見出し画像

大いなる刺激

入社同期の集まりにて

 先日、最初の会社の同期入社の集まりがコロナ禍で4年ほど間が空いて、久しぶりにありました。その間亡くなった同期もいますが、入社して44年たった今では、当然入社した会社にいるものは、特殊な立場の同期が一人いるだけで、あとの同期は概ね二つ三つの会社勤めを終えて、完全にリタイアし趣味に励むもの、非常勤で勤めを続けているもの、がっちり常勤の仕事を続けているものまだまだいます。容貌が様変わりしし、最初直ぐに名前の出てこないものもいますし、髪もふさふさで外見上はまだまだ若さを保ち、すぐに「誰それね」とわかるものもいます。健康面ではうまく持病と付き合いながら暮らすもの、健康そのものでスポーツで汗を流しているもの、我々の世代ではどこかで直面する、親の介護をするもの、親をすでに看取って、次に備えているものもいます。会そのものは2時間と短く、それぞれの挨拶の時間もそれほど取らなかったのですが、それぞれの話を聞くと大きな刺激を受けることができました。

チャットGPTと行政書士

 スタート時間が早かったので、軽めの2次会に行ったのですが、そこではさらに刺激的な話を聞きました。一つ目は、常勤でまだ働いている人間ですが、チャットGPTの認定資格を取ったという話でした。チャットGPTは我々士業にとってみると、自分の業務効率が図れる一方で、自分の業務そのものも取って代わられるリスクのあるツールです。実際に会があった翌日に自宅でアクセスしてみたのですが、リクエストに対する反応の速さ、情報量、そしてチャットなので、情報の深堀も簡単にできる点が確かにすごいと感じました。

 二つ目は、長くシステム関連の部署にいて、あまり外向けの営業活動をした経験がない同期が、自分と同じ行政書士となり、マーケットを事務所の近隣に限定して、相続・遺言・家族信託を業務の中心に据えて、実績を上げ、さらに今年特定行政書士の試験を受けるというのです。実績を上げるためにビラを印刷してポスティングし、そこから案件につながったケースや犬の散歩で知り合った方から案件をいただいたりと、マーケティングにも地道さと的確さを感じました。またシステム関連にいたので、システム開発で使うフローチャートを利用してお客様への説明資料を作り、高齢者にはこれがわかりやすくて受けているとのことでした。チャットGPTも使えるというので、本当に驚いてしまいました。足元の案件では、他士業のコーディネイトをしながら、財産整理(銀行の口座解約、不動産の売却、自宅内の家財の整理)、新居の手当等を引き受けているとのことでした。行政書士会の支部の役員にもなっていて、本当に頑張っているなと感じました。同席したほかの同期の関心が、高齢者という自分たちの置かれている環境をあるので、法人中心の仕事をしている自分ではなく、相続中心の彼に集まったのは当然でした。

 相続関連の仕事は全てをコーディネイトできれば、一件あたりがかなり大きな報酬になるのですが、ランニング的にもらえるものではないので、報酬としては安定しない難点があります。法人系の仕事は顧問等になっていしまえば、月々の安定的な収入を確保することができ、事務所としては安定的に経営することができます。この辺りは自分自身も考えて仕事を取りに行っているので、それは其れと思っているのですが、具体的な案件を行っている話を聞くと本当に大きな刺激を受けました。

 



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?