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虐待してしまう介護士たち
こんばんは。
今日の札幌はお天気が良くて気持ちよく過ごすことができました。
来週あたり札幌市内でも紅葉がキレイになりそうです。
さて。
本日は介護士が入居者様に虐待して逮捕されたという残念極まりないニュースがありました。
『言うことを聞かないから』という理由だそうです。
しかし言うことを聞かせようという考え自体が間違っていることは言うまでもありません。
この介護士はきちんと学ぶ機会が無かったのでしょうか。
業界全体への信頼を損ねる行為です。
そこで今日は介護士の仕事の仕方について記載したいと思います。
身体介護だと非常にわかりやすく介護をしているという気持ちになると思うのですが、家事支援だと途端に家政婦さんのような仕事をする介護士が少なくありません。
では介護士と家政婦さんの違いはなんでしょう。
以下に例を挙げますので参考になりましたら幸いです。
【介護士として洗濯するときに必要な視点】
・下着衣類に血や便、食べこぼしの汚れはないか
・下着に粉のような皮膚が付着していないか
・洗濯と洗濯の間で妥当な枚数が洗濯に出されているか
(衣類の他、寝具含む)
・ポケットにティッシュなど(過剰に)入れていないか
・季節感にあった衣類か
【介護士として掃除をするときに必要な視点】
・清潔を保てているか
(綿埃などで咳が出ていないか、ダニなどで皮膚疾患がないか)
・床に食べこぼしや失禁跡がないか
・箪笥にティッシュやゴミ、食べ物などがないか
・食べ物は賞味期限がきれていないか
・適量な食べ物を用意できているか(買い物ができているか)
・食べ物は医師や薬剤の禁忌に触れたものはないか
・室内の臭いはないか
・仏壇のろうそくやマッチなどリスクのあるものの管理はどうか
・ゴミ出しはできているか
・入浴した気配はあるか
・トイレは汚れていないか
・歩行時に躓くようなものを床に置いたりジュータンはたわんでいないか
etc.
上記のポイントは利用者様全員に当てはまる共通の視点ですので、個別に必要な視点がある方もいらっしゃると思います。
ご自宅か施設かによって視点も異なってきますがこれらを観察するだけで多くの情報を得ることができますね。
些細な事でもケアマネジャーにとっては重要な情報です。
上記の視点はモニタリングとアセスメントに繋がるのです。
もし上記の中で該当するものがあれば次のステップです。
・なぜそれらが起きているのか?
・ご本人ができること・できないこと・していること・していないことを観察
・改善するためにどのような支援ができるか?
それらを考えるのが介護士の仕事です。
また動作を一括りにせず分解して観察することも必要です。
例)1人でトイレに行ける男性の利用者様。
排尿は立って行うがズボンが濡れてしまう。
ご本人ができることはご本人にしていただくのが大前提ですので、なぜズボンが濡れるかを観察します。
・ズボンや下着の種類や素材なのか?
・尿の切れの問題なのか?
・立つ場所の問題なのか?
・排尿時の動作の問題なのか?
排泄のADLが自立していても毎回衣類が濡れるのであれば、濡れる原因になっている原因にズームインして支援ができるかどうかを検討します。
いかがでしょうか。
ベテラン介護士なら無意識に観察できている視点かもしれませんが介護の仕事ってよくわからないと思っている方に意識していただけたらと思います。
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