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レクレーションした方がいいですか?

こんばんは。今日の札幌はお天気が良く心地よい一日でした。

さて今日はいつもご相談いただいている介護福祉士の方からの質問から引用したいと思います。

職場の新人さんから『なにかレクレーションした方がいいですか?』と質問されてなんて答えていいか困ったとのこと。

そこでまず。
介護施設におけるレクレーションは何のためにするのでしょうか?
そんな質問を返してみました。

『やることになっているから』
『やりたがるスタッフがいるから』
『塗り絵の好きな利用者さんがいるから』

などなどの回答です。

これは現場できちんと理由や視点を先輩から教わっている人がどれくらいいるでしょう。

介護施設におけるレクレーションは次のような目的のために行っています。
1.脳機能や身体機能の維持向上
2.コミュニケーションの機会
3.QOLの向上

塗り絵やカラオケなどは上記の目的を達成するための手段です。

中にはやみくもに展示物を作ることだけに熱中する介護スタッフさんもいます。しかしそれは目的がズレていないでしょうか?

例えば11月の塗り絵カレンダーをしていただく場合の視点(順不同)
1.11月にふさわしいテーマの塗り絵を用意し季節を感じていただく。
2.そこから会話のタネを提供する。 
  『そろそろ七五三ですね』
3.反応があれば七五三にまつわる記憶、会話を楽しんでいただく。
4.塗り絵が線からはみ出さずに塗ることができているか。
5.イラストと色味のイメージが大きくかけ離れていないか。
6.楽しんでいる様子があるか。

さっと上げたなかにも
長期記憶があるか、ADLはどうか、視覚はどうか、他者交流ができるかなど観察する視点はたくさんあります。

家庭で夕飯の準備をする間、子供に遊んでいてもらうために絵本やおもちゃを与えるのと意味が異なります。
介護スタッフの手が空かないから、もしくは暇だから塗り絵をしててもらおうという人もいますが、それは大きな間違いと言えるでしょう。

レクレーションもきちんとケアプランに位置付けられているはずです。

風船バレーやカラオケ、しりとりなどなんでも良いのです。
利用者様に楽しんでいただく時間を提供しながら、ケアスタッフは常にケアプランに沿った支援と観察を行う必要があります。

もしケアスタッフが歌を知らないなら、知っていて歌える方に歌っていただくのもイイでしょう。
編み物や繕い物、折り紙などは利用者様の方がお上手な方も多くいらっしゃいます。

また参加されている方の疲労感や排泄介助にも注意が必要です。
熱中するあまりクタクタになるまでは実施しないことも重要です。
目安時間はあると思いますが、個別に観察してください。
会話に参加せず窓を見ていたり座位が崩れてきているなどあれば、レクレーションを楽しめていない可能性が高いでしょう。

難しいことですが臨機応変にスタッフ同士の声をかけあって実施してみてください。

Office Kanonではこのようなご質問・ご相談にも対応しております。
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