否定をやめた時、よき未来は現れる。
自分が忙しくしすぎているから、部下との距離ができてしまったんだ。
部下が自分の事を避けているのは、自分の性格の問題があるからだ。
マネジメント力がないからだ。
今、某企業の新規事業立ち上げにかかわらせていただいている。
その新規事業とは、1on1ミーティングに第三者が間に入って、当事者同士でうまくいかない1on1の効果を底上げするというもの。
具体的には上司と部下それぞれと面談をし、その面談結果をまた双方にフィードバックするというものだ。
企業の上司部下の関係性をより潤滑にし、強いチームを作ることを目的として導入されているのだが、この1on1がうまくいく時、必ず起こる現象がそこにある。
それは、上司が自分を責める事をやめた時だ。
部下を責める事、ではない。「自分を責める」である。
一見部下を責めているように見える人も、心の奥の奥に潜っていくと、ほとんどの場合、自分の不甲斐なさを抱えていることに気付ける。
その不甲斐なさを受け止めきれなくて、部下に矛先が向いているだけなのだ。
私自身も思い当たることが山盛りある。
部下が指示通りの仕事をやってこない時、激しく腹を立てていたときは、思い返せばチームとして結果を出せない自分の無能さを心の奥に秘めていた。
私だから成果が出せないんだ。あの優秀な人ならきっとこれぐらい簡単にできるんだろう。
私にスキルが足りないからだ。
私に経験が足りないからだ。
私に根性が足りないからだ。
無限ループの不足感が心の奥底を占領している状態だった。
そら、病気にもなるわ・・・と思い返してもため息しか出ない。
部下からどんな不満の声があったとしても、それを自分の能力不足だと捉えないでください。そうではなく変化の為のヒントをもらったのだと捉えれば、良い方向に進んでいきます。
これが上司との面談時に最初に必ず伝える言葉だ。
この言葉が本当に響き、念頭に置いて面談できるようになると、上司は感情と状況を切り離し、よりよい選択をできる力を得る。
あなたは悪くない。
あなたは全力を尽くしている。
あなたはダメではない。
あなたは素晴らしい長所を持っている。必要とされているし存在を承認されている。
私たちはこれを見えないメッセージとして伝え続けているように思う。
矛盾するようだが、これを受け入れられた時、自分のできない点をまっすぐに見ることができるようになるのだ。
そしてチームに本音を伝えることができ、頼ることができ、より自分の強みを発揮できるようになる。
ここに伴走するのがこのプロジェクトの肝だなと感じている。
自分を責めず、少しの認識のズレを意識してみることで状況が変化することを実感しました。話をしていると心が洗われる感覚です。
今日もらった感想のコトバ。
あーあの頃の私にこの1on1サービス受けさせてあげたい!!
きっと肩の力を抜いて、もっとメンバーを活かして、もっと良いチームが作れただろうに。
リーダーが自己否定をやめた時、チームはもっと強くなる。
※このサービスはまだβ版運用中のため大々的には募集をかけておりません。興味のある方がいらっしゃいましたら、個別にお問い合わせください。
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