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【怪談に学ぶ脳神経内科】が教えてくれるもの

こんにちは。
今日は最近読んだ本のご紹介をしたいと思います。

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大好きな荒俣宏先生が絶賛されているという帯を見て
『うんうん怪談だし荒俣先生っぽい』と早速読んでみました。

目次だけでも非常にそそられます。

【おばあちゃんにだけ見える少女】
【憑りつかれた少女】
【ろくろ首】
【ドッペルゲンガー】
etc.

過去に於いて幽霊や妖怪と思われているエピソードから
実際に考えられる現在の疾患名とその判断基準等について書かれた本です。
実際の医療従事者でなければ難しい箇所はありますが
一般の人にもとても面白く読める文書でした。

皆さんにも『もしかしてあの病気?』と検討がつく例があるのではないでしょうか。

私はケアマネジャーですから上記の【おばあちゃんにだけ見える少女】は
実際に何度も経験しています。
疾患名でいうと【レビー小体型認知症】の方がこの事象を訴えられます。

面白いといっては失礼かもしれませんが、幻覚が見えていることをご本人が自覚されている場合が多く、お話しを伺うたび『不思議だな~』と思っていました。

【憑りつかれた少女】は映画【エクソシスト】を思い出してください。
あの少女は本当に悪魔に憑りつかれていたのでしょうか。
本書ではある疾患を疑っています。

有名なスパイダーウォークやベッドに激しく身体を打ち付ける症状も
きちんと疾患の症状として説明できるのだそうです。

メンタルの不調を訴えられるかたの中には実は内科的な疾患がある場合があります。
例えば甲状腺疾患の場合、鬱病と同じ症状があります。
けれど甲状腺疾患だと知らないと精神疾患だと思い込んでしまいます。
精神科医の先生によってはまず血液検査で甲状腺疾患があるかどうかを確認してくださる方もいらっしゃいます。
女性の場合、婦人科系の疾患もホルモンバランスが崩れるため検査を勧められる場合があります。

また私の場合ですが、私はバセドウ病でした。
ある日、仕事中に過換気症候群になり救急搬送され、その流れでわかったのです。それまでは自分でもバセドウ病だと知りませんでした。

それどころか毎日男子高校生のように食事をしてもまったく太らず
新陳代謝が良いのでお肌はツヤツヤ、便秘もしません。
むしろバセドウ病の症状が良いことだと思っていました。

もちろん今思うとマイナス面もたくさんありました。
成長ホルモンが出まくっているので常に頻脈です。
眠っていてもマラソンしているように脈が速いのですから睡眠の質は悪かったでしょう。
当然ですが24時間、心臓が休めないのですから身体への負担は大きく常に疲れていました。
テンションだけ妙に高いので、時に感情的にカッとなることもあります。

そんなある日、知り合いのドクターのクリニックで栄養検査を受けたのです。
結果は『栄養失調』というものでした。
『え?あんなにご飯食べてるのに!?』と思ったのですが、ドクターによると私の身体は栄養素を効率よく吸収できないのだそうです。
その体質に加えてバセドウ病で過剰に新陳代謝しているので。
ドクターから『ガソリン入れないで走ってる車と同じだもの、そりゃイライラもするでしょ』と言われ、そうだったのか!と目からウロコでした。

長期間メンタルの調子が悪いな・・・と感じたら、身体の健康を観直してみてください。内科に受診することで改善することがあります。
身体は健康だけど心が辛いな・・・というときはカウンセリングが有効です。
辛さが制御できない場合などは精神科を受診して先生に相談することも必要です。
お薬でコントロールしながら時間をかけて快癒に向かいましょう。

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認定コーチ・カウンセラー・介護支援専門員
Skype・Zoom・LINEなどを使ってコーチング、カウンセリング・研修を行っています。
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