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介護事業所運営に必要なこと

こんにちは。

衝撃的でもあり当然でもあるニュースが配信されていました。
『介護倒産が年間最多を更新、休廃業・解散も過去最多へ』

介護業界は常に人手不足。
大手の医療法人や社会福祉協議会などは別として、零細法人は経営が厳しいです。介護報酬が少ないからいつまでも昇給しないのが介護業界。

厳しい意見になるけれど介護職には向上心のある人とない人の落差が激しいと思う。あくまでも私見だけど、大手法人で役職についているような男性陣をみていても、一般企業じゃつとまらないだろうな・・・と思ってしまう。

よく言えばおっとりして優しいのだけれど、世間知らずでぶっちゃけ経営知識が無い。たぶんそういうことは法人の他の部署の誰かが(例えば事務長とか)してくれるから関係ないと思うのか興味がないのかはわかりませんが。

そうした大手法人に嫌気がさして独立しても、維持していくのが困難なのは人材を確保できないことが大きな理由のひとつでしょう。
人手不足だから間口は非常に広い。無資格だろうが未経験だろうが採用される。
それ自体が悪いわけではないけれど、そのド新人を指導しなければ成長しない。新人さんが自ら目標を持って将来はこうなりたいという理想像を持てなければ成長は遅いでしょう。

そんな新人が将来を考えて目の前にいる先輩を見ると・・・
20年仕事しても給料は殆ど上がらない。理論立てて指導してくれる先輩は少ない。いたとしても忙しくて毎日残業。
私は、訪問介護事象所のサービス提供責任者だと、365連勤している人を知っています。休んだ非常勤ヘルパーの代わりに仕事をしなくてはならないし、山のような書類を作成しなくてはならないから。

国はずっと以前から地域包括ケアシステムを掲げている。
ザックリ言うと地域で要介護者を見守りましょうということですが・・・

例えば石垣島だとこれが自然にできています。
認知症のおじいちゃんがバスに乗ると、運転手さんが声をかけるんです。
『おじぃ、どこ行く?いつものスーパーかい?帰りはいつもの時間でいいかい?』なんて感じにです。

小さくて人間関係が密だからできることです。
これが大都会、札幌なら絶対に無理。近所づきあいは昔に比べると無いに等しいのではないでしょうか?

それを国はやりましょうと言います。戦後すぐの昭和時代だったら、できていたのかもしれません。
しかし戦後、夫婦間に生まれる子供の数が激減し社会保障制度が成立しなくなっていました(国が要らんことにお金をかけていたムダ使いもあります)

介護サービスにかかる費用は莫大なので金銭問題が最大の課題です。もともとは医療保険から老人を切り離し、介護保険で賄うはずだったのに、介護保険制度も破綻しています。
財源に余力はありませんから、介護サービス外しが始まっています(介護度によって使えないサービスがある)

突然ですがSFの世界だと時間軸は円になっていて未来に行くほど過去に近づくという考え方があります。

もし時間軸が円なら、昭和に戻れるのかもしれません。
けれど実際はどうなのでしょうか。
これを読んでくださっている方たちが、介護を必要としたときに、十分なケアを受けることができなくなっている可能性も大きいのです。

医療法人ですら今後は経営も楽ではないです。介護関係事業所を運営するみなさま、危機感はお持ちでしょうか?、
給料体型を含め一般企業と同じ視点で経営する、社員の教育をし、この法人で働きたいという人材を増やすことが一番なのです。

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