないためです。今は推測することで不十分ですが補っています

・一度に一つのことしか考えることができない。一つのことに集中していると、時間が過ぎるのに気がつかない。呼ばれても聞こえないこともあります

・大変不器用です。自転車に乗れず、スポーツや楽器演奏が不得意です。また「適当に」とか「だいたい」などがわかりづらく、家事一般が苦手です

 とにかく、殆どの人が当たり前にやっていることを「一つ一つ考える」ことで何とかやっている、それが今の私です。

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