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不動産登記

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申出による訂正?【名変の編】

こんばんは。 お疲れ様です!もう3月後半ですね。 名変とは、登記名義人の住所や氏名の変更のことを言います。 今回、初めて見た登記だったので書き留めようと思います! 1.概要戸籍の附票を見てみると、次のようにありました。 これは、本人が地番の訂正を申し出て地番が変更された、とのこと。引越し等で住所地が変わったわけではなく、地番が訂正されたということみたいです。 2.この場合の登記申請書「住所変更」ではなく「住所更正」になる、とのこと。いつものように、「住所変更」で書類作

債務承認契約を原因とする抵当権設定登記

こんにちは。 すでに2月後半ですね。。。。早い。。。 今日は債務承認契約についてです。 1.債務承認契約とは 一般的に、債務承認契約とは、既存の債務を承認し、弁済方法や遅延損害金などを新たに定めた契約です。債務承認弁済契約とも言われます。  支払いが滞ってしまった場合に、債務者と債権者が現在の債務額を確認し、これからの弁済方法や再び遅れてしまった場合のルールを新たに合意することで債権回収をより確実なものにすることができます。  場合によっては、抵当権等の担保権の設定や連

事業譲渡による所有権移転登記

こんばんは、お疲れ様です。  「やったことないけど、とりあえずやってみるか。」最近こう言い聞かせることが多い。  私のリサーチ力が無いのは否めないけど、どこにも記載例が載ってなかったのでもの凄ーく不安でした。 事業譲渡とは 事業の譲渡とは、会社が取引行為として「事業」を他人に譲渡することをいう。  会社法では、事業の全部または重要な一部を譲渡するとき、原則として株主総会の特別決議による承認を受けるべきものとする規制がある。  今回は事業の全部の譲渡に当たるため、譲渡会

委任状の代表者が退任している場合の抵当権抹消

こんばんは。 忘れがちな知識を忘れないように、書き留めておきます。  金融機関の委任状に記載された代表者がすでに退任してしまっている場合、抵当権抹消の登記申請書がいつもと少し違う。 ケース平成24年9月1日、債務者Aは、住宅ローンを完済した。 Aは、平成24年9月1日作成の解除証書、委任状などの抹消書類をB銀行から交付された。 平成24年9月1日当時のB銀行の代表取締役は、Xであり、解除証書や委任状は、代表取締役X名義で作成されていた。 Aは、返済が終わったので安心

併存的債務引受による抵当権変更登記

「亡くなった人の相続人全員を連帯債務にしたいんです。」 銀行の担当者がそう言った。 私「???…確認してご連絡いたします。」(何を?) ?が頭いっぱいに。。。まだまだ知らないことだらけだな。  「連帯債務にしたい」とは。  銀行としては、被相続人の債務全体を相続人の誰に対しても請求できるようにしておきたいのだろう。 ただし、  抵当権の被担保債権は分割債務である。  相続人は法定相続分にしたがって当然に債務を承継する。  このままでは、各相続人が分割された各債務を承

本人確認情報の作成

 おはようございます。  半年に1回あるかないかの案件って覚えられなくないですか。というか覚えようとしていないのかもしれません。  忘れた頃に舞い込んできたりして、これだっけ?とググったり、どの本だったっけ?と書籍探したり、何条だっけ?と根拠条文引いたり、、、なさけない、なさけない。。。  そんな経験から、忘れたらここに戻ってくればいい、そんな記事を作りたいと思いました。  もし間違えていたり、新情報ゲットしたら、ちょこちょこ編集しようと思っています。ゆるいです。ほぼ公

真正な登記名義の回復の登記

こんばんは。 先日、稀に出会う登記がありましたのでまとめました(^o^) 1.真正な登記名義の回復とは  実体上真実の所有者でない者が登記名義人とされている場合において、その登記名義を真正な所有者の名義に改めるためには、無権利者のためにした無効な登記を抹消した後に、真正な所有者名義の登記を行うのが通常の手続きとなります。  しかし、抹消等の方法によらないで、登記名義を真正な所有者に移すとする趣旨の登記をすることができます。これが「真正な登記名義の回復」の登記です。