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ミスターダンディズム 白洲次郎

人々よ。

日本のミスターダンディズムと呼ばれる男。
風の男、占領を背負った男。

ケンブリッジを卒業後、新聞記者を経て商社へ勤務するも日本の敗戦を見越し、鶴川村で百姓へ。
その後、吉田茂に請われ衆参連絡中央事務局参与になり、日本国憲法成立などに関与。

歯に絹着せぬ物言いが気持ち良い。
言葉のどれもこれもが、激しく頷けるものばかり。

小難しくなく、実に分かりやすい。

しかし、この当時から言っていた内容が今でも頷けるということは、敗戦から現代まで政治の在り方が変わっていないということなのか...

当時のヘルシンキオリンピックにも言及している。

「オリンピックは大いに結構。然し未だ防空壕的の家屋に暮らしている人々が随分いると聞く。今回のオリンピック派遣費で、それ等の人々のために何軒かの家が出来たろうと思うと何だか変な気がする。オリンピックにケチをつける気は毛頭ないが。」

今にも通じますね。

東日本大震災、台風19号の爪痕。過日の天皇即位の際に使ったお金と、北海道に移ったマラソン...
どれだけの家が建っただろうか。

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