【仮説】営業スキルでものは売れると思う、場合によっては①

はじめに

 20代の夏。
当時所属していた保険会社が在籍の基準としていた資格試験に不合格になり、契約社員を辞めることになりました。
予期せず“独立”後は成績も急降下。
根っからの「勉強嫌い」も手伝い、これといった打開策も研究しない自分がいました。
「社会人になってまで勉強なんて不要だろう」
  営業マンなんて辞めて、当時もっとも興味のあった芸能関係の仕事をはじめたいと考えていました。
営業の仕事に対する向上心がなく、芸能関係のワークショップ(稽古)に参加。
 なんとか芸能の仕事につながるきっかけを掴もうと考えていました。
そのワークショップを主宰する芸能事務所の方(江頭2:50さんの師匠にあたる方です)に、私はこう言われたのです。
「社長!(「社長」というのは当時の私のあだ名でした)営業で行く先で、面白いお客さんはいないか発見したらどう?
日常の業務の中から面白さを発見することが、芸の肥やしにもつながるよ」
 当時の私は、
「営業で行く先なんて、小さな商店のおじさん、おばさんばかりで面白い人なんかいないよ。はやく営業なんか辞めて芸能の仕事に専念したい」
と考えてました。
 残念な若者であったといえるでしょう。

 ”営業の仕事=つまらない仕事”
という固定観念を持っている人は、どうしても拭い去ることができないものだと思います。契約獲得に向けて、何度も何度も同じ取引先に通いこんだりするような、つらい業務からは、つい逃げたくなるものです。
(そこを美化したり、ごまかしたり、または語らないでスルーしたりする研修も、世の中には存在します)
「営業=つまらない」
という個人の固定観念を、パソコンの内蔵ソフトやアプリを書き換えるように、インストールし直すことはできない、と経験を経た今でも考えます。
ただし、
「視点の当て方で、楽しみを見いだすことはできるのだ」
と今は思うのです。
 この書籍を通じて、筆者が体験したこと、ノウハウとして集約したこと、約20年の営業マン人生で苦しんだことを、すべて出し切ることを誓います。
ビジネス書にありがちなバックエンド商材の販売などは、一切ございません。
 この本の中でのみ、お付き合いできたら著者として、これ以上の喜びはございません。
ぜひ、安心して最後までお付き合いくださいね。

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