大切なものを庇うが故に塗り重ねられる嘘
人々よ。
恋だの友情だのの青臭い青春群像だと思ったらとんでもない。
贖罪の物語。
我が子を自殺に追い込んだと思い続けた母。
我が子を妻が殺したと思った旦那。
姉を父が殺したと思い続けた息子。
彼が姉を殺したと思った妹。
彼女の妹が姉を殺したと思った彼。
彼が彼女を殺した思った友。
大切なものを庇うが故に塗り重ねられる嘘。
短い一冊の中に、目まぐるしい展開。
重いはずの内容だが...いや、やりきれないな、こりゃ。
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