誰かが死にたいと思った今日は、誰かが必死に生きたいと願った明日
人々よ。
30代40代の中年に入る悲哀の物語、三編。
バブル期のダム建設で底に沈んだ故郷を懐かしみ同級生が再会。
長髪のカツラを外し、ハゲを曝け出す高校教師。
自殺され遺書に名前を残されるが冤罪だった高校生。
重松作品は劇的な展開はないけど、そこはかとないというか淡彩で、何でもない誰にでも起こり得るであろう人生を書くのが非常に巧いですね。
生と死。
誰かが死にたいと思った今日は、誰かが必死に生きたいと願った明日だな。
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