はじまりはイタリアから

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個人事業office PLAN Bの設立は2016年1月。広報プランナーとして個人事業を始めるときにまず考えなければならなかったのは事業の名前でした。「企画、PR、PLAN」絡みでいろいろ名前を考えてきたときに、辞書を開きました。そこで、ふと目にとまったのがPLAN Bという言葉でした。今思うと、奇跡のような出会いです。

PLAN Bとは基本的には「PLAN Aの代替案」という意味ですが、PLAN Aには実は「従来案、保守的なやり方」という意味があります。固定概念に囚われることなく、提案をしていくPLAN Bは妙にしっくりくる言葉でした。
さらに自分の人生を変えるような大きな出来事があった2015年の終わりにイタリアに研修に行かせていただくのですが、ここで出会った言葉が「B」だらけでした。
このイタリア研修では東北の震災復興を応援したいというブルネロ・クチネリさんのお計らいでペルージャにある職人養成学校に体験入学させていただいたのですが、滞在中、イタリア語のほとんどすべてのいい言葉にはBがついていたのです。

Bella, Bello, Bellissimo  美しい
Buono おいしい
Bene  よい
もちろん英語もgood-better-bestとよいものにはBがつく!

そしてなによりもイタリアでの特別体験を与えてくれ、「東北がいかに豊かな場所であるか」を教えてくれた"B"runello Cucinelli(ブルネロ・クチネリ)さんでした。ブルネロさんへの感謝を忘れないためにもPLAN Bとしました。
カラフルなカシミヤで一斉を風靡したクチネリさんは奥様の生まれ故郷ペルージャのソロメオ村に会社、工房、職人学校をつくります。ソロメオ村はかつては栄えていましたが、その当時は荒廃しきっていたそうです。ブルネロさんのおかげで村に雇用が生まれ、人を育てる場所として復興を遂げます。
クチネリさんの言葉で印象的だったのは「東北が田舎だと思うのは間違い。実にrichな場所です」ということ。Richとはお金のことではなく、豊かさ。土地の豊かさ、人の温かさ、食材の豊富さ、自然の豊かさのこと。
そんな訳で事業名がoffice PLAN Bになり、2019年には名前をそのまま残し、株式会社office PLAN Bとして法人設立しました。

Bestなもの、美しいものを作り上げるという信念、固定概念に囚われずに提案をしていくこと、そしてブルネロさんへの感謝を忘れずにいたいと思います。


ブルネロ・クチネリshop
https://shop.brunellocucinelli.com/ja-jp/

ブルネロ・クチネリさんの地域づくり、人づくりについてはぜひこちらの記事をお読みください。
https://workmill.jp/webzine/brunellocucinelli-wellbeing-20210623.html



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