サメ男に引き寄せられるマグロ女
マグロ女といっても、ベッドの上でどーんと寝そべっている女ではなくて、常に動いていないと死んじゃうタイプの、そうそう回遊魚タイプの女ってこと。寝そべってるのとは真逆だけどね。
私が魅力的だと感じる男性は、常に動いている。仕事であちこち出張してたり、現場が大好きで偉くなっても内勤なんてほとんどしない。休日でも平気で仕事をいれるし、朝早くから仕事している。遅くまで飲んでいても次の日はちゃんと早起きして仕事。常に新しいことを考えてるし、実行もしている。
「忙しい 忙しい」とぼやきながらも、顔は笑ってる。
止まったら死ぬタイプ。
そうサメと一緒。マグロもそう。動いていないと死んでしまう。
以前の会社でサメ男上司に振り回されて仕事をしていた。
今もそう。
どうも、そういう上司と縁があるみたい。
「まったくも~」とぼやいていたけれど、今思えばそういう毎日はとても楽しかった。
それ以上に、最近思うのは、私自身も常に楽しいことや新しいことに向かって動いていなければ生きていけないと思うようになった。「生きていけない」は大袈裟だが、間違いなく心は枯れていく。だから、一つのプロジェクトやイベントが終わると同時に、「じゃあ次なにやる?」という気持ちになる。
こんなマグロ女に付き合ってくれる友人たちは「またなんかやるの~?」と思っているかもしれない。もしかしたら、本当はやりたくないのかもしれないなぁと思うから、あんまり「じゃあ次なにやる?」とは言わないようにしてるけど。
サメ男(上司)に振り回されてる時は、「私は付き合ってるだけですからね~」なんて振る舞っていたけれど、正直なところそういう上司でありがたかった。でなければ、毎日が退屈だったかもしれないから。
自分がマグロ女だとようやく自覚した、いや認めることができたらとても楽になった。
今まで、どうしてそれを認められなかったんだろう?
無理やり巻き込まれてる自分に満足してたのか?
それとも、無理やりだって思う事で責任回避をしてたのか?
要するに、潔くなかった自分がそこにいたわけ。
で、
今はと言えば、「やりたいことは一人でもいいじゃん。今度は周りを嵐のように巻き込んでもいいじゃん」と開き直ることが出来るようになった。それでも、楽しいことはやりたいし、新しいことを考えることをしていたい。
サメ男に引き寄せられる女はきっとみんなマグロ女だ。
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